新型コロナウイルスが蔓延する日本で、突如としてほとんどの人類が消えていなくなってしまった。
世界に取り残されたのは主人公・浜田 誠とがり勉の安井 輝夫、柔道バカの田畑 靖、ギャルの松岡 綾香のそれほど仲良しでもない高校生4人だけ。
学校でのサバイバル生活が始まり、最初こそ非日常を楽しんでいたものの、靖は元の世界に戻ると信じてひとりで柔道の練習に精を出し、周りを見下しがちな輝夫は綾香と徐々に衝突していく。
ほどなくして地域への電力供給そのものがストップし大停電に陥り、電気を失った誠たちはこれからこの世界の現実を直視しなければならなくなった。
綾香と輝夫の衝突が決定的となり、内心では綾香を自分のものにしたいと思っていたものの、輝夫はハッキリと拒絶されてしまう。
他方、元の世界に戻ることを信じてやまなかった靖だが、自分にとって全てだった柔道の大会の当日を迎えても世界は元に戻らなかった。
靖はそのショックから精神的におかしくなり、他の皆がいるであろう世界へ行くために集団自決することを決め、ナイフで綾香を刺してしまう。
誠の説得で靖は一時は正気を取り戻すも、早まった輝夫が靖を撲殺。
自分が殺してしまった罪悪感に向き合うことができず、現実逃避し続ける輝夫。
唯一正気を保っていた誠は手探りながら綾香の傷に応急手当を施し、何とか3人で生きていくことを考えるが、精神的な限界は近いのであった。
4巻のあらすじを振り返ってみましょう。
火の手が迫り、生活拠点も失う
この世界で一人になることを恐れる輝夫は、すがるように保健室にいる綾香のもとへ向かい、押し倒そうとする。
綾香が必死に抵抗した結果、腹の傷が開いてしまい、駆けつけた誠が輝夫を引き剥がした。
へたり込んで力なく泣くだけの輝夫に対し、どう収めるべきかわからない誠。
だが考える間もなく、外では黒煙がいくつも立ち上ぼり始めていた。
ひとまず輝夫を縛り付け、外の状況確認へと向かうと、自然に発生した火の手が延焼し、学校の近くまで迫っていることが明らかに。
誠は急いで輝夫を解放し、避難のために荷物をまとめるように指示する。
そして誠が綾香に手を貸しながら火の手が回っていないルートで非難を開始。
せっかく築いた生活拠点を失ってしまったのであった。
輝夫の最期
火の手を避けて避難するなか、綾香に寄り添う誠を見て孤独に怯える輝夫。
そんななか、家が倒壊して輝夫が下敷きになってしまう。
運良く中の空洞で輝夫は軽傷のようだが、中に入るのは難しい。
綾香が輝夫への拒絶感よりも救助を優先し、自ら中へと手を伸ばす。
だが簡単には抜け出すことができないと悟った輝夫は「ここで僕と一緒に死んでよ」と綾香の腕を引き込もうとしてきた。
綾香は咄嗟に輝夫を振り払って脱出。
輝夫は身動きがとれないまま火に囲まれてしまい、誠と綾香は2人きりになったのだった。
綾香も倒れてしまう
誠と綾香は池袋の百貨店を次の生活拠点にすることに成功。
だが綾香の傷は悪くなる一方である。
綾香を助けたいが、病院にいっても薬の使い方や適切な治療はわからない。
無力感から街へと飛び出してしまう誠。
だが誠を探しにきた綾香は、「逃げるな」と最後まで必死に生き抜くように説得する。
誠は綾香の言葉に気を取り直すが、無理がたたったせいか、ついに綾香が倒れてしまうのだった。
【4巻のまとめ】
街のあちこちで火災が発生し、学校に火の手が迫ってきたことから生活拠点を捨てて避難することとなった誠たち。
だが途中で家屋の崩落に巻き込まれ、輝夫が命を落としてしまう。
綾香と2人きりになり、池袋の百貨店に生活拠点を確保することができたものの、綾香も傷が完治しておらず倒れてしまうのだった。
次巻へ続きます。
この漫画をもう一度読みたい方はこちら
全巻まとめに戻る
-
参考突如として人類がみんないなくなった!?特に仲良しでもない高校生男女4人で始まるサバイバル生活『人間消失』全5巻【ネタバレ注意】
続きを見る