大きく重い者が絶対的に有利という相撲界の常識を覆すため、小さな力士の潮 火ノ丸が弱小の大太刀高校(ダチ高)相撲部に入部し、日本一と横綱を目指し歩み始めた。
部長の小関と元番長の五條を加え3人となった相撲部はインターハイの団体戦地区予選に出場するが、火ノ丸以外の2人が足を引っ張って追い込まれてしまう。
しかし火ノ丸は2人にアドバイスを授け、そのおかげで勝ち進んで決勝トーナメント進出を決めた。
トーナメント初戦の相手は中学横綱の沙田擁する強豪・石神高校。
共に「国宝」と称される火ノ丸と沙田の直接対決となるのであった。
2巻のあらすじを振り返ってみましょう。以下ネタバレ注意です。
ライバルを求めていた沙田
昔からスポーツ万能だった沙田は、全日本小学生相撲大会で鬼のような強さで勝ち上がる火ノ丸を見て、本気で戦える場所とスリルを求めて自分も相撲の道を歩み始めた。
しかし沙田が中学相撲で上り詰めた頃には火ノ丸が相撲界から姿を消してしまっており、沙田はライバル不在の虚しさを抱えたまま。
予選では今大会最重量の170kgの相手と対戦しても的確に関節を極める「おっつけ」と必殺の上手出し投げで軽々と勝利。
そして決勝トーナメントでようやく念願の火ノ丸との直接対決を迎えるのであった。
火ノ丸vs沙田 国宝同士が激突
ダチ高と石神高校の試合は、先鋒戦から火ノ丸と沙田の国宝対決が実現。
互いに殺気立つなか、立ち合いは全くの五分となる。
廻しを取るのが難しいと見るや、火ノ丸は突き押しで攻め、沙田がおっつけで捌けないほど回転数を上げて攻めに出る。
対する沙田も的確に捌きながら、隙あらば火ノ丸の腕を取る構え。
火ノ丸の気迫の攻めを受けて沙田に思わず笑みがこぼれるが、ここで火ノ丸の殺気によって沙田の動きに乱れが生じた。
火ノ丸が逆に沙田をおっつけて間合いを制し、必殺の下手投げ「鬼車」を仕掛ける。
瞬時の切り返しで沙田が凌くと、さらに畳みかけるように下手捻りの「鬼嵐」で連続攻撃。
しかし沙田は執念でこれも耐え、必殺の左上手出し投げを繰り出した。
火ノ丸はこの出し投げのスピードに追い付き、鬼車と鬼嵐を同時に組み合わせた必殺技「百鬼薙ぎ」で見事に沙田に土をつけることに成功。
試合の緊張感から解放されて初めて火ノ丸にも笑みがこぼれるが、この1試合で体力を使い果たしてしまった火ノ丸は倒れこんでしまうのだった。
団体戦は敗退するが、ライバルたちが続々と登場
その後火ノ丸が医務室で目を覚ました頃には、中堅の小関と大将の五條は共に成すすべなく敗れ、ダチ高は団体戦決勝トーナメント初戦で敗退。
石神高校はそのまま大会優勝を飾り、小関と五條は自分たちがもっと強ければと悔しさを露にする。
火ノ丸と共に日本一を目指す決意を固め、ダチ高相撲部の3人の目標が一つになった。
と、そこに大会を観戦に来ていたある高校生が火ノ丸のもとを訪ねてきた。
やってきたのは、関東最強の絶対王者・栄華大附属高校に所属する久世草介と狩谷俊。
狩谷は同じ小柄な力士として火ノ丸をライバル視している一方、久世は最後の日本人横綱だった大和国の息子であり、強すぎるゆえに父から学生相撲大会への参加を禁じられてきた最強の後継者にして国宝「草薙剣」と称される存在である。
火ノ丸の出現をきっかけに続々とライバルたちが集うのであった。
部員5人集めなければ廃部?
生徒会副会長のレイナはなぜか火ノ丸のことを目の敵にしており、相撲部を廃部に追いやるために「学園祭が終わるまでに部員5人に達しなければ廃部」という条件をつける。
学園祭で部員勧誘を狙うこととなった火ノ丸たちは、レスリングで高校王者に上り詰めた2年生の國崎と出会った。
いずれアメリカで総合格闘技界の頂点に上ることを目標にする國崎に興味を持った火ノ丸は、レスリング部の催しであるエキシビションマッチに出場。
空気は読めないながらも国宝級と遜色ない空気をまとう國崎を相手に異種格闘技戦が実現し、火ノ丸は國崎の強烈なタックルでも倒れない強さを披露する。
そして新たな必殺技である変形の掬い投げ「鬼車・破型」で國崎を投げ飛ばして見せた。
潔く負けを認めた國崎は火ノ丸に強い興味を持ち、倒れない足腰や相手を押し込む圧力を身に付けるために相撲部への入部を決意。
さらに学園祭最終日には小柄ながらも三ツ橋という少年が相撲部への入部を希望。
これで部員が5人揃い、廃部を免れることとなる。
廃部にできなかったことを悔しがるレイナは実は兄である五條をカッコ悪い相撲から引き離したかっただけであることが判明するが、当の五條が相撲に真剣であることを知って諦めるのであった。
【2巻のまとめ】
火ノ丸は故障を抱えながらも沙田との激闘を制して勝利したが、団体戦では残りの2人が負けて敗退。
次の目標に向けて動き始めるが、学祭の終了までに部員5名に達しなければ廃部と言う条件を突きつけられてしまう。
レスリング国体王者の國崎と、見るからにひ弱な三ツ橋を新たに加え、相撲部は何とか廃部を免れるのであった。
次巻へ続きます。
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