光速の脚を持つセナが、極悪非道のヒル魔に目をつけられて正体不明の選手「アイシールド21」としてアメフトデビュー。
デビュー戦で見事初勝利を飾りましたが、2回戦では王城ホワイトナイツのエースである進にほぼ完全に抑えられて完敗し、春の大会は敗退。
大会準決勝ではその王城を神龍寺ナーガが圧倒し、力の差をみせつけます。
各チームとも秋の大会に向けて再始動し、泥門と賊学カメレオンズとの練習試合では新メンバーのモン太が躍動。
さらに泥門には入部テストを経て小結、ハァハァ三兄弟、雪光の5人が加入し、NASAエイリアンズと試合する権利を賭けて太陽スフィンクスと対決。試合は引き分けながらも、泥門が日本代表に決定します。
そして泥門とNASAエイリアンズの日米対決がキックオフ。
両チームとも10点差以上で勝たなければ国外退去という、プライドを賭けた戦いが始まりました。
8巻のあらすじを振り返ってみましょう。以下ネタバレ注意です。
苦戦を強いられる前半戦
試合開始早々、エイリアンズのクオーターバック、ホーマーがパスする前に潰すべく、アイシールドが突撃。
しかし強靭な体格をもつラインの守備(マッスルバリヤー)を突破することはできず、ホーマーの必殺技である超ロングパス「シャトルパス」が放たれます。
〈ホーマーの放つシャトルパス[アイシールド21 8巻](c)集英社/稲垣理一郎〉
運よく距離感が乱れ、パスは失敗に終わりますが、続く攻撃でもホーマーはシャトルパスを敢行。
泥門も突撃要因を増やし、小結がホーマーにタックルを仕掛けますが、ホーマーは倒れこみながらも上半身だけでシャトルパスを発射。これが見事に決まり、NASAがパス1本でタッチダウンを奪います。(第1クオーター 泥門0 - 6NASA)
攻守が替わり、泥門の攻撃。ライン組が相手の圧力に持ちこたえることができず、モン太へのパスもアイシールドのランも失敗し、点を返すことができません。
攻守が替わり、NASAの攻撃。今度は十文字が不良殺法を駆使してラインを突破しホーマーにタックルを仕掛けますが、またもシャトルパスを止めることはできず。NASAが追加点を挙げます。(泥門0 -14NASA)※NASAはいつの間にかボーナスゲームでも追加点を挙げているようです。
再び泥門の攻撃になりますが、不発。
次のNASAの攻撃で、今度はアイシールドがホーマーに突撃します。
ラインの間を縫ってアイシールドが飛び出し、ホーマーが投げる前に急加速。そのままホーマーの腕にしがみつき、こぼれたボールを自らキャッチしました。
〈シャトルパスを破るアイシールド[アイシールド21 8巻](c)集英社/稲垣理一郎〉
アイシールドはそのままチェンジオブペースでゴールまで駆け抜け、タッチダウン。泥門が反撃の糸口を見つけます。(泥門6 - 14NASA)
続くNASAの攻撃では、モン太が突撃してホーマーの腕を潰し、またもシャトルパスを防ぎます。
これに対しNASAのアポロ監督は作戦会議なしでのプレーを選択。泥門に戦術確認の時間を与えない作戦に出ます。
が、予めサインを決めて対策を練っていたヒル魔はこれを逆手に取り、引っかかったフリをしながら相手を翻弄。
NASAの攻撃はことごとく失敗に終わり、攻守交替します。
泥門の攻撃。アイシールドのランを中心に攻めますが、敵の守備を突破できず、そのまま前半を終えます。(前半終了 泥門6 - 14NASA)
反撃の糸口を掴む後半戦
ハーフタイムでヒル魔はライン組全員がダッシュしながらアイシールドの走る道を作り出す「掃除(スイープ)」を指示。
栗田・小結・ハァハァ三兄弟が根性を見せ、アイシールドが着実に前進し、連続攻撃権を取ります。
そのまま泥門は攻撃を重ね、見事タッチダウン。(泥門12 - 14NASA)
アイシールドのランを止めるべく、NASAの「無重力の脚を持つ男」パンサーはアポロ監督に土下座して出場を懇願。しかし黒人差別主義のアポロ監督は首を縦に振りません。
攻守交替し、NASAの攻撃。見事にシャトルパスが決まり、タッチダウン。ボーナスキックで追加点も奪います。(泥門12 - 21NASA)
続く泥門の攻撃。今度はアイシールドのランを囮にしてヒル魔からモン太へのパスが通り、タッチダウン。(泥門18 - 21NASA)
NASAの攻撃は不発に終わり、再び泥門の攻撃。アイシールドがタッチダウンを奪い、逆転します。(泥門26 - 21NASA)※泥門はいつの間にかボーナスゲームでも追加点を挙げているようです。
10点差で勝つどころか、勝利すらも危うい状況になり、NASAの部員たちは全員土下座でパンサーの出場を懇願します。
〈全員でパンサーの出場を懇願[アイシールド21 8巻](c)集英社/稲垣理一郎〉
アポロ監督の過去
アポロ監督はプロチームに所属していた現役時代、凡才ながらも誰よりも努力を重ねる期待の星でしたが、生まれながらの才能を持つ黒人エースランナーが移籍してきたことにより、チャンスを与えられることなくチームをお払い箱になった経験から、偏った黒人差別主義に傾倒していました。
が、今はまさにパンサーがチャンスを懇願している。パンサーの姿が自分の現役時代と重なり、アポロ監督はついにパンサーの出場を認めます。
パンサーの出場で大きく点が動く終盤
NASAの攻撃。さっそくボールを持ったパンサーが「無重力の脚を持つ男」の名の通り、最小限の曲がりだけで流れるようにかわしながら走ります。
そのままトップスピードを維持するパンサーには全速力のアイシールドでも追いつくことはできず、タッチダウン。再びNASAが逆転します。(残り9分 泥門26 - NASA27)
〈誰もパンサーには追いつけない[アイシールド21 8巻](c)集英社/稲垣理一郎〉
泥門の攻撃は再びスイープを敢行しますが、パンサーに防がれて不発。
攻守交替し、NASAの攻撃ではシャトルパスとパンサーのラン、選択肢が増えて厚みが増し、最後にはパンサーがランでアイシールドとの一騎打ちを破り、タッチダウン。(残り2分 泥門26 - 33NASA)
泥門が逆転するためにはタッチダウンをボーナスゲームでのタッチダウンと合わせて8点が必要。
泥門は攻めますが、パンサーを破ることはできず、逆にパンサーにパスカットされ、そのままランを許します。
ゴールライン目前で立ち向かうのはアイシールド。
パンサーが相手を押しのけようと片腕を伸ばした瞬間を狙ってボールを持った手を狙い、ボールがこぼれます。
〈パンサーvsアイシールド[アイシールド21 8巻](c)集英社/稲垣理一郎〉
そのボールを拾ったアイシールドはゴールへ向かって走り、ライン組がそれを必死にサポート。見事タッチダウンを奪いました。(試合終了間際 泥門32 - 33NASA)
【8巻のまとめ】
泥門とNASAの対決は、序盤こそ体格で有利なNASAがリードしますが、後半開始とともに泥門が逆襲。
しかし終盤にNASAはエースランナーのパンサーが出場し、攻守で大車輪の活躍を見せて再びリードを奪います。
泥門もアイシールドが試合終了間際に意地を見せてタッチダウンを奪い、1点差に詰め寄りました。
次巻へ続きます。
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