地上最強の生物と謳われる父、勇次郎との決闘へ向けてトレーニングに励む刃牙。
全盛期のアイアン・マイケルとのシャドーファイトをウォームアップにし、次の相手に挑む。
さらに人間大サイズのカマキリをイメージしたうえでのシャドーファイト。
普通の格闘技が通用しない相手にも真っ向から立ち向かい、象形拳にヒントを得て勝利した。
次にオリバとの決闘を望んで自らアリゾナ州立刑務所に収監された刃牙。
しかしオリバとの対戦はすぐには実現せず、その前にオリバと同等の自由を許される実力者、「ミスター2」ことゲバルとオリバが激突。
共にダウンを奪い合う激しい戦いとなるが、最後はオリバに軍配があがった。
続いて刃牙も行動を起こし、自らもアンチェインの資格を持つことを立証する。
さらにアイデンティティを脅かされ怒り心頭のオリバに対し挑発を重ね、ついに刃牙とオリバが激突。
誰もが惚れ惚れするような正面からの殴り合いの末、最後には刃牙がオリバを上回った。
その報せを聞いた勇次郎は、息子が生涯最大の敵にまでなったことをに笑みを浮かべるのだった。
10.5巻(外伝)のあらすじを振り返ってみましょう。以下ネタバレ注意です。
古代から蘇ったピクル
アメリカのコロラド州某所。
核廃棄物隔離施設の地下700mの地点で厚さ1000mにも渡る岩塩層のなかに、綺麗な保存状態で凍っているT-REXと人類が発見された。
〈発見された古代人ピクル [範馬刃牙 10.5巻](c)秋田書店/板垣恵介〉
塩漬けのままになっていたこの人間はピクルスになぞらえて「ピクル」と名付けられる。
研究者のアルバート・ペイン博士や助手のアレンらは様々な手法でピクルの蘇生に着手するが、ピクルは目覚めない。
ピクルの目覚め
実験開始から100日弱が経った頃、不味い食事に飽きて魔が差したアレンは、ピクルと共に出土したT-REXの肉をステーキにして食べることを思いついた。
その頃、ペイン博士はピクルの胃の中の内容物とT-REXの筋肉の組成が一致することを発見する。
それはつまり、ピクルがT-REXを捕食していたことを意味していた。
アレンはT-REXの肉を200グラム盗んで調理を開始する。
肉を焼く香りが広がり、眠っているピクルが目を覚ますのだった。
〈ピクルが目を覚ます [範馬刃牙 10.5巻](c)秋田書店/板垣恵介〉
鎮圧に向けて軍隊が投入へ
目を覚ましたピクルは目の前に広がる全く見覚えのない未知の光景に警戒しながらも、香りをたどってアレンのもとへたどり着く。
背後にピクルが迫っているのに気付いたアレンは驚きのあまり動くことができず、ただピクルがT-REXの肉を食べるのを見守ることしかできない。
〈アレンの背後へ忍び寄る [範馬刃牙 10.5巻](c)秋田書店/板垣恵介〉
アレンはピクルが背を向けたところでなんとか自らを奮い立たせ、銃を手に主導権を握ろうとする。
しかし敵意を感じたピクルも警戒。
アレンはたまらずピクルに向けて発砲するが、3発の銃弾はいずれもピクルの腹筋を貫くことすらできなかった。
〈発砲するも無傷 [範馬刃牙 10.5巻](c)秋田書店/板垣恵介〉
ピクルはアレンに対し怒りながら身振り手振りで何かを強く訴えかける。
しかし言葉は通じないアレンには内容が分からない。
しびれを切らしたピクルに張り倒され、吹っ飛ぶアレン。
身の危険を感じたアレンは命からがら冷凍室へ避難しようと扉を開ける。
すると冷凍室にあったT-REXにピクルが吸い寄せられていき、雄たけびをあげる。
その隙にアレンは冷凍室の重厚な扉を閉め、ピクルを閉じ込めた。
アレンの通報をうけてパトカー5台もの警官たちが駆け付ける。
しかしペイン博士は戦力がまったく不十分であることを予想していた。
そのとき壁を破壊し、ピクルが外へ出てくる。
食料でもありライバルでもあったT-REXを横取りされたことで、ピクルは相当怒っている。
〈怒り暴れるピクル [範馬刃牙 10.5巻](c)秋田書店/板垣恵介〉
ただちに軍隊に派遣が要請され。実戦配備検討中だった最新兵器の投入が決まった。
最新兵器 vs 古代原人
大暴れするピクルを相手に、殺傷ではなく捕獲作戦を開始する軍。
アームを自らの手足の様にして細かい作業まで対応できる最新の多目的戦闘マシーンがピクルの前に立つ。
〈ピクルvs最新兵器 [範馬刃牙 10.5巻](c)秋田書店/板垣恵介〉
ピクルは一発のパンチでマシーンの防弾プレートを破り、身の危険を感じたパイロットがアームでピクルの首を掴んで回転させようとする。
しかしパイロットの記憶はここで途絶えることとなった。
最新式の戦車や武装ヘリ、隊員たちを投入しても制圧できないピクル。
現場に到着したストライダムは一人の男としてピクルと向き合うため、同じ全裸になって対話を試みる。
言葉は通じずとも、敵意を含まないストライダムをピクルは受け入れ、ストライダムに連れられてピクルは強者たちの集う東京ドーム地下闘技場へ連れられることとなるのだった。
〈ストライダムを受け入れる [範馬刃牙 10.5巻](c)秋田書店/板垣恵介〉
【10.5巻(外伝)のまとめ】
古代から蘇った原始人ピクル。
T-REXをも捕食していたと思われるその強さは、最新式の装備を導入した軍隊でも制圧できないほどである。
そのピクルがストライダムに連れられて来日することとなった。
次巻へ続きます。
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