鬼龍との決闘を経て廃人となってしまった父・静虎が2年間のリハビリを経て奇跡的な回復を遂げた。
地下格闘技「ダーク・ファイト」に身を置きながら治療費を稼いだキー坊は、親友であるリキ丸の計らいで大物フィクサーの柳場道元が主宰する「ハイパー・バトル」へ出場。
決勝では鬼龍の実子ジェットとの死闘を制したキー坊は、大物フィクサーの御子神が主宰する「モンスター・ウォーズ」をはじめ新たなる戦いに身を置くこととなる。
静虎と鬼龍の兄・尊鷹が生きていたこと、そしてキー坊の実の父親が静虎ではなく灘神影流と同じ祖をもつ幽玄真影流の当主・日下部覚吾だったことなど新たな真実が明らかとなった。
自らの出生の秘密を知りながらもキー坊は灘神影流の当主として戦う決意を固め、宮沢3兄弟も当主を支える。
その頃、幽玄真影流を背負う死天王も来るべき日に備えて動き出し、灘神影流との対決の機運が高まっていく。
時を同じくして覚吾も帰国を果たし、幽玄真影流の次期当主の座を灘神影流との戦いぶりを見て決めることとした幽玄死天王。
手始めに”鼬"の観山が尊鷹を襲って痛み分け、次は”犀”の大観がキー坊を狙う。
走行中の保冷車の中で決闘が始まり、強烈な蹴りと頭突きを食らいながらも大観の首を絞めあげるキー坊。
暴れまわる大観の反動で車が横転するなか、2人の勝負の行方は―。
34巻のあらすじを振り返ってみましょう。以下ネタバレ注意です。
キー坊が大観に勝利、続けて武山と対峙
横転した保冷車。
〈キー坊が大観に勝利 [TOUGH 34巻](c)集英社/猿渡哲也〉
その衝撃の中でも大観の首を離さず、キー坊が先に中から出てきた。
そのままキー坊は2回戦として”大蛇”の武山と対峙する。
身体そのものが伸縮するかのように俊敏な動きを見せる武山に、ダメージを引きずるキー坊はどう戦うかー。
〈そのまま武山との連戦へ [TOUGH 34巻](c)集英社/猿渡哲也〉
キー坊vs"大蛇”の武山
俊敏なタックルからまるで蛇のように寝技に持ち込んだ武山。
キー坊は灘神影流のボーン・コントロールで脱出するが、武山の素早い動きから繰り出される打撃に苦戦を強いられる。
〈ヘビのような動き [TOUGH 34巻](c)集英社/猿渡哲也〉
再び寝技勝負になると、キー坊が大蛇固めを仕掛ける。
しかし超軟体人間の武山はここからカウンターのとぐろ固めでキー坊を全身で締め上げた。
〈全身を締め上げる武山 [TOUGH 34巻](c)集英社/猿渡哲也〉
対するキー坊は左足一本で身体を浮かせて辛くも脱出。
武山の変幻自在の打撃を見切ったうえでタックルから真・大蛇捻りを極め、武山を絞め落とすのだった。
〈真・大蛇捻り [TOUGH 34巻](c)集英社/猿渡哲也〉
一同集結、抗争は一時休戦?
キー坊が2連勝をかあるが、ダメージは深刻。
そのまま春草がキー坊に挑もうとしたところに尊凰、鬼龍、静虎、そして”鼬”の観山も到着した。
〈一堂に会する [TOUGH 34巻](c)集英社/猿渡哲也〉
宮沢一族と幽玄死天王がそろい踏みし、日下部覚吾も姿を見せる。
実の父と邂逅を果たしたキー坊。
〈キー坊と覚吾の邂逅 [TOUGH 34巻](c)集英社/猿渡哲也〉
互いにモンスター・フット同士の蹴りをぶつけるだけで、血の繋がりを確信するには十分だった。
キー坊は灘神影流の当主として停戦を告げ、覚吾も「二度と灘の者とは関わらない」と応じる。
〈停戦に合意 [TOUGH 34巻](c)集英社/猿渡哲也〉
トップ同士の合意により灘神影流と幽玄真影流の戦いは終結したかと思われた。
しかし鬼龍と静虎は決着のない幕引きに思うところがあるようだった。
〈同じ思いを抱える鬼龍と静虎 [TOUGH 34巻](c)集英社/猿渡哲也〉
【34巻のまとめ】
”犀”の大観、”大蛇”の武山を破ったキー坊。
さらに戦いが激化するかと思われたところに宮沢一族と覚吾を始めとする残りの幽玄死天王も集結。
キー坊と覚吾はトップ同士停戦に合意し、戦いは収束したかに思われた。
しかし鬼龍と静虎は決着のない幕引きに思うところがあるようだった。
次巻へ続きます。
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参考灘神影流を背負うキー坊の闘いと成長『TOUGH』全39巻【ネタバレ注意】
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