宮本青果店の店長の息子である宮本明は、謎の女青山冷との出会いで数年前に婚約者と共に行方不明になった兄が冷の故郷である彼岸島で生きていることを知る。
その島は吸血鬼たちに侵された島であり、冷も母と妹を吸血鬼たちに人質にとられている。
明の兄と冷を助けるため、明は幼馴染のケン・ユキ・西山・加藤・ポンたちや知人たちを集めて彼岸島へ乗り込んだ。
しかし島について早々に吸血鬼たちの奇襲を受け、牢獄に囚われてしまった明たち。
何とか脱獄に成功し兄の篤と再会を果たすが、血が不足したことで狂暴化した邪鬼とその邪鬼をもサイコジャックで手懐けるボス・雅が立ちはだかる。
ボロボロの吊り橋を利用して追っ手を撒こうとするが、追いついてきた雅たちの邪魔が入り篤だけが取り残されてしまった。
2年前に雅を解放したことで全ての悪夢が始まった経緯をもつ篤は、目の前にいる雅を殺すことに並々ならぬ執着を見せる。
明たちが対岸から石を投げるなどして援護するなか、ついに篤の刀が雅に届くのだった。
6巻のあらすじを振り返ってみましょう。以下ネタバレ注意です。
篤が雅を道連れに転落
地面に刺さっていた刀を拾い、雅に斬りかかる篤。
ところが篤が拾ったのは折れた刀だった。
最後の最後でツキに見放され、雅を殺すには至らない。
手痛い反撃をくらい、追い詰められる篤。
篤は最後の力を振り絞り、雅にタックルを敢行。
雅を道連れに崖から川へ転落するのだった。
先に灯台に到着した明たち
その様子を見ているしかなかった明たちは、涙を飲んで篤の生存を信じ、北の灯台へと向かう。
山を迂回して吸血鬼たちが追い付いてきたが、吹っ切れた明が容赦なく返り討ちに。
無事にたどり着いた明たちは、篤が洞窟に隠していた舟を発見する。
ほどなくして追い付いてきた吸血鬼たちと対峙することとなるが、あとは耐えながら篤が追い付いてくるのを待つだけだった。
篤と雅 水中の死闘
一方、篤と雅の戦いは水中でも続いていた。
急流に流されながらせりだした岩に雅の身体をぶつけるが、タフな雅はこんなことでは死なない。
今度は先端の尖った岩で再度挑戦する篤。
雅に噛まれ痺れが増してくる身体に鞭をうち、執念で雅の首を切り落とすことに成功。
川から上がり、吸血鬼たちの包囲網を突破しながら北の灯台を目指すのだった。
篤が合流、いざ脱出へ
洞窟では明たちが次第に劣勢を強いられ、加藤、西山、ケン、ユキが噛まれて戦闘不能になってしまう。
残るは明だけ、絶体絶命の状況。
もはやここまでかと思われたとき、馬に乗って篤が駆けつけた。
ケンたちを救出し、舟に乗せて脱出を急ぐ。
もたもたしている時間はない。
雅が倒れたことで邪鬼がコントロール不能となり、暴走しながらこちらに向かっているのである。
ほどなくして洞窟の入り口に邪鬼が現れ、吸血鬼たちを殺し回る。
暴れる邪鬼にパニックを起こす吸血鬼たち。
この混乱のなか、明たちは舟のエンジンをかけ、邪鬼の脇をすり抜けるようにして間一髪、脱出に成功するのだった。
雅はまだ死んでいなかった
島を脱し安堵する明たち。
しかし雅は首を切り落とされても生きていた。
頭を回収して身体とくっつけ、復活した雅が再び動き出す。
まだ彼岸島から逃げられたわけではないのだった。
邪鬼たちが取り囲む
島を囲うようにところどころ隆起した岩にぶつからないように舟のスピードを落とす明たち。
しかし目を凝らしてみると、それは岩ではなく邪鬼たちの頭部だった。
海のなかで領域を守るように潜んでいた邪鬼たちに囲まれてしまう。
目がよくないことを利用して、音を殺しながら強硬突破を図る。
本土への生還まで、あとはここさえ抜ければ…。
恐怖に耐え、浅瀬に足をつけて舟をみんなで押しながら進む明たち。
ある程度引き離して包囲を抜けたところで舟に乗り込み、エンジンをかけて出発。
しかし音に反応した邪鬼たちが猛スピードで追跡を開始し、あっという間に明たちは捕獲されてしまうのだった。
脱出は失敗
邪鬼を遠隔操作していたのは雅。
なんとか抵抗する明たちだが、篤はこのまま舟が壊されるリスクを考慮して島へ引き返す決断を下す。
生きていればまた脱出のチャンスはある。
已む無く水に飛び込み、全員で島へ引き返す。
脱出は失敗、再び島で命をかけた戦いに身を投じることとなるのだった。
島のレジスタンスとの出会い
なんとか島にたどり着くも、散り散りになってしまった仲間たち。
仲間を守れるほど強くなりたいと力を求める明は、篤の提案で篤の師匠に会うこととなる。
師匠は吸血鬼に抵抗する人間たちをまとめあげ、山の中を拠点にレジスタンスを結成しているらしい。
連れられるがままに拠点の山寺にたどり着き、レジスタンスからこの島で生き延びる術を学ぶことに。
そしてその夜、山寺の地下牢に繋がれ大きな絶叫をあげる不気味なお面をした化け物のような男を目撃する明。
発作を抑えるために牢獄に繋がれていたこの大柄な男こそ、篤の師匠にしてレジスタンスのリーダーなのであった。
【6巻のまとめ】
死闘の末に雅の首を切り落とすことに成功した篤。
灯台でアキラたちと合流し、舟で脱出を図る。
しかし雅はまだ死んではいなかった。
島を囲むように潜んでいた邪鬼たちを操り明たちの脱出を阻止し、明たちは命からがら再び島に戻ることとなる。
散り散りになってしまった明は篤に連れられ、レジスタンスのリーダーである師匠のもとで力をつけることに。
拠点である山寺で、明はレジスタンスたちと出会うことになるのだった。
次巻へ続きます。
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