勇次郎との決闘を終え、欠伸の止まらない日々を過ごす地下格闘士たち。
しかしスカイツリーの地下研究施設で武蔵のクローンが作られ、霊媒師である徳川寒子によって武蔵が現代に蘇った。
蘇った武蔵の実力は相手を意識の上でさえも斬ることができる程。
刃牙が2度敗れ、独歩も敗北を喫するなか、ボクシングに未練の無くなった烈が武蔵との対決に名乗りを上げた。
しかしあえなく武蔵に敗れて命を落としてしまう。
戦国時代の戦い方に精通する本部がいよいよ本気になり、刃牙をはじめ地下格闘士たちを守るために立ち上がる。
公開殺人を重く見た警察も動き出すなか、本部は勇次郎を相手にしても「守る」という覚悟を貫く。
勇次郎が先に武蔵に接触するが決着がつく寸前で本部が戦いに水を差し、2人の勝負は流れてしまった。
その本部はご老公に直談判し、武蔵との闘いへ近づいていくのだった。
11巻のあらすじを振り返ってみましょう。以下ネタバレ注意です。
本部にとっての晴れ舞台
本部の掲げる超実践柔術は、ガイアもまるで歯が立たないほど。
〈本部がガイアを一捻り [刃牙道 11巻](c)秋田書店/板垣恵介〉
武蔵もまた、何でもありのルールでは本部の実力は戦国時代でも通用すると感じている。
現代に生まれながら修めた技術を披露する機会のなかった本部にとって、武蔵の登場は晴れ舞台とも言えるのである。
名乗りを上げるジャック
他方、ジャックもご老公に武蔵との立ち合いを直談判する。
〈ジャックも直談判 [刃牙道 11巻](c)秋田書店/板垣恵介〉
ご老公は以前死刑囚たちとの戦いの際に用いた「出会ったときに試合開始」というルールでジャックと本部の対決を薦めた。
そして夜の公園でジャックと本部が出会い、決闘が始まる。
〈ジャックと本部が激突 [刃牙道 11巻](c)秋田書店/板垣恵介〉
ジャック vs 本部
本部はタバコを投げつけて意表をついて先制。
ジャックも本部との決闘の意味を理解しだすが、それでも本部は隠し持っていた木刀でジャックを殴打。
ジャックは造り上げたフィジカルで耐えながら、圧倒的なパワーで反撃。
〈ジャックの攻撃 [刃牙道 11巻](c)秋田書店/板垣恵介〉
しかし本部も用意していた装備で的確に対処する。
ジャックの噛みつき攻撃ですら、本部が特注した特殊な強度を誇る上着で無効化し、逆にジャックの歯を全て奪い去った。
〈ジャックの歯を奪う [刃牙道 11巻](c)秋田書店/板垣恵介〉
それでもジャックが猛攻に出る。
身の危険を感じた本部は煙幕やクナイ等を用いて躱し、ロープでジャックを後ろ手に拘束する。
動けなくなってもジャックは敗北を認めようとしないが、生殺与奪を握った本部が勝利したのだった。
〈生殺与奪を握った本部の勝利 [刃牙道 11巻](c)秋田書店/板垣恵介〉
逞しく生き延びるピクル
神田川に巨大なワニが出現する。
しかし下水溝に住み着いていたピクルが嬉々としてこれを狩るのだった。
〈ワニを狩るピクル [刃牙道 11巻](c)秋田書店/板垣恵介〉
【11巻のまとめ】
ジャックもまた武蔵との戦いに名乗りを上げ、本部と対決することに。
戦国の世に通用する「何でもあり」のルールでは、武器や兵法に精通する本部が上回るのだった。
次巻へ続きます。
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