冴えない漫画家の鈴木英雄は再デビューを目指しながら悶々とした日常を送っていた。
唯一の癒しは恋人の黒川徹子(てっこ)の存在だったが、全国的に「噛み付き事件」が多発し、街にゾンビがあふれ出したことで状況は平穏な日常が一変する。
てっこも変わり果てたゾンビのような姿になって英雄に襲い掛かり、英雄はやむなく自らの手でてっこを殺した。
趣味である猟銃を手に逃げる英雄は電車・タクシーと次々に感染者が出る危険な状況を乗り越え、富士の樹海にたどり着いた。
疲労困憊、そして孤独と恐怖に襲われたまま野宿することとなるが、翌朝に修学旅行で来ていたいじめられっ子の女子校生・比呂美と出会う。
まだ市街の状況をしらない比呂美になんとか危機を説明しようとする矢先、富士の樹海で首を吊っていた自殺者もゾンビと化して比呂美に襲い掛かろうとするのであった。
4巻のあらすじを振り返ってみましょう。以下ネタバレ注意です。
ゾンビとかした比呂美の友人らを撃って逃げ出す
動き出したゾンビを見た比呂美だが、ゾンビが何かを探しているような素振りをしていることに気づく。
男のリュックに会った家族写真を渡すとゾンビがは膝を折るようにしてうずくまり、吊られていたロープで首が切断されて事切れた。
ところが続々と比呂美の同級生たちがゾンビと化して近寄ってくる。
仲良しだったはずなのに今はうわ言のように悪口を言いながら襲ってくる友人たち。
まだ友達が治療を受ければ元に戻れるかもと考える比呂美は猟銃を構える英雄を止め、考えを整理した後に自分の手で殺したいと頼む。
比呂美の想いを汲んだ英雄は撃ち方を教えて試射。
しかしその音が他のゾンビを呼び寄せてしまい、英雄が慌てて銃を取り上げて撤収しようとしたときに銃が暴発、友人ゾンビを撃ち殺した。
どちらがトドメを刺したかわからない終わり方にモヤモヤを抱える比呂美の手を取り、英雄は迫りくるゾンビから逃げ出すのであった。
政府もコントロール不能に陥っていた
ゾンビの追跡を撒いて高速道路沿いにまで出てきた英雄と比呂美。
そこを車に乗ったヤンキーたちが通りがかるが、彼らは既にゾンビに噛まれていたうえに樹海からは大勢のゾンビたちが押し寄せてきた。
ヤンキーたちはゾンビに襲われて死亡、その隙に英雄と比呂美は落ちていた自転車で逃げだす。
街に戻るとそこは相変わらず地獄のような状況だった。
休憩を取りながら比呂美の携帯のワンセグで情報を集める2人。
テレビでは政府が会見で感染症についての情報を拡散していた。
発症までの時間は個人差があるが、発熱や嘔吐などの後にいったん多臓器不全に陥り、その後周囲に噛み付くなど凶暴化することが多いらしい。
傷口からウイルスが入ることによって感染するケースが多く、この感染症は「多臓器不全及び反社会性人格障害」と名付けられた。
結局感染者が生きているのか死んでいるのかも、今後身を守る為にはどうすればいいのかもわからないまま会見は打ち切られるのだった。
【4巻のまとめ】
比呂美の友人を含め、襲ってくるゾンビを撃って逃げる英雄と比呂美。
街に戻って情報収集すると、政府の会見でこの大規模なウイルス感染症に「多臓器不全及び反社会性人格障害」という名が付けられたことを知る。
しかし感染者が生きているのかどうか、身を守る為にはどうすればいいのかなど肝心な情報は一切語られず、政府も状況をコントロールできていないことが判るのだった。
次巻へ続きます。
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