勇次郎との決闘を終え、欠伸の止まらない日々を過ごす地下格闘士たち。
しかしスカイツリーの地下研究施設で武蔵のクローンが作られ、霊媒師である徳川寒子によって武蔵が現代に蘇った。
蘇った武蔵の実力は相手を意識の上でさえも斬ることができる程。
刃牙が2度敗れ、独歩も敗北を喫するなか、ボクシングに未練の無くなった烈が武蔵との対決に名乗りを上げた。
しかしあえなく武蔵に敗れて命を落としてしまう。
戦国時代の戦い方に精通する本部がいよいよ本気になり、刃牙をはじめ地下格闘士たちを守るために立ち上がった。
本部はジャックと、武蔵はピクルとの決闘を制し、両者が激突。
武蔵を相手に本部が持てる全てをぶつけ、見事勝利を勝ち取った。
しかし、武蔵が起こした烈の公開殺人やTVでのエア斬殺事件を重く見た警察が武蔵の制圧に乗り出す。
威信にかけて特殊部隊まで投入するが、それでも武蔵には歯が立たない。
警視総監直々の頼みを受けて、漢気を感じた花山が武蔵の討伐に立ち上がるも、正々堂々さが裏目に出て武蔵の前に敗北を喫してしまう。
花山にトドメを刺そうとする武蔵の前に刃牙が割って入り、「この世から葬り去る」と宣戦布告。
その刃牙の姿に以前見ていた御馳走の山がすべて食い尽くされていると感じ、武蔵にも怒りのスイッチが入った。
刃牙が高速ジャブでダウンを奪うと、戦いは互いの攻撃の読み合いに。
白兵戦の技術にも秀でる武蔵はあえて自分の攻撃を刃牙に読ませ、強烈なカウンターを浴びせるのだった。
22巻のあらすじを振り返ってみましょう。以下ネタバレ注意です。
刃牙 vs 武蔵 魂の成仏
刃牙にあえて行動を察知させ、それを撒き餌としてカウンターを食らわせた武蔵。
立ち上がった刃牙は真剣を武蔵に渡し、自らも剣を手に取った。
刃牙はそのまま全力で剣を投げつける。
武蔵は易々とキャッチするが、両手が塞がったところをに刃牙が強烈な飛び蹴り。
〈刃牙の飛び蹴り [刃牙道 22巻](c)秋田書店/板垣恵介〉
少しの間気絶した武蔵に対して刃牙は生殺与奪を握った。
意識を取り戻した武蔵に対し刃牙は改めて武蔵を現世から引き離すため、刀で斬りかかる。
武蔵は刃を白羽取りで止めるが、その背後から忍び寄った徳川寒子が武蔵に口づけをする。
〈徳川寒子が口づけ [刃牙道 22巻](c)秋田書店/板垣恵介〉
誰もが呆気にとられるなか、寒子が武蔵の魂を身体から吸いだし、念仏を唱えて成仏させた。
現世に大きな混乱をもたらした武蔵は死に、身体だけが残る。
武蔵の身体はご老公の意向で冷凍保存というかたちを以て供養された。
〈武蔵の身体を冷凍保存 [刃牙道 22巻](c)秋田書店/板垣恵介〉
次の舞台は大相撲へ
武蔵の身体が保存されたスカイツリー地下の研究施設。
そこでご老公は刃牙に大きなダイヤモンドの塊を見せる。
それは現代に生きる野見宿禰が作ったもの。
宿禰といえば相撲の祖にして日本最古の公式試合を闘った伝説の人物。
同じ名をもつ男がリンゴ大の大きさの石炭を握り、握力だけでダイヤに変えてしまったというのである。
〈野見宿禰が作ったダイヤ [刃牙道 22巻](c)秋田書店/板垣恵介〉
刃牙の次の舞台は2代目の宿禰、相撲力士たちとの戦いへ移っていくのだった。
【22巻(完)のまとめ】
刃牙が武蔵の隙を突き、徳川寒子が武蔵の魂を吸い出した。
武蔵の魂は成仏し、残った身体は冷凍保存という形で供養される。
武蔵が保存されたスカイツリーの地下研究施設には、二代目の野見宿禰が石炭を握って作ったダイヤモンドが。
刃牙の次の舞台は野見宿禰を始めとする大相撲へ移っていく。
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