カモメ古書店、そこは凶悪な犯罪に巻き込まれた被害者やその遺族が無念を晴らすために訪れる店。
古書店の主・鴨ノ目 武(カモ)とその相棒である島田 虎信(トラ)のコンビでこれまで数々の復讐依頼をこなしてきた。
シリアルキラーの園田に両親と従姉妹を殺害された開成 奈々子の面倒を見ながら、奇妙な同居生活が続いている。
そんなカモとトラとは異なったポリシーで被害者たちの復讐を支援する組織「朝食会」の会長を務める榎加世子、その過去を描くスピンオフ作品です。
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登場人物紹介
榎 加世子(えのき かよこ)
日本トップのシェアを誇る家電メーカー「ENOKI」の会長の孫。幼少の頃に鶴巻裕の父親に誘拐され、性的虐待を受けた経験を持つ。それ以来、犯罪加害者に対して過剰な嫌悪感を抱いており、犯罪の被害に遭った人たちの復讐を支援するため、「朝食会」に加盟した。鶴巻をいつもそばに置き、ボディーガードにしている。
尾藤 春也(びとう はるなり)
社会科教師。朝食会東京支部の会員。調布妊婦殺害事件で妻の成美と赤子を溝口に殺され、その復讐に燃えている。
三上(みかみ)
朝食会の会員。大学院生。復讐依頼の実行役を担うが、人を直接殺めた経験は無い。
父親を自殺に追い込まれたことがきっかけで復讐代行を依頼したことが朝食会に入会したきっかけ。
御子柴 沙映(みこしば さえ)
榎の友人。少し抜けているが根は明るく、家庭的な性格。ヨシトに惚れている。
桐生 ヨシト(きりゅう よしと)
大東亜大の大学生。複数の女性に準強姦を働くサークル「スーパーリバティ」に所属。沙映のことはただの遊び。
榊 ヨシ江
一家乗っ取り事件の主犯格の老婆。子分の男達と共に洗脳と恐怖で支配し、自らの命令に背いた者には「ペナルティ」として家族同士で暴行させ合うなどするのが手口。
榊 奈緒子(さかき なおこ)
榊ヨシ江の養子の1人。企画・立案・洗脳・拷問担当。
榊 久文(さかき ひさふみ)
榊ヨシ江の養子の1人。元会社役員で、企画・立案・尻ぬぐい担当。
榊 哲(さかき てつ)
榊ヨシ江の養子の1人。元詐欺師で、詐欺・強迫担当。
榊 華代(さかき はなよ)
榊ヨシ江の養子の1人。元プロレスラーで、拉致・監禁・暴力担当。
榊 葉介(さかき ようすけ)
榊ヨシ江の養子の1人。元引きこもりで、情報収集・機械系担当。
榊 辰彦(さかき たつひこ)
榊ヨシ江の養子の1人。昇平の兄。兄弟で詐欺・洗脳を担当する。
榊 昇平(さかき しょうへい)
榊ヨシ江の養子の1人。辰彦の弟。兄弟で詐欺・洗脳を担当する。
間宮 由紀(まみや ゆき)
間宮パールの第5代社長。第4代社長のもとに嫁ぎ、夫の死後に代表の座を託され、伝統ある会社を守るために奔走する。
間宮 杏子(まみや きょうこ)
間宮パールの跡取りとなる娘。榎とは幼馴染。玲の毒牙にかかってしまい母と対立し、経営を傾かせる。
不破 鈴江(ふわ すずえ)
色仕掛けを使ってターゲットの一家を乗っ取っていく後妻業の女。
間宮パールを狙う。玲の母。
不破 玲(ふわ れい)
鈴江の息子。間宮真珠を狙い、杏子と交際しながら手籠めにしようとする。
阿久津 治郎(あくつ じろう)
鈴江と共謀している悪徳弁護士。
母親への倒錯した愛を抱える変態であり、その母親を尾藤に殺されたことから朝食会と尾藤への復讐を企んでいる。
溝口 保(みぞぐち たもつ)
調布妊婦殺害事件の犯人。尾藤にとっての仇敵。
峰 薫(みね かおる)
阿久津に弱みを握られている若い女性。阿久津の指示で朝食会に潜入する。
東京支部長
尾藤と榎の所属する東京支部長。見た目は普通の中年女性。
後に朝食会の会長となる。
主治医
尾藤が入院しているときの治療を担当する老医師。自身も朝食会の会員であり、昔は凄腕だったらしい。
医学的な知識だけではなく、爆薬や起爆装置なども扱うことができる。