大きく重い者が絶対的に有利という相撲界の常識を覆すため、小さな力士の潮 火ノ丸が弱小の大太刀高校(ダチ高)相撲部に入部し、日本一と横綱を目指し歩み始めた。
部長の小関と元番長の五條、レスリング国体王者の國崎と、見るからにひ弱な三ツ橋を新たに加え、5人で歩み出した相撲部。
関東新人大会の個人戦では火ノ丸が中学時代の天敵や同じ小柄な力士の狩谷との激闘を制すると、それに触発された元横綱の息子・久世も大会出場を決意する。
まず國崎がレスリング特有の変則的な動きで挑むも、久世の横綱相撲を打ち破るには至らず。
その後決勝トーナメント進出をかけて今度は五條が久世に挑むことになるのであった。
4巻のあらすじを振り返ってみましょう。以下ネタバレ注意です。
五條も久世に完敗
強さを手に入れるため、久世に本気で挑む覚悟を固めた五條。
立ち合いから久世が強烈なぶちかましでぶつかてくるが、根性で耐えたうえに習ってきた空手の突きをアレンジして久世をのけ反らせることに成功する。
五條はそこから得意の突き押しで攻めに出るが、慌てずに体勢を整えた久世が圧力を増して前進。
最後は上手投げ「大蛇断」で五條を投げ飛ばし、圧巻の勝利を飾った。
観客の目には久世が勝って当然と映るなか、五條は敗退に悔しさを爆発させ、久世も不覚を取りかけた自分に怒りをにじませる。
そして2人の戦いを見ていた火ノ丸の闘志にも火がつくのであった。
決勝トーナメント進出1回戦で火ノ丸と久世が激突
決勝トーナメント出場を決めた16人による組み合わせ抽選が行われ、久世は1番を引いた。
誰もが久世との対戦を回避したいと願うなか、唯一久世との対戦を楽しみにしていたのは火ノ丸。
火ノ丸はもともと小学生の頃に小柄ながらも横綱になるという強い覚悟を持ち、大和国親方にも目をかけられていた。
そしてその願いが叶ったかのように、火ノ丸が2番を引く。
決勝トーナメント初戦でいきなり火ノ丸と久世の立ち合いが実現するのであった。
火ノ丸vs久世
ダチ高からの期待と応援を背に、格上の久世に自分の相撲をぶつけるべく土俵に上った火ノ丸。
真っ向勝負のぶちかましでは本気の久世に軍配が上がり、すかさず久世が突き押しで土俵際へ。
しかし火ノ丸も気合で返し、渾身のぶちかましで久世の上体をのけ反らせる。
久世が廻しを取ろうとした火ノ丸の腕を冷静に極めるが、火ノ丸は痛みをこらえながら強引に鬼車・破型を仕掛けた。
久世の体勢を崩しながら一気に攻める火ノ丸に久世がカウンターのかち上げを食らわせ、両者譲らず土俵中央で廻しに手をかけあう展開となる。
拮抗した読み合いの末、両者同時に必殺の投げを繰り出すと、火ノ丸の気迫が勝ったかに見えた。
ところが残酷にも体格差によって久世を投げることはできず、体勢を整えた久世が一気に寄り切り。
久世を相手に大健闘したものの、体格差を覆して勝利するという火ノ丸の信念を貫くことはできず、さすがの火ノ丸も気を落とすのであった。
火ノ丸の信念
大会は久世が他を寄せ付けず優勝。
帰りに1人になって悔しさをにじませる火ノ丸にレイナが声をかける。
なぜそこまで辛い思いをしながら相撲を続けるのか―。
母のためなど様々な理由を思い返す火ノ丸だが、結局は「相撲が好きだから」と答えた。
自分の好きな横綱相撲を曲げずに勝ちたい、と我儘を貫こうとする火ノ丸。
そんな火ノ丸とレイナの前に、火ノ丸の親友だった辻 桐仁が姿を現すのであった。
親友の桐仁が監督に?
桐仁は小学校の頃に相撲クラブで火ノ丸と一緒だった仲。
選手としては力になれないと告げながらも、ダチ高に転校してきた桐仁は自分が監督として相撲部を引っ張っていくことを提案する。
自分の戦略と指導力を証明するため、桐仁は連れてきた中学生力士たちだけでダチ高の相撲部全員に勝利することを宣言。
果たして勝負の行方は―。
【4巻のまとめ】
五條も久世に敗れ、決勝トーナメントでは火ノ丸が久世と激突。
心も技も拮抗した2人の対決だったが、結局勝敗を分けたのは体格差だった。
越えられない壁を感じ悔しさをにじませる火ノ丸、その前に親友の辻 桐仁が姿を見せ、ダチ高相撲部の監督として指揮を執ることを宣言。
まうず中学生たちを使って今のダチ高相撲部に勝つと言い放ち、力試しが始まるのであった。
次巻へ続きます。
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