学園生活部として活動するゆき、くるみ、りーさん、そして顧問のめぐねえ。
彼女たちが生活する何気ない学校の情景はすべてゆきの見るまぼろし。
現実はゾンビに侵略された荒廃した学校だった。
彼女たちは部活動と称し、ゆきの心の平穏を守りつつ生きるために活動する。
学園生活部の活動の一環として遠足へと出た三人。
紆余曲折の末たどり着いた先は、廃墟と化したショッピングモールだった。
すでにゾンビに侵食されたモール内には、孤独に生活する少女がいた。
生存者の気配を感じ少女は立て籠っていた部屋から危険を省みず飛び出す。
ゆきのファインプレーにより少女と学園生活部は合流を果たす。
少女の日記にはモールで孤独に生活するまでの過去と後悔が綴られていた。
くるみは日記をそっと閉じその少女の悲しい記憶を胸にしまうのだった。
3巻のあらすじを振り返ってみましょう。
ようこそ
ゾンビにおいつめられる夢でうなされる中、少女は目を覚ますと、ゆきがその顔を覗き込んでいた。
ゆきと少女は自己紹介しあい、少女は直樹美紀と名乗る。
自分が先輩だとドヤ顔をするゆきは、姿の見えないめぐねえと会話しつつここが学園生活部であることを説明する。
その不自然な行動に美紀は疑問を抱くが、ゆきは授業が始まるからと慌てて「みーくん、またねー」とその場を後にしてしまった。
1人残された美紀は校舎内を探索する。
制服の石鹸の匂いは今までの非日常が夢だったのかと一瞬錯覚させたが、荒れ果てた校舎やグラウンドがその現実を思い出させた。
姿の見えなくなった美紀を慌てて探していたらしいりーさんとくるみはようやく美紀を発見。
そして、ゆきが授業から戻る頃には3人で机を囲んでいた。
学園生活部に興味があるのかとテンションがあがったゆきは、美紀の手を引っ張り学園生活部は学校全体が舞台なんだと校舎内を紹介して回る。
荒れ果てた音楽室でも平然と振る舞うゆきの姿を見て、先ほど学園生活部の他の二人が話してくれたことを思い出す。
この非日常の現状、めぐねえが既に亡くなっていること。
ゆきの中では何も起きてはおらず、ここにいる間はゆきに合わせてほしいという話。
学校の案内を終え、ゆきたちが部室にもどるとサプライズパーティーが待っていた。
美樹、改め、みーくんは『仮入部』という形で入部することが決定する。
うんどうかい
過去の経験を思い出すのか夜中にすすり泣くみーくんを心配げに見るゆき。
各自が作業しているなか、「つらい悩みもすっきり!」するからと、ゆきが体育祭開催を提案する。
学校行事を大切にするべきという学園生活部の心得のもと、できる範囲の準備で開催することになる。
「もっと他にやるべきことが…」と思うみーくんだが、学園生活部総出で作業を進めていく。
徒競走・玉入れで久しぶりに体を動かし、楽しむ学園生活部だったが、ゆきがゴミ捨てに行ってる間に、みーくんがゆきの今の状態についてこのままでいいのかと二人に問いかける。
このままではダメだろうと主張するみーくん。
この状態は雪に対する甘やかしであり、学園生活部自体が今のゆきとの共依存状態だという言葉に対し、どれだけ今のゆきに助けられているかと反発するりーさん。
口論に発展しそうになるが、ゆきが戻ってきたことで一時中断する。
ひとまず場はおさまったものの、みーくんは「さっぱりわかりません」と言葉を漏らすのだった。
といかけ
浮かない顔で食事をしつつ「このままじゃだめですよね」と言うみーくんに対し、「進学?就職?」というとんちんかんなゆきの発言にみーくんは部室から抜け出す。
椅子で作られたバリケードを越え、音楽プレーヤーでゾンビの注意を逸らして、図書室から多重人格についての本を持って戻ってくる。
ゾンビの徘徊する下の階へ行くという単独行動をりーさんに咎められるが、みーくんは「部員になった覚えはない」と反抗する。
そんな中でも相変わらずいるはずのないめぐねぇとゆきは言葉を交わす。
夜も更け、多重人格に関する本を読むみーくん、起き出してきた他の部員の呑気な会話に呆れ、トイレへ行こうとするが、ゆきがそれについてくる。
現実とずれた話題を振るゆきに、みーくんは「もうそういうのやめませんか?」と切り出す。
「めぐねぇとかみんな無事とか全部嘘なんでしょう。隠すのをやめろ」とみーくんは尖った言葉をゆきに向ける。
おもいのたけ
先ほど本で調べたこと。そこにはゆきと同じような症状は存在しなかったということ。
ゆきがりーさんやくるみたちのためにフリでやってるのだと断定し問い詰める。
みーくんの話を理解しないゆきの手をひっぱり、みーくんは階段を降りてバリケードの外へ出ようとする。
