医師であり、ジャズピアニストでもある産科医の鴻鳥サクラが主人公の医療漫画。
様々なバックグラウンドを持つ妊婦とその家族、そして病院で働く医師たちにスポットを当てながら、新たな命と向き合うストーリー。
親になった人には涙すること間違いなし、これから親になる人には様々な病気が不安を煽るかもしれませんが勉強になる漫画です。
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登場人物紹介
鴻鳥サクラ(こうのとり サクラ)
本作の主人公。産婦人科医で、謎のジャズピアニスト「ベイビー」でもある。温厚で優しく飄々とした性格だが、現実を直視する厳しさもあり、冷静な判断力を持つ。同僚や患者からの信頼が厚い産婦人科のチームの中心的な存在。「ベイビー」の素性として「年齢経歴は不明 わかっているのは児童養護施設で育ったということだけ」とあり、鴻鳥自身も児童養護施設で育っている。事情を知る院長からは,医者が現を抜かしてピアノをしていることがバレると訴訟される恐れがあるため「ベイビー」であることが分からないように、と諭されている。
実母は「幸子」という名前でシングルマザーだったが、自身を身籠った際に子宮頸癌を患い、サクラを産んだ後まもなくして亡くなった。この事が後のサクラの医者としての信念を形成する。幼いころには、喘息の持病があった。
下屋カエ(しもや カエ)
産婦人科の女医。28歳で医師としてはまだ若手。同じ若手であるはずの同期の白川(新生児科医)の生意気ともとれる態度に腹を立てている。
小松ルミ子(こまつ ルミこ)
助産師。サクラとはサクラが15年前の研修医時代に当直のアルバイトをしていた病院で出会って以来の仲。ベイビーの正体がサクラであることを知る数少ない人物。高校生時代まで母親が助産院を経営していたが、死亡者を出してしまったため誹謗中傷に晒されて廃業した。
四宮ハルキ(しのみや ハルキ)
産婦人科医で、サクラの同期。無表情で冷血漢に見られるが、研修医時代から5年前までは笑顔で患者や同僚に接していた様子。5年前のある出産を契機に患者に好かれるよりも嫌われても患者を救うことに重点を置くようになる。
船越(ふなこし)
麻酔科医。いつもダジャレを言い、周囲の空気を麻痺させる。
加瀬(かせ)
救急救命科医。双子の娘がいる。患者の命を助けられた時は高めのアイスを食べて自分へのご褒美にしている。
白川(しらかわ)
新生児科医。下屋の同期。同期の彼女に対し歯に衣着せぬ発言が多く、下屋からは「生意気」と言われている。
院長
「聖ペルソナ総合医療センター」の院長。サクラが「ベイビー」だと知っていながら、バレなければいいというスタンスで副業を許している。くみたんという愛人がいる。
今橋(いまはし)
新生児科医。よく喋る大人と子供が嫌い。
新井恵美(あらい めぐみ)
新生児科医。常に冷静で責任感が強く、患者やベビーに対し真摯に向き合っている。
赤西ゴロー(あかにし ゴロー)
研修医、25歳。赤西産婦人科医院院長の息子である。器用で人当たりも良いが、父親と同じ産科医をなることに疑問を持たず、「熱血ではない」研修医。
倉崎エミ(くらさき エミ)
救急救命科に移動した下屋に代わり、産婦人科医としてサクラ達の元に配属された女医。サクラと四宮とは10年来の知り合いで、10年前に2人が研修医だったころに医学生として配属されていた。NICUの医師の井川と結婚していたが、井川の浮気が発覚し離婚。その時妊娠していた娘を一人で育てているシングルマザーでもある。
工藤(くどう)
新生児科医でキャリアは白川と同じだが、年上であることは確実である。患者やその両親に対してはとても丁寧で紳士的だが看護師や白川に対し悪態をつくことも多い。ナツキという娘がいる。
真田ケンジ(さなだケンジ)
臨床検査技師。認定遺伝カウンセラーの資格を持ち、出生前診断を含む遺伝カウンセリングをサポートする。
磯野エイキチ(いそのエイキチ)
医療安全管理者。元は救急救命科の優秀な看護師だったが院長の指名で医療安全管理者となり、医療安全の確保やトラブル・医療事故の対応を行う。
鈴木イチロー(すずきイチロー)
隠岐諸島の病院で総合医として勤務する産科医。この島に赴任した当初は内科医であったが、地域医療に従事するために総合医となった。助産師のマキと結婚している。
三崎(みさき)
隠岐諸島の病院で助産師として働く女性。東京の看護学校に通っているときにゴローが道端で倒れた妊婦を救助しているところを手助けし、ゴローが離島研修に来た際に再会を果たす。
白井(しらい)
隠岐諸島の前ノ島病院で総合医として勤務する医師。
武田(たけだ)
別の病院で働く助産師。小松とは同期であり親友。
カオリ
新生児科で働く若い助産師。
三杉マホ(みすぎマホ)
加瀬の知り合いの産科医。災害時小児周産期リエゾンとしてDMAT(災害派遣医療チーム)に登録している。加瀬とは10年前に学生ボランティアとして同じDMATチームで被災地医療に携わるなど旧知の仲。
アリサ・ローク
ベイビーとも親交のある有名ジャズ歌手。日本へのライブツアー中に聖ペルソナ総合医療センターへ搬送され出産したことがきっかけで、ベイビーの正体がサクラであることを知る。
山下ジョージ(やましたジョージ)
ベイビーとも親交のあるピアニスト。友人の結婚式で小松と運命の出会いを果たし、互いに惹かれるようになる。
仲川カナン(なかがわカナン)
弁護士。医療訴訟に強いと評判で、病院を訴えたい相談者からの依頼を受けて動く。