19歳になった主人公・宮沢熹一が、鬼龍との死闘により重体の身となった父・静虎の復活、自身の精進のため新道組のヤクザ・新道力丸と手を組む。
静虎の回復を機に、闘いの場を闇試合から表の世界の『ハイパーバトル』へと移し世界の頂点を目指す。
その後明らかとなった熹一の出生の秘密に迫り、それに絡んで幽玄真影流との争いも描かれていく。
さっそく、1巻のあらすじを振り返ってみましょう。以下ネタバレ注意です。
目次
地下格闘技「ダーク・ファイト」
福建マフィアの江と「ダーク・ファイト」と呼ばれる地下格闘技で巨額の賭けに興じる東京ヤクザの組長・新藤力丸（通称リキ丸）。
〈リキ丸とキー坊 [TOUGH 1巻](c)集英社／猿渡哲也〉
江はスーパーヘビー級のプロレスラー・マンモス西田を、リキは灘神影流の宮沢熹一（通称キー坊）を闘技者とする。
目突きだけが禁じ手となるバーリ・トゥードで2人が対決。
リキ丸はさらに賭け金を3億ほどにまで吊り上げ、試合が始まった。
キー坊が体格差をものともせずにマンモス西田をクリーンな戦い方で瞬殺、圧倒的な力の差を見せるのだった。
〈マンモス西田を一蹴 [TOUGH 1巻](c)集英社／猿渡哲也〉
キー坊がダーク・ファイトに身を置く理由
キー坊がダーク・ファイトに身を置くのは廃人となった父・静虎の治療のため。
〈父・静虎を復活させるため [TOUGH 1巻](c)集英社／猿渡哲也〉
そしてリキ丸も東京という街を支配する圧倒的な暴力と財力を手にするために大金を必要としており、キー坊をパートナーとしている。
同じくリキ丸の闘技者である稲垣とともに次のダーク・ファイトの試合が決まり、練習に熱が入るキー坊。
何でもありのバーリ・トゥードとはいえ、キー坊は静虎の教えを固く守り、クリーンなファイトを貫く覚悟である。
人差し指のゲン
ダーク・ファイトが始まり、稲垣は「人差し指のゲン」の異名を持つ琉球唐手の使い手・笘篠源内に敗れてしまう。
〈人差し指のゲン [TOUGH 1巻](c)集英社／猿渡哲也〉
ゲンは鋭く尖った指の爪で稲垣の肉を刃物のように切り、稲垣は両肘の腱と首の動脈を切られる重傷を負った。
目の前で仲間がやられたキー坊、その相手は並外れた肉体による喧嘩スタイルの戦い方で相手を圧倒する双子「セックスマシンガンズ」の弟・ケンゴ。
〈セックスマシンガンズのケンゴ [TOUGH 1巻](c)集英社／猿渡哲也〉
ケンゴは試合のために禁欲を続けており、ストレスが破壊衝動となって暴走寸前である。
対するキー坊は搬送された稲垣を心配しながら冷静にリングに登場するのだった。
キー坊vs「セックスマシンガンズ」ケンゴ
試合開始と共にラッシュを仕掛けるケンゴ。
キー坊は冷静にかわして飛びつき腕十字で瞬く間に肘関節を極めるが、ケンゴはキー坊の足に噛みついて脱出する。
足から出血しても余裕の表情のキー坊に再びケンゴが仕掛けるが、今度は立ち技でキー坊が圧倒。
たった3発のパンチでKO。
〈ケンゴも一蹴 [TOUGH 1巻](c)集英社／猿渡哲也〉
屈強なケンゴがよだれと小便を垂れ流しながらマットに沈むのだった。
若林組がキー坊とリキ丸に因縁をつける
ケンゴの大敗を受け、バックにいたヤクザの若林組がキー坊に絡む。
〈キー坊に絡む若林組 [TOUGH 1巻](c)集英社／猿渡哲也〉
若林は新藤組の先代組長だったリキ丸の父の元部下であり、リキ丸とはライバル関係にある。
若林は飄々と新藤組のシノギであるダーク・ファイトの胴元としての権利をかけてリキ丸に賭け試合を挑む。
〈若林組との賭け試合へ [TOUGH 1巻](c)集英社／猿渡哲也〉
父は何者かに襲われて意識不明の重体となり、その犯人を捜し敵討ちを狙うリキ丸も、若林からの喧嘩を買うのだった。
キー坊とリキ丸の絆
鬼龍との決闘を経て廃人となってしまった静虎だが、キー坊の看護の甲斐あって徐々に回復の兆しが見えはじめる。
〈回復を見せ始める静虎 [TOUGH 1巻](c)集英社／猿渡哲也〉
1年前、静虎が生きていることを知った鬼龍がキー坊の前に姿を現し、自分への憎しみを植え付けて去っていった。
ちょうど時を同じくして父が倒れたリキ丸がキー坊をスカウトし、2人はパートナーとしてダーク・ファイトに参戦したのが始まりだった。
次の相手は怪物神父の九条シオン
キー坊の次の相手は人間を素手で解体する怪物、九条シオン。
神父でありながら鍛え抜かれた肉体で闘牛を素手で解体する男である。
〈相手は九条シオン [TOUGH 1巻](c)集英社／猿渡哲也〉
果たしてキー坊はどう戦うのかー。
【1巻のまとめ】
鬼龍との決闘を経て廃人となってしまった父・静虎を懸命に看護しながら、治療の金を稼ぐために親友であるリキ丸と組んで地下格闘技「ダーク・ファイト」に身を置くキー坊。
賭けで巨額の金が動くこの闇格闘技で、敵対するヤクザ・若林組に因縁をつけられたキー坊とリキ丸。
ダーク・ファイトの胴元としての権利を賭けて試合が組まれることとなり、キー坊の相手は素手で人間を解体する神父・九条シオンに決まるのだった。
次巻へ続きます。
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参考灘神影流を背負うキー坊の闘いと成長『TOUGH』全39巻【ネタバレ注意】
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