薄幸サラリーマン更科二郎が、ひょんなことからロードレースを始めることになりました。
妻が失踪し、娘のふくのも手がかかる存在ですが、自転車に乗っているときだけは何もかも忘れられます。
日本人だけでツール・ド・フランスを目指すヨーコのチームに誘われ、監督にMAX比嘉、選手は桜島をキャプテンとし、更科、小菅、勇二郎、弾吉によるチーム「BLUE SEAGULL」が発足。スポンサーは半田グループです。
初レースとなった全日本実業団東日本ロードで見事優勝を果たしたBSですが、チームとしての実績がないほか、比嘉監督も黒い過去を抱えており、さらにあと1人選手が足りないなど、ツール・ド・フランスへの道は険しいものとなっています。
チーム強化のため勇二郎がフランスへの武者修行に旅立ち、次なるステージであるツール・ド・北海道ではチームの存亡を賭けたBSとFEH(梶プロ)のチームバトルロワイヤルが繰り広げられることとなりました。
エミールの失踪をうけてスランプに陥った更科を除き、BSのそれぞれが闘志を燃やす一方、梶プロはまさかの持病を抱えながらの出場。
ツール・ド・北海道が開幕。
第1ステージのT・Tでは梶プロが好タイムをたたき出すも、イタリア帰りの浦霞が圧巻の走りを見せ、全体トップでフィニッシュ。
第2~4の通常ステージへと続きます。
17巻のあらすじを振り返ってみましょう。以下ネタバレ注意です。
第2ステージに向けて
翌日のレースに向けて。
梶プロは自分が勝つ画を描くべく、BSも含めて情報収集。
また浦霞も自分より更科の方がコーナーが早かったと聞き、FEH・BSをマークします。
第2ステージはオーソドックスなコース。
FEH・BSは作戦会議の結果、更科と弾吉が逃げグループにくらいつく斥候、不調の小菅ではなく桜島をエースとすることになりました。
第2ステージ スタート
第2ステージがスタート。
最初の4kmはパレードランとして、全体でゆっくり走ります。
その間、GUNLAPの東野は学連のときに付き合いのある桜島に接触し、揺さぶりをかけてきます。
また、浦霞も更科に接触。
第1ステージのコーナーについて聞き出したい浦霞でしたが、更科は緊張しているうえに逃げ集団を逃してはならない責任感から、浦霞を相手にしません。
そうこうしているうちにパレードランが終わり、正式にレースがスタート。
MITUWAのチャン・ガンホ、道央大の前川元気とGUNMAの選手がアタックをしかけます。
反応が遅れた更科ですが、浦霞がコーナーの秘密を教えてもらう代わりに、とアタックを仕掛けて更科を引っ張ります。
〈条件付きで更科に協力する浦霞[かもめ☆チャンス17巻](c)小学館/玉井雪雄〉
浦霞に反応した十数名が続き、早速混戦となりました。
結局逃げ集団は成立しませんでしたが、浦霞は合流してきた南部に更科を引っ張るという意図を説明します。
逃げ集団の6人
最初のホット・スポット(HS)まで残り3km。
なかなか逃げ集団が形成されませんでしたが、ここで6人が飛び出します。
そのままHSを通過。
1位 東野(GUNLAP)
2位 御倉(YAMATODA)
3位 坂田(TAGサイクルチーム)
4位 山根(Z WORKS)
5位 今泉(十勝産業)
6位 太田(道央大)
浦霞は6人の集団に入っておらず、更科と弾吉も逃げ集団を逃してしまいました。
浦霞は更科に「ラスト10kmまでに集団に追いつくまで引っ張るから、カーブの多い下り坂で自分と真剣勝負をしろ」と条件を持ちかけます。
GUNLAPの鉄壁
先頭の集団を含め、レースはGUNLAPが操っていました。
先頭集団では東野が仕切り、後方集団ではGUNLAPが4人で前方をきっちりと塞ぎ、誰かが集団を抜け出そうとすれば4人がかりでアタックを潰す、鉄壁の作戦です。
〈GUNLAPの鉄壁[かもめ☆チャンス17巻](c)小学館/玉井雪雄〉
この状況を打破するべく、桜島は弾吉とGUNMAの赤木兄弟と手を組みます。
GUNLAPの4人がカーブで縦一列になった隙を突き、4人でアタック。
〈アタックを仕掛ける桜島たち[かもめ☆チャンス17巻](c)小学館/玉井雪雄〉
赤城一美と桜島、弾吉の3人が集団から抜け出すことに成功しました。
弾吉も途中でバテ、赤城一美と桜島の2人で先頭集団を追います。
一方の先頭集団では今泉(十勝産業)と太田(道央大)の2人がチギれ、代わりに桜島と赤城一美が追いつきました。
ここから山の上り坂へと入っていきます。
浦霞・南部の実力
後続の大集団では、ついに浦霞がアタック。
南部、更科が続き、GUNLAPの壁を力ずくで崩します。
後ろから大勢の選手が続きますが、しんがりを務める南部が1人で後続を抑え込み、浦霞たちのアタックを成立させます。
〈後続を1人で抑え込む南部[かもめ☆チャンス17巻](c)小学館/玉井雪雄〉
浦霞と更科は2人で飛び出すことに成功。
さらに南部も頃合いを見て単独でアタックをしかけ、浦霞と更科に追いついたうえ、さらに山の登りで2人をけん引していきます。
桜島の単独アタック
先頭集団では、桜島が単独でアタックをしかけます。
東野、赤城一美、御倉が追いますが、残り2人はチギれていきました。
さらに、赤城一美と御倉もすぐに追うのをやめ、桜島と東野の争いになります。
レースのゴールにはほど遠いにも関わらず、本気の勝負を見せる2人。
そのまま競りながら山頂に達し、山岳賞は桜島が獲りました。
東野はここでチギれた一方、桜島はペースを上げ、一人旅となります。
〈桜島の一人逃げが始まる[かもめ☆チャンス17巻](c)小学館/玉井雪雄〉
更科に課される指令
今の状況では、更科が浦霞と南部に連れられて桜島に追いついてしまうと、戦力の差から見てBSの勝ち目が薄くなってしまいます。
そこで更科に監督を通じて梶プロから「浦霞と南部の2人を沈めろ」との指示が。
〈更科に課される指示[かもめ☆チャンス17巻](c)小学館/玉井雪雄〉
その頃。そんな更科を応援しにきたかのように、行方をくらましていたエミールが北海道を訪れていました。
エミールの登場が更科を復活させるのでしょうか。
【17巻のまとめ】
ツール・ド・北海道の第2ステージ。
桜島が一人旅で逃げ続け、それを浦霞・南部・更科の3人が追う展開になります。
そこで更科へ課された指令は「浦霞と南部の2人を沈めること」。
次巻へ続きます。
この漫画をもう一度読みたい方はこちら
全巻まとめに戻る
-
参考人生をやり直すためにツール・ド・フランスを目指す『かもめ☆チャンス』全20巻
続きを見る