鬼龍との決闘を経て廃人となってしまった父・静虎を懸命に看護しながら、治療の金を稼ぐために親友であるリキ丸と組んで地下格闘技「ダーク・ファイト」に身を置くキー坊。
リキ丸は巨額の賭けが行われるこの闇格闘技でクリーンな闘いを貫くキー坊をダーク・ファイトから解放することを決め、大物フィクサーの柳場道元に接触し「ハイパー・バトル」への出場を推薦する。
しかしその頃、灘神影流と関係のある流派・覇生流の師範たちはキー坊を灘神影流の当主として認めない意向を決め、「風のミノル」こと鈴木ミノルをキー坊への刺客に命じる。
キー坊を倒す指示を受けながらも静虎を尊敬し、また師匠の仇敵である鬼龍を倒す目標を持つミノル。
その助力の甲斐もあり静虎が奇跡的な回復を遂げた。
そしてキー坊とミノルは揃ってハイパー・バトル予選に出場。
各参加者に配られたリングを奪い合う過酷なバトルロイヤルが始まり、猛者が各所で戦いを始める。
ジョーカーとして参戦した円月流剣術の薔薇丸が暗躍するなか、キー坊は鬼龍の放った刺客のゲンと瓢を倒し、新堂流体術の新堂万次との激闘も制した。
開始から15時間戦い続け、参加者は20名ほどまで減っていた。
夜を迎え疲労が蓄積するなか、キー坊とゲンはトラップが仕掛けられた一帯に足を踏み入れてしまい、仕掛けた犯人であるサバイバル術に長ける佐渡が襲い掛かる。
武器商人の有働から手に入れた石のナイフで切りかかる佐渡に対し、キー坊はどう闘うのか―。
6巻のあらすじを振り返ってみましょう。以下ネタバレ注意です。
武器商人の有働が立ちはだかる
一気に反撃に転じ、佐渡を倒したキー坊。
〈佐渡を撃破 [TOUGH 6巻](c)集英社/猿渡哲也〉
2人の勝負で賭けを行っていたリキ丸が道元から大金を得るが、金への執着心が強い道元はまだまだ回収を諦めない。
それどころか石のナイフを作る武器商人の有働が道元の推薦枠から出場していることを明かし、何としてでもキー坊を倒す意気込みを口にする。
〈武器商人の有働と対峙 [TOUGH 6巻](c)集英社/猿渡哲也〉
有働は武器商人ながら自身もナイフの達人。
重傷を負ったゲンに手当を施し、飲み水を確保するために川に立ち寄ったキー坊が、その有働と対峙することになるのだった。
キー坊vs有働
キー坊を見つけた有働は問答無用で勝負を仕掛け、ナイフのプロを相手に分が悪いと見たキー坊はこれまでに獲得したリングを餌にいったん退却する。
しかし有働からは簡単には逃れられない。
〈竹林での闘い [TOUGH 6巻](c)集英社/猿渡哲也〉
キー坊は竹林に有働を誘い込み、再び勝負へ。
竹をナイフで簡単に切り裂きながら攻めて来る有働に対し、キー坊は自らのTシャツを脱ぎ、鞭のように武器とする灘神影流の奥義・蛇鞭で対抗する。
〈灘神影流・蛇鞭 [TOUGH 6巻](c)集英社/猿渡哲也〉
Tシャツで有働の手からナイフをはじき落とし、キー坊の強烈なキックが有働を捕える。
有働はこれまでに獲得したリングを大量に差し出して油断を誘おうとするが、キー坊には全てお見通し。
有働の不意打ちを防ぎ、勝利を挙げるのだった。
〈有働を一蹴 [TOUGH 6巻](c)集英社/猿渡哲也〉
次の相手は盲目の棒術使い・帯刀右近
着実に疲労が蓄積していくなか、重傷を負ったゲンのケアをし続けるキー坊。
〈疲労は確実に溜まっている [TOUGH 6巻](c)集英社/猿渡哲也〉
バトルロイヤルは着実に進み、ベスト16が出そろった。
草原に場所を移し、ゲンの身を隠そうとするキー坊。
しかしそこで盲目の棒術使い・帯刀右近に遭遇する。
〈盲目の棒術使い・帯刀右近 [TOUGH 6巻](c)集英社/猿渡哲也〉
並外れた視覚以外の感覚で相手の動きを察知する右近は灯りのない夜でも全く苦にならない。
已む無く応対するキー坊だが、その攻撃は右近に見切られ苦戦を強いられる。
そして戦いの中でキー坊が灘神影流の当主だと知った右近は、キー坊が「光」の静虎か「影」の鬼龍のどちらに似るかに興味を抱く。
〈灘神影流を知る右近 [TOUGH 6巻](c)集英社/猿渡哲也〉
灘神影流のことを知る右近に驚くキー坊に対し、右近は「自分の目は鬼龍に潰された」という驚くべき因縁を口にするのだった。
【6巻のまとめ】
このハイパー・バトル予選でも賭けが行われており、キー坊を倒すために刺客が襲い掛かる。
石で作ったナイフを駆使する武器商人・有働を退けたキー坊、次に立ちはだかったのは盲目の棒術使い・帯刀右近だった。
並外れた視覚以外の感覚で暗闇を物ともせずに仕掛けてくる右近に苦戦するキー坊。
さらに右近は鬼龍に目を潰された因縁があり、灘神影流を知る相手のようだった。
次巻へ続きます。
この漫画をもう一度読みたい方はこちら