ゆきは危ないよとそれを止めるが、「そこに危ないものがあるって認めるんですか?」と、みーくんは一人でバリケードの外へ出る。
ゆきは頭の中のめぐねえに相談を始め、仲直りのためにも先輩だからとみーくんのもとへ行くことを決意する。
一人でゾンビに応戦しようとするみーくんだったが、背後からゆきが来るのを見て、思わず「なにやってるんですか先輩!」と大声を出してしまう。
ゾンビの注意がこちらに向いてしまい焦ったみーくんはゆきの手を引きバリケード上へ逃げこむ。
バリケード上で同時に話しかける二人。ゆきは、みーくんに謝罪する。
そして、りーさんとくるみが時々ひどく疲れた顔していたり、夜中に言い争ったりしていること、それを自分には見せないようにしていることを本当は知っているのだと話す。
それに対し、ゆきは悲しいとは思っておらず、難しい話はわからない自分をかばってくれている分、笑顔で元気にしたいと、その気持ちを語る。
みーくんにとってはそれが迷惑だったかもしれないと謝罪するゆきに対しみーくんは考えを改める。
そしてみーくんの心にひっかかる圭の存在を、先輩であるゆきに少しだけ開示し、二人の距離、そしてその会話をこっそり聞いていたりーさんとくるみを含めた学園生活のメンバーたちの心の距離は少しだけ近づくのだった。
わんこ
みーくんは正式に学園生活部へ入部することになった。
ゆきが授業へ行ったあと「どういう風の吹き回し?」とりーさんは警戒するが、ゆきの存在を現状含めて納得したとみーくんは答える。
ゆきのことをわんこのようだと評するみーくんに二人はその可愛い言い草に少しくすっとしつつ、「ゆきの前では言わないほうがいいかも」と伝える。
あの事件の後、ゆきが犬を連れてきた。しかし、その犬には既に噛み傷があり感染の可能性があった。
警戒するなか犬は予想通り感染してしまう。
ゆきにその事実が知られぬよう、めぐねえが遠くへ捨ててきたとのことだったが、帰巣本能なのかゾンビの「気になる所にくる」という性質からか、ゾンビ化した犬は部室まで戻ってきてしまう。
そんな過去の出来事を話す二人に対し、みーくんは「私がああなったら始末してましたか?」と尋ねる。
りーさんは「めぐねえだったらどうするか考えるけど、めぐねえでもその時にならないとわからない」と回答するが、「それでもきっとみーくんにもし会えていたら喜んだだろう」と付け加える。
めぐねえの話を続けるなかで、めぐねぇのノートの話題が上がる。
なんとなく見ることをためらわれるという二人に代わり、みーくんがノートを開くことにする。
日記のある棚を漁ると図書室で借りられていた多重人格についての本とともに、職員用緊急避難マニュアルと書かれた冊子を発見する。
もういちど
みーくんが見つけた職員用緊急避難マニュアルには、この事件があらかじめ予想されていたことであり、自然発生ではなく少なからず人為的な何かが関わっていることを匂わせる言葉が書かれていた。
みーくんはマニュアルをくるみとりーさんにも共有する。動揺し感情的になる三人。
マニュアルに記載された地図から地下二階の避難区域を発見する。
情報や物資を期待して、くるみが一人で偵察に行くことに。
この事実をどうしてめぐねえが隠してたのか気になるあまり、事を急ぐくるみ。
なんとか目的地に辿り着き、蛍光ライトで光源を確保するものの、そこにいたゾンビを見て衝撃を受けてる。
ゆきも部室に戻り、なんとなくの違和感を感じるなか、「ミスった」とくるみが噛み傷を負って帰還する。
そして「私がああなったら始末してましたか?」という言葉に対してりーさんが答えた「わからないわ。その時になってみないとね」という言葉がリフレインするのだった」。
【3巻のまとめ】
学園生活部と合流した少女"みーくん"。
ゆきの状態に戸惑いつつも仮入部として共同生活を開始する。
ゆきの無邪気さに心癒されつつもみーくんは現実から目を逸らし続けるゆきとそれを許容するくるみとりーさんに反発する。
ゆきに無理矢理現実を受け入れさせようとするが、対話の中で次第にそのままのゆきの存在を認めるようになる。
学園生活部に入部する意思を固めたみーくんは、めぐねえが隠していた職員用緊急避難マニュアルを発見。
部員たちはこのパンデミックが少なからず予想された人為的なものであることを知る。
物資を求めマニュアルに記載された地下へ足を踏み入れるくるみ。
そこにいたゾンビにくるみはショックを受け傷を負って帰還する。
次巻へ続きます。
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