ウイルスが大流行したためにアキラが旅を切り上げ、街へ戻ってきた。
アキラはレンタルおっちゃんの仕事を引き受けるなかで元彼(川萩)のストーカー被害に悩む女性・静のボディーガードを請け負うこととなる。
そんなある日、アキラに憧れその姿を追い続けるクロがかつて因縁のあった川萩に襲われるトラブルが発生。
偶然通りがかったヨウコの助けでクロは事なきを得るが、それは真黒組との抗争を企む紅白組が仕掛けたものだった。
紅白組の組長である松代は襲撃に失敗した川萩らを痛めつけて「クロにやられた」と嘘をつき、真黒組の海老原を呼び出す。
互いに銃を手に忍ばせた真黒組と紅白組の会談では、海老原がドライブレコーダーの映像から川萩たちが襲ってきたことを立証し、川萩の身柄を真黒組で預かることで手打ちに。
海老原は紅白組に狙われるであろう川萩に対し、そのまま街の外に逃げるように指示する。
だが抗争を諦めない紅白組の松代は、ドライブレコーダーの映像に映っていたヨウコの素性調査を開始。
そんななか、川萩は街を出る日にこれまでストーカー行為を働いていた元カノの静に会うが、静を尾行していた紅白組に見つかって襲われてしまう。
このピンチに手ぶらのアキラが現れ、川萩と静を救出し、川萩はしばらく真黒組のアジトに匿われることとなる。
しかしまた襲撃が失敗したことで紅白組はバックについている謎の組織「ルーマー」を使い、ヨウコ・アキラ・ファブルについての調査を本格化。
アキラたちもルーマーが陰で動き出したことを察知し、海老原は紅白組との抗争に備えるなか、ついに紅白組のバックにいる裏の組織「ルーマー」が動き出し、本格的な抗争が始まった。
ルーマーのリーダーの男が真黒住宅に侵入して海老原と対峙する一方、ヨウコも捕捉されて狙われてしまう。
ルーマーの初老の男が用意した毒にかかりピンチに陥るヨウコだが、何とか力を振り絞って松代の毒牙から逃れるのであった。
5巻のあらすじを振り返ってみましょう。
海老原が自爆、戦いに備える
その頃、真黒住宅でルーマーのリーダーの男と対峙する海老原は、自らのプライドにかけて手榴弾のピンを抜いた。
夜の閑静な住宅街に爆音が鳴り響くなか、海老原は顔面の右側が焼けて血まみれの重傷。
リーダーの男は何とか爆発の直撃を免れてダメージは無かったが、海老原にトドメを刺すことなく去っていく。
松代とリーダーは毒牙から辛くも逃れたヨウコの正体がファブルであることを確信し、ファブルとの戦いに向けて準備を開始。
対する真黒組は、しばらく入院することとなった海老原の後任をどうするか話し合うことになり、ヨウコが襲われかけたという話を聞いたアキラも戦いに向けて準備を始めるのであった。
真黒組の組長代行は…
有事の際の保険として、アザミは組長代行の名前が記された白と黒の2種類の封筒を海老原から預かっていた。
黒は海老原が死んだ又は復帰が長引きそうなとき、白は海老原が1週間ほどで復帰できそうなとき。
海老原は状況によって指名すべき組長代行を変える考えを伝えており、候補となるのは2人。
頭脳派で末端の構成員の声にも耳を傾ける反面で決断力がない木志田か、昔気質の一匹狼タイプで頼れる兄貴だがキャリアの足りない鷹一のどちらか。
海老原は意識はしっかりしているとはいえ鼓膜が破れているために復帰は2週間以上かかる状況であり、クロは真黒組の代表として「黒」の封筒を選択するのだった。
鷹一が組長代行就任
真黒組の本部長の立ち会いのもと黒い封筒が開封され、組長代行は鷹一に決まった。
時を同じくして真黒組を狙うルーマーの男は朝いつも同じ時間にジョギングに出る鷹一の暗殺を試みるが、直前にアキラが鷹一に警告して成り代わり、暗殺は失敗。
ファブルであろうアキラに顔を見られたルーマーの男は車で走り去っていく。
組長代行になれなかった木志田が不満を露にするなか、鷹一はアジトの倉庫でアザミたちからこれまでの経緯や今の状況を全て聞き、アザミ・ユーカリ・ヨウコの実力をその身で体感して理解する。
対するルーマーの男は真黒組の組長代行が鷹一になったこととバックにファブルがついていることを確信し、本部に増援を要請、戦力を鷹一と対ファブルに集中することを決めるのであった。
ルーマーの殺し屋たちが行動開始
ヨウコが襲われかけたことを知ったミサキが田高田社長に伝え、心配した田高田社長がヨウコに連絡を取る。
アジトもいつ襲撃されるかわからないなか、ヨウコはオクトパスの田高田社長のもとに行くためにクロを連れて車で外出することに。
念のためアキラから預かっていたGPSを持って出発し、目的地の近くで15分ほど車を離れるヨウコ。
しかしその動向を監視していたルーマーが動き出す。
新たに6人の殺し屋が3チームに分かれて街に降り立ち、クロの車の近くには芸術家気質の男が車で尾行、初老の男がクロに近づくのであった。
【5巻のまとめ】
ルーマーのリーダーの男と対峙した海老原は自爆覚悟で手榴弾を爆発させ、しばらく戦線離脱する。
組長代行に選ばれた鷹一が真黒組とアキラたちと共に戦いに備える一方、組長代行に選ばれなかった幹部の木志田は不満の様子。
他方、ルーマーの殺し屋たちが本格的に動き始め、今度はクロに危険が忍び寄るのであった。
次巻へ続きます。
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