まだ“情熱”って言葉さえ知らない、小学校6年生の千早(ちはや)。そんな彼女が出会ったのは、福井からやってきた転校生・新(あらた)。おとなしくて無口な新だったが、彼には意外な特技があった。
それは、小倉百人一首競技かるた。千早は、誰よりも速く誰よりも夢中に札を払う新の姿に衝撃を受ける。
しかし、そんな新を釘付けにしたのは千早のずば抜けた「才能」だった……。まぶしいほどに一途な思いが交差する青春ストーリー。
さっそく、1巻のあらすじを振り返ってみましょう。以下ネタバレ注意です。
かるたとの出会い
小学6年生の綾瀬千早の夢は、大好きな姉の千歳が日本一のモデルになる事であった。
しかし、ある日福井から来た転校生の綿谷新と知り合うと、新に「自分のやる事でないと夢にしてはいけない」と諭される。
新はボロいアパートで暮らすなど貧しい生活をしている様子だが、百人一首のかるたで日本一、つまり世界一になるという夢を本気で追いかけていた。
そして新に誘われるがままかるたをしてみることとなった千早は、新に興味を持ち始めるのであった。
千早・新・太一の仲良し3人組に
千早の幼馴染みで好意を寄せ、訛りのある新をイジメる真島太一は、校内のかるた大会に際して「一枚でもかるたを取られたら卒業まで新はハブだ」と難題をふっかける。
絶対の自信を持つ新はパーフェクトで勝ち上がり、決勝で太一と当たることに。
何でも器用にこなすと評判の太一は、母親からのプレッシャーからか、新の眼鏡を隠す意地悪をしてしまう。
ハンデにも諦めない新を見た千早は途中で代打を申し出、不格好ながらも自分の名前が下の句となる「ちはやぶる」の札を見事に取って太一を下した。
かるたの楽しさにハマった千早は家族の理解が得られなくてもかるたを続けることにし、負けた太一は母親から叱られながらも千早を見て自分の認識を改め、新に眼鏡を隠したことを謝罪。
千早に嫌われたくない一心から太一は「千早にだけは絶対に言わないで」と頭を下げ、2人は友情を抱き、千早も含めた仲良し3人組となるのであった。
ずっとかるたしようねと約束するが…
千早たち3人は近所のかるた会である白波かるた会の見学へ。
先生である原田秀雄は3人を歓迎し、さっそく木梨 浩(ヒョロ)率いる小学生チームと3対3で練習試合をすることとなる。
そこでは新が祖父である綿谷始永世名人譲りの才能を見せつけ、さらに千早も天性の聴力からくる「感じの良さ」の片鱗を見せた。
一緒に白波会に通いながら「ずっと一緒にかるたしようね」と約束する3人。
しかし太一は有名な進学校に合格し、新も福井に暮らす祖父・始が倒れ、小学校卒業を機に新たち一家は東京を離れる事が決まってしまうのだった。
小学校最後の団体戦へ
市の小学生大会で、6年生最後の団体戦。
千早、新、太一の3人は卒業と共に離れ離れになる寂しさを抱えながらも、団体戦にチーム「ちはやふる」を結成して挑む。
新が発熱し体調不良となるなか、3人で勝つことを胸に誓ったチーム「ちはやふる」の勝敗の行方は―。
【1巻のまとめ】
小学6年生の千早は福井からの転校生・新との出会いをきっかけに新の特技である競技かるたに夢中になる。
千早の幼馴染である太一も加わり、仲良し3人組でかるたをするうちに千早はずば抜けた才能の片鱗を見せるようになるが、小学校の卒業が近づくと太一は進学、また新たも祖父が倒れたため東京を離れることが決まってしまう。
卒業と共に離れ離れになる寂しさを抱えながらも、3人は最後の大会の団体戦にチーム「ちはやふる」を結成して挑むのだった。
次巻へ続きます。
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