鬼龍との決闘を経て廃人となってしまった父・静虎が2年間のリハビリを経て奇跡的な回復を遂げた。
地下格闘技「ダーク・ファイト」に身を置きながら治療費を稼いだキー坊は、親友であるリキ丸の計らいで大物フィクサーの柳場道元が主宰する「ハイパー・バトル」へ出場。
決勝では鬼龍の実子ジェットとの死闘を制したキー坊は、大物フィクサーの御子神が主宰する「モンスター・ウォーズ」をはじめ新たなる戦いに身を置くこととなる。
静虎と鬼龍の兄・尊鷹が生きていたこと、そしてキー坊の実の父親が静虎ではなく灘神影流と同じ祖をもつ幽玄真影流の当主・日下部覚吾だったことなど新たな真実が明らかとなった。
自らの出生の秘密を知りながらもキー坊は灘神影流の当主として戦う決意を固め、宮沢3兄弟も当主を支える。
その頃、幽玄真影流を背負う死天王も来るべき日に備えて動き出し、灘神影流との対決の機運が高まっていく。
時を同じくして幽玄真影流の当主である覚吾も帰国を果たしたのだった。
33巻のあらすじを振り返ってみましょう。以下ネタバレ注意です。
幽玄真影流との全面対決へ
幽玄真影流との激突に向けて静虎と共に修行に励むキー坊。
朦朧拳の攻略のために本物の槍で間合いを図るトレーニングを持ち出し、キー坊の身体には着実に傷が増えていく。
〈修行に励むキー坊 [TOUGH 33巻](c)集英社/猿渡哲也〉
その頃、覚吾の帰還を出迎えた幽玄死天王。
旧交を温めながらも、覚吾の次の幽玄真影流当主を誰にするかが議題となる。
覚吾はあくまで殺人術を封印し平和的に決めることを望んだが、死天王は自分たちの話し合いの結果として灘神影流を潰し、その戦いぶりを見て当主を決めることとした。
〈灘神影流との全面対決へ [TOUGH 33巻](c)集英社/猿渡哲也〉
こうして灘神影流の宮沢家が幽玄真影流から狙われることとなるのだった。
尊鷹vs"鼬"の観山
最初に狙われたのは尊鷹。
建設中の高層ビルの現場で瞑想しているところに幽玄死天王が立ちはだかり、”鼬(いたち)”の観山が決闘を挑む。
〈尊鷹vs観山 [TOUGH 33巻](c)集英社/猿渡哲也〉
不安定な足場の上で瞬間移動のように素早い攻撃を仕掛けてくる観山。
尊鷹の背後からしがみつく観山に対し、尊鷹はその身体ごとビルから身を投げる。
〈もろとも落下 [TOUGH 33巻](c)集英社/猿渡哲也〉
落下の手前で観山は足場に手をかけて逃れ、尊鷹はそのまま落下して逃走。
難を逃れた尊鷹だが、観山との戦いで負ったダメージは決して軽くはなく、幽玄死天王の強さをキー坊や静虎に警告するのだった。
〈尊鷹の警告 [TOUGH 33巻](c)集英社/猿渡哲也〉
キー坊vs"犀"の大観
次に狙われたのは入院中の鬼龍とキー坊。
病院内での闘いを避け、鬼龍の見舞いに差し入れを運んでいるキー坊の前に死天王が姿を現した。
〈狙われたキー坊 [TOUGH 33巻](c)集英社/猿渡哲也〉
キー坊は保冷車の中へと案内され、走り始めた車の中で”犀”の大観と対峙することに。
マイナス20度という異常な寒さに加え、朦朧拳を利用して狭い空間でも巧みに身体を隠しながら襲い掛かる大観。
〈キー坊vs大観 [TOUGH 33巻](c)集英社/猿渡哲也〉
錯視に惑わされたキー坊は大観の強烈な蹴りと頭突きをまともに喰らってしまうが、タダではやられないのが灘神影流の当主。
頭突きに来た大観の首をしっかりとり、暴れまわる大観の反動でトラックが横転。
〈暴れまわる大観 [TOUGH 33巻](c)集英社/猿渡哲也〉
果たしてキー坊は無事勝利を挙げられるか―。
【33巻のまとめ】
幽玄真影流の次の当主の座を巡り、灘神影流との戦いぶりを見て決めることとした幽玄死天王。
手始めに”鼬"の観山が尊鷹を襲って痛み分け、次は”犀”の大観がキー坊を狙う。
走行中の保冷車の中で決闘が始まり、強烈な蹴りと頭突きを食らいながらも大観の首を絞めあげるキー坊。
暴れまわる大観の反動で車が横転するなか、2人の勝負の行方は―。
次巻へ続きます。
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