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前巻はこちら明かされる顔の永久交換の方法、いざなと透世の死の真相、そしていざなが本当に望んでいたものとは…『累』13巻【ネタバレ注意】
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最終巻のあらすじを振り返ってみましょう。
元の顔のまま出演を望むかさね
醜い顔のまま舞台に立ちたいというかさねに羽生田は猛反対し、「暁の姫」の舞台は中止を余儀なくされた。
別れ際、羽生田にいざなが劇場に残していた荷物を預けるかさね。
その中にはいざなが海道凪に宛てて書いた手紙の束などが入っており、羽生田はそこからいざなの本当の想いを知ることとなるのであった。
いざなの叶わなかった計画
野菊はかさねに勧められ、透世の古い知人で同じ同じ劇団に所属していた白糸夫妻を訪ねる。
白糸夫妻は野菊に当時のいざなと透世のことを話す。
そして野菊は、いざながかさねと透世、野菊を連れて白糸夫妻のいる田舎へ身を寄せるつもりだったが、川での事故のせいで実現できなかったことを知る。
いざなと海道凪の関係
3か月後、羽生田はいざなを呼び出し、海道凪との関係について話し始めた。
当時、凪は朱磐に伝わる伝承を研究していた。
羽生田は同じく伝承について調べていたいざなを凪に紹介し、2人は文通を始めた。
孤独のまま暮らしていたいざなはいつしか凪を愛するようになっていったが、凪は村の他の女性、浪乃に恋をし、いざなも2人の交際を知ってしまう。
その後いざなは浪乃を殺して顔を奪い、凪とただ一夜の契りを交わして口紅の一部を渡した後、朱磐の村を焼き払って姿を消した。
浪乃が死んだ以上、長く顔を維持することができないため、いざなの行方を追う羽生田は、いつかいざなが別の顔を奪って凪の前に現れると予測し、凪に接触する。
実際、その時既にいざなは透世の顔で凪に近づいており、羽生田の話から透世の正体について疑念を抱くようになった凪は、その後顔を交換する決定的な瞬間を目撃してしまう。
真相を知った凪は、口紅を今後悪用されないように封印して全てを終わらせるため、いざなを朱磐に連れて行った。
一方のいざなは凪に全てを知られていることを悟り、焼身自殺を決意。
家に火をつけた後、凪が本当はいざなを好きになり始めていたと話す。
いざなはそれだけで幸せだった。
そこへいざなを追ってきた羽生田が姿を現し、いざなを救い出そうとして凪ともみ合いに。
そこで凪は崩落してきた柱の下敷きになって命を落とし、対照的にいざなは羽生田に助けられて生き長らえる結果となった。
いざなは絶望したが、自殺に踏み切ることもできず、女優として活動を継続。
羽生田はいざなを助けた罪を背負いながら、叶わぬ恋心を胸にいざなに付き従う奴隷として生きることを決意したのであった。
宵暁の姫
「暁の姫」は「宵暁の姫」へと脚本を変えて再出発することとなり、いざなの手紙を読みその気持ちを知ったかさねは、本来の醜い顔のまま新しい舞台女優として稽古が始まった。
配役はかさねが宵、幾が暁。
しかしかさねはありのままの姿で人前に立つことへの怖さを拭えず、台詞を声に出すのがやっとだった。
台詞は全て頭に入っているのに、自分の醜い顔の表情をどう動かしたらいいのかまるでわからないなか、少しずつ演技を向上させて何とか客に見せられるレベルには到達した。
そうして迎えた初日、かさねは客席にかつてニナとして愛し合った雨野を見つける。
かさねは動揺して稽古の成果を発揮することが出来ず、雨野に無様な演技しか見せることができなかった悔しさから2日目、最終日は見違えるような素晴らしい演技をみせる。
そして急きょ追加されたかさね1人によるラストシーンでは渾身の宵を演じ、観客から拍手喝采を浴びたのだった。
丹沢継美の復讐
終演後、かさねは舞台を見に来ていたニナの母・紡美にナイフで刺されてしまう。
かさねは事前にニナの日記を紡美に渡すよう野菊に頼んで真実を全て知らせ、ニナを奪った自分が復讐される可能性を含め、紡美に運命を委ねていたのである。
そして紡美が選んだのは、ただ殺すよりも遥かに残酷な復讐だった。
紡美はかさねと自分の血を含めて口紅を使い、かさねと顔を永久交換したのである。
永久交換は顔のみならず全身を入れ替えることとなり、かさねの身体に入った紡美はそのまま死亡、舞台女優として喝采を浴びたかさねの名声もそこで終わった。
そしてかさねは殺人犯としての前科と共に、老いた紡美の身体で世間から隔絶された孤独の生活を送ることとなる。
それでもかさねはこれも運命として受け入れ、口紅のことも永久交換のことも全てについて口を閉ざして生きるのであった。
エピローグ
5年後、羽生田はまだかさねの死を受け入れることができず、狂気のなかでかさねの影を追い求めている。
野菊は天ヶ崎と白糸夫妻の営む民宿で新しい生活を始めながら、今でもかさねが生きていたらと考えてしまう。
そしてかさねが紡美として慎ましく暮らす山奥の家に、羽生田が行き着くのであった。
【最終巻のまとめ】
かさねはありのままの姿で「宵暁の姫」を成功させた。
だが全てを知ったニナの母・紡美は復讐のためかさねに致命傷を負わせたうえで顔と身体の永久交換を果たし、かさねの身体を奪ってそのまま命を絶った。
かさねは殺人犯という前科を背負って紡美の姿で孤独に生き続けることに。
淵かさねという女優は世間の記憶からは消えていくが、野菊や羽生田の心の中で、そして紡美として生きるかさねの心の中で、生き続けているのだった。
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