高校2年生、半田清。
書道の大家、半田清明を父に持ち書道の世界では知られた存在で、男子・女子からも一目置かれている。
半田くん本人は、みんなから嫌われている、イジメられていると思い込んでいたが、委員長キャラの相田、元モデルのレオ、そして元引きこもりの不良である筒井らが半田くんに心酔していく。
一般人キャラの近藤、口元以外は半田くんにそっくりな物真似キャラ・花田、半田くんへの愛が深すぎるヤンデレ・みよこ、半田くんと中学自体の短距離走で因縁(一方的)のあるダッシュ東野が登場。
またまた半田くんの周りにはキャラの濃い取り巻きが増えていく。
3巻のあらすじを振り返ってみましょう。
半田くん、女装させられる!?
生徒会長の天王寺佐和子は、小さなころから男は女の敵…自らこの高校で生徒会長となり、女の楽園を作るのだ、と考えていた。
しかし、半田くんの姿が目に留まり、女子たちの半田くんに対する黄色い声が聞こえてくる。
そして副会長で下僕の力丸に半田くんの弱点を聞くが、全てにおいてクリーン。
佐和子は肉食女子に命令して半田くんを誘惑して欲しいと頼むが、半田くんはなかなか隙を見せない。
そこで強硬策として半田くんを生徒会へ呼び出し、風紀を乱しているという名目で半田くんを女装させることにした。
「はんだくん」3巻©スクウェア・エニックス/ヨシノサツキ
会長に洗脳され女装している力丸が半田くんを追いかけながら迫り、逃げる半田くんは階段に追い詰められた。
万事休すかと思われた際、半田くんと後ろにいた会長が階段を踏み外し、2人は階段から転落。
会長が目を覚ますと、半田くんが下敷きになっていてくれていた。
とっさに会長をかばったのだ。
会長は半田くんに惚れてしまう。
「はんだくん」3巻©スクウェア・エニックス/ヨシノサツキ
だが半田くんも目を覚ますと…記憶喪失になっていたのだった。
半田くん、チャラ男になる
記憶喪失になった翌日、半田くんは見事に人が変わっており、めちゃくちゃ明るいキャラでチャラ男と化していた。
「はんだくん」3巻©スクウェア・エニックス/ヨシノサツキ
普段、絶対に持たないキラキラグッズを持ち、壁ドンもいとわない。
記憶を失くしたのは、自分でも自覚はあるようで、自分が人気者であるということは思い出していた。
そんな半田くんを見て幻滅した相沢たちは、元の半田くんの記憶を取り戻すために記憶を失くした時と同程度の衝撃を与えようと思いつき、金づちを持ち出してくる。
その頃、ヤンデレのみよことダッシュ東野から逃れつつ、なぜか誰もいないところで落ち着きを感じる自分に気付く半田くん。
「はんだくん」3巻©スクウェア・エニックス/ヨシノサツキ
それから金づちを持った筒井たちに追い掛け回され、また階段で足を踏み外して転落。
結果的に記憶を取り戻すのであった。
半田くんに新たな友達ができる
半田くんの記憶喪失で人間不信に拍車がかかり、マズイと思った川藤は半田くんを遊びに誘う。
変装してやってきた半田くんは、川藤の友達であり、バスケ部でアイドルオタクの長谷部も一緒だと知ると、なぜかとっさに身分を偽ってアメリカ帰りの「半ザワ」と名乗り始めた。
「はんだくん」3巻©スクウェア・エニックス/ヨシノサツキ
ボウリングやダーツなどを楽しみ、自分のことを面白いと言ってくれる長谷川に感激して、友達になれるかもしれないと思う半田くん。
長谷川と2人きりになって、会話も弾んでバスケのマンガを貸してくれると約束してくれた。 そんな中、長谷川の先輩が絡んできた。
半田くんは長谷川をカツアゲから守るため、「半田くん」として元に戻って現れる。
半田くんを恐れた先輩が退散するも、なぜ半田くんに助けられたのか分からない長谷川は、自分とは知り合いではないと否定し、その言葉が半田くんに突き刺さる。
そして半田くんも「このくらいで知り合いヅラするんじゃないぞ」と長谷川に投げかけ帰って行った。
こうして半田くんの人間不信は、さらにひどくなったと思ったが、長谷川が「半ザワ」にマンガを貸してくれて少し和らいだのだった。
半田くんは平凡?
半田くんの手相が見たい、学校でも当たると有名な手相占い師・つぐみ。
半田くんも何気に占いが気になっており、相沢たちに手相が見たいと直談判していたのを聞いていた。
それで寝たふりをして手を出してみてもらうことにした。 そんなこんなで半田くんの手相を見ることになったつぐみは、その手相が驚くほど平凡であることに言葉を失う。
「はんだくん」3巻©スクウェア・エニックス/ヨシノサツキ
取り巻きたちが期待するほど特別な手相ではなかったのだが、驚くほど被害妄想な考えの持ち主であるということと、結婚線は無いのに異常なほど未来は子だくさんであるということが手相から判明。
つぐみはみんなの期待を裏切らないように「半田くんは過酷な使命を背負っている」と言葉を選ぶと、相沢たちはそれに対して「すげぇ当たってるよ!孤独だし!」と喜ぶ。
「はんだくん」3巻©スクウェア・エニックス/ヨシノサツキ
半田くんは「ただですら灰色の人生なのに、オレお先真っ暗だ…」と悲観する。 それ聞いていた川藤は、「本当はいい結果なのに、ワザと嫌なこと言ってお前に嫌がらせしただけじゃないか」とフォローし、半田くんも妙に納得するのだった。
半田くん、まさかの追試
1学期のテスト結果が返ってきた。半田くんたちが属する2年7組は赤点の追試者がレオと筒井ともう一人の合計3人。
学年1位の成績を誇る相沢が勉強を教えることとなり、筒井家は「半田秘密本部」になった。
追試の当日。走ること以外は興味なしのダッシュ東野と、半田くんになりきりたいがゆえに名前の欄にまで「半田清」と花田も追試の対象。
と、そこに半田くん本人の姿も。
「はんだくん」3巻©スクウェア・エニックス/ヨシノサツキ
みな半田くんが追試だなんて信じられなかったが、半田くんは答案用紙に名前を書き忘れていたのだ。
名前さえ書き忘れなければ、学年25位だったはず…。
追試が始まると、みな半田くんにつられるようにペンを走らせ、一体感が生まれる。
「はんだくん」3巻©スクウェア・エニックス/ヨシノサツキ
翌日、テストの結果が返されると、レオと筒井はギリギリ合格。
しかし…半田くんはまたもや名前を書き忘れて0点になってしまったのだった。
【3巻のまとめ】
男性を目の敵にする生徒会長の天王寺佐和子からも目を付けられた半田くんだが、アクシデントにより佐和子からも惚れられてしまう。
そのアクシデントで記憶喪失になるハプニングのほか、川藤のクラスメイトと遊びに行く際にはなぜか偽名を使う、手相は平凡だが異様に多い子供たちから囲まれる未来が示唆される、そしてテストでは名前を書き忘れて追試になるなど、この巻もドタバタな学校生活が描かれていました。
次巻へ続きます。
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参考『ばらかもん』の主人公・半田清のカオスな高校時代を描くスピンオフ漫画『はんだくん』全7巻【ネタバレ注意】
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