光速の脚を持つセナが、極悪非道のヒル魔に目をつけられて正体不明の選手「アイシールド21」としてアメフトデビュー。
デビュー戦で見事初勝利を飾りましたが、2回戦では王城ホワイトナイツのエースである進にほぼ完全に抑えられて完敗し、春の大会は敗退。
東京地区優勝を果たした王城も、関東大会準決勝では神龍寺ナーガに惨敗。力の差をみせつけられます。
各チームとも秋の大会に向けて再始動し、泥門は新メンバーを加えながら賊学カメレオンズ、太陽スフィンクス、NASAエイリアンズと練習試合を行う中で、少しずつ成長していきます。
NASAエイリアンズに僅差で敗れた泥門デビルバッツはそのままアメリカ合宿で地獄の猛特訓「デス・マーチ」を敢行。どぶろくトレーナーと瀧兄弟も加わり、帰国。
そして秋大会が開幕。泥門は1回戦で網乃サイボーグス、2回戦で夕陽ガッツ、3回戦で独播スコーピオンズ、準々決勝で巨深ポセイドンを撃破し、準決勝に進みます。
準決勝の相手は西部ワイルドガンマンズ。前半で大差をつけられた泥門のピンチを救うべく、ついにムサシが泥門に復帰し猛反撃を見せますが、一歩届かず敗退。
準決勝で敗れた泥門ですが、3位決定戦に勝てばまだクリスマスボウルへの道は残されています。
相手は同じく準決勝で王城ホワイトナイツに敗れた盤戸スパイダーズ。
試合は盤戸のエース赤羽とコータローの活躍で盤戸が押せ押せムードのまま前半終了。
ハーフタイムには天候が変わって強風が吹き始めます。
果たして泥門の逆襲は。
19巻のあらすじを振り返ってみましょう。以下ネタバレ注意です。
3位決定戦 泥門デビルバッツ vs 盤戸スパイダーズ 後半
台風の接近で強風が吹き荒れる中、盤戸の攻撃で後半開始。
コータローは強風を完璧に読み切り、フィールドゴールキックを決めてさっそく追加点を挙げます。(泥門7 - 20盤戸)
〈強風を読み切るコータロー[アイシールド21 19巻](c)集英社/稲垣理一郎〉
対する泥門はモン太へのロングパスを試みますが、強風で軌道が変わって失敗。ランを中心に攻めざるを得ず、セナも赤羽を抜くことができません。
と、ここでセナが赤羽との対決を志願。ヒル魔もこれに乗り、セナは赤羽がランフォースを駆使してくる前に超速で抜くことを試みます。
が、結果は何度やっても同じで抜くことはできません。
得点を重ねることができないまま時間だけが過ぎ、残り10分。
風速がこの日最大になった頃を見計らって、ヒル魔はトリックプレーを繰り出します。
セナに一度ボールを持たせ、ヒル魔にバックパス。そしてヒル魔が風の影響を受けない超低空のロングパス「デビルレーザーバレット」。
〈ヒル魔のデビルレーザーバレットがモン太へ[アイシールド21 19巻](c)集英社/稲垣理一郎〉
パスは見事にモン太に通り、タッチダウン。ボーナスキックも加え、ようやく泥門が点を返します。(泥門14 - 20盤戸)
対する盤戸は赤羽が攻撃に参加して前進しつつ、コータローのフィールドゴールキックで加点。(泥門14 - 23盤戸)
続く泥門の攻撃。ボールを持ったセナは赤羽のランフォースを強引に破ることを試みますが、惜しくも止められます。
前進できない泥門ですが、残りの45ヤードでムサシがフィールドゴールキックを決め、なんとか点を返します。(泥門17 -23盤戸)
どうしても赤羽を攻略できない泥門。
試合時間は残り1分30秒。盤戸は攻撃に時間をかけて逃げ切りを図りますが、瀧が自分と赤羽の実力差を認め、プライドを捨てて泥臭く盤戸の攻撃を防ぎます。
試合終了目前。攻撃を止められた盤戸は、泥門にタッチダウンのための時間を与えないため、コータローが泥門のゴールライン目前の位置へボールを蹴り込みます。
が、ボールの落下点を読んでいたセナがこのボールをキャッチ。
泥門は総力を挙げてセナのブロックに走ります。
瀧が赤羽を相手に粘った隙を抜け、セナは限界を超えてゴールまでトップスピードを維持。
〈トップスピードを維持するセナ[アイシールド21 19巻](c)集英社/稲垣理一郎〉
相手をかわしながら走るセナを赤羽が直線距離で追いますが、最後まで追いつくことはできず、セナがタッチダウン。ムサシのボーナスキックが決まり、逆転勝利となりました。(試合終了 泥門24 - 23盤戸)
これにて泥門は東京都3位として全国大会への出場を決めます。
決勝 王城ホワイトナイツ vs 西部ワイルドガンマンズ
西部は準決勝終了後にあった鉄馬の膝カックンが暴力行為(※17巻参照)とみなされて1試合の出場停止。
リクを中心としたランで戦いますが、進を超えることはできず、王城が優勝しました。
秋季東京大会 表彰
チーム表彰のほか、MVPは進(王城)。
またベストイレブンが発表されました。※太字は主な描写のあった選手
【攻撃】
ライン:栗田(泥門)、水町(巨深)、鬼兵(柱谷)、安護田(王城)、馬場山(西部)
クオーターバック:キッド(西部)
レシーバー:鉄馬(西部)、桜庭(王城)
ランニングバック:セナ(泥門)、リク(西部)
タイトエンド:赤羽(盤戸)
【守備】
ライン:大田原(王城)、牛島(西部)、渡辺(王城)、上村(王城)
ラインバッカー:進(王城)、筧(巨深)、葉柱(賊学)
コーナーバック:艶島(王城)、井口(王城)
セイフティー:釣目(王城)、中脇(王城)
この大会でそんなに活躍してない鬼兵がちゃっかり選出されてますね。
関東大会の始まり
各地区大会が終わり、勝ち残った8校による関東大会が始まります。
トーナメントの抽選の結果、泥門の初戦は絶対王者である神龍寺ナーガに決まりました。
その他の組み合わせは以下のようになりました。
【Aブロック】
西部ワイルドガンマンズ(東京2位)vs 岬ウルブス(北海道1位)
太陽スフィンクス(神奈川2位)vs 白秋ダイナソーズ(SIC地区1位)
【Bブロック】
泥門デビルバッツ(東京3位)vs 神龍寺ナーガ(神奈川1位)
王城ホワイトナイツ(東京2位)vs 茶土ストロングゴーレム(静岡1位)
神龍寺ナーガは巨深ポセイドンとの練習試合で、阿含抜きの状態で41-0の圧勝。
途中参加の阿含も水町をまったく寄せ付けない強さを披露します。
また、記者の取材で偶然居合わせた阿含とヒル魔。2人の間には過去に因縁があることも明らかになります。
〈ヒル魔と阿含には因縁が[アイシールド21 19巻](c)集英社/稲垣理一郎〉
泥門は勝つことができるのでしょうか。
【19巻のまとめ】
運命の3位決定戦は泥門が盤戸を下し、見事な逆転勝利。
次の舞台は各地区の代表同士で争う関東大会になります。
泥門の初戦の相手は関東の絶対王者、神龍寺ナーガ。
泥門はどう戦うのでしょうか。
次巻へ続きます。
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