函館の地でプロデビューを果たした麟太郎は、初日のレースを全力で戦った結果相手を落車させてしまい失格に。
意気消沈する麟太郎にミホが手を差し伸べ、麟太郎はその好意に甘えつつ恋愛したい欲を必死に自制する。
伊東での第2戦、麟太郎のお人好しな性格を利用しようとする先輩らがいるなかでも麟太郎は実力の差を見せつけ、3日間のレースを全て1位で完全優勝。
続く2回のレースを3連続で1着を取ればA級2班への特別昇班も見えてくる。
次のレースも麟太郎が勝つ可能性は濃厚。
しかし特別昇班がかかるレースでは和尚が最大のライバルとして立ちはだかることになりそうなのであった。
3巻のあらすじを振り返ってみましょう。
特別昇班を賭けて和尚と対決へ
伊東でのレースに向かう途中、ミホと会っていた麟太郎は、ハグすることで元気をもらい、それが優勝につながっていた。
次のレースはホームバンクの京王閣。
ここも危なげなく完全優勝を果たし、いよいよ特別昇班をかけた宇都宮でのレース。
宇都宮のバンクは直線が長いために先行逃げ切りには不利であり、和尚が最大のライバルとして立ちはだかるのであった。
イワが麟太郎のために全てをかける
宇都宮には和尚のほかにイワ、そして元S級のベテラン先行選手・七味の姿も。
初日のレース、和尚らとぶつからなかった麟太郎は1着で翌日の準決勝へ進出するも、長いストレートに苦戦した様子。
翌日は麟太郎が七味と、イワが和尚と当たることとなり、麟太郎の味方であるイワが決勝に進むことができるかどうかも大きく影響することとなる。
イワは和尚が後ろから加速して捲ってくるのに合わせ、和尚の2番手に狙いすまして捨て身の牽制をしかけ、自分が和尚のすぐ後ろにつける。
確実に自分が決勝に行くためには和尚に付いていくのがベストという判断であり、完全優勝を狙う和尚は1着、そして狙いどおりにイワは2着で決勝進出を果たした。
だがそれは自分が先行として引っ張っていた同郷のラインを見捨てるという、裏切り行為。
今後の信用や信頼を犠牲にして、麟太郎のために全てをかけたのであった。
ベテランの七味が立ちはだかる
準決勝、麟太郎はイワのためにも気合い十分で1着での決勝進出を狙う。
だが七味がベテランの駆け引きを見せ、麟太郎を押さえこんで先頭に出させない。
そして麟太郎が後ろに下がったところで七味が加速、出遅れた麟太郎は他の選手の牽制をものともせずに加速し、後ろをぶっちぎって七味と1対1の直線勝負へ。
最後は麟太郎が差し込み、1着で決勝へ。
しかし決勝では七味が和尚とラインを組み、麟太郎とイワに対抗してくるのであった。
決勝レース、追い込まれた麟太郎が必殺技を仕掛ける
決勝では麟太郎はあえて先頭を取りに行かず、準決勝での七味のようにレースをコントロールする作戦に出る。
七味はあえてその作戦に乗り、七味が和尚を連れて先頭、麟太郎はその外側から押さえ込みにかかった。
だが七味はイワの後ろまでしか下がらず、麟太郎の加速にあわせて七味と和尚が同時に発進。
イワは七味を牽制したものの、フリーになった和尚が麟太郎を抜いて先頭に。
そして七味は失速、ちぎられたイワには他のラインの選手がつき、準決勝での裏切りの禊として、3着争いのために他のラインの先行を引き受ける展開となった。
残りはあと半周、和尚との差が縮まらない麟太郎だが、突如としてどしゃ降りの雨に襲われる。
ゴーグルをしていなかった麟太郎は一か八か、バンクを駆け上がり、必殺のラルプデュエズ颪を仕掛けるのであった。
【3巻のまとめ】
3場所連続での完全優勝による特別昇班を賭けたレースでは、和尚やイワ、ベテランの七味も出場。
麟太郎は予選と準決勝を1位で通過し、決勝へ。
決勝では麟太郎のために全てをかけたイワとラインを組む一方、和尚と七味がラインを組み、最大の敵として立ちはだかる。
レースは終盤、麟太郎は先行する和尚を追うが、突如としてどしゃ降りの雨に襲われる。
ゴーグルをしていなかった麟太郎は一か八か、バンクを駆け上がり、必殺のラルプデュエズ颪を仕掛けるのであった。
次巻へ続きます。
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