テニスの名門校・青春学園中等部にアメリカジュニア大会4連覇を成し遂げた天才少年・越前リョーマが入部。
並みの高校生すらも圧倒する実力を見せつけレギュラーの座を獲得したリョーマは、関東大会初戦のライバルの氷帝との対戦で故障を抱え離脱した部長・手塚に代わって青学の柱を担うスーパールーキーとして期待がかかる。
手塚抜きで関東大会ベスト4に入り全国大会への出場権を獲得した青学は、準決勝で古豪の六角中との対戦に。
ダブルス2では河村・桃城がパワー対決を制して1勝、ダブルス1では不二・菊丸が出場するが、回転のないシンカーを武器とする樹と前衛で菊丸をマークし続ける佐伯に苦しめられることになるのであった。
菊丸がまるで分身したかのような新ステップを解禁し、一気に流れを引き寄せてダブルス1も勝利。
シングルス3でも海堂が1年生ながら六角中の部長に抜擢された葵に執念と根性で競り勝ち、青学がストレート勝ちで決勝進出を決めた。
だが決勝の相手の王者・立海大附属はエース桐原をはじめ、地区のライバルである不動峰を完膚なきまでに叩き潰す猛者揃い。
そんななか、ランニングを兼ねてガットを張り替えに外出したリョーマは街中で立海の切原と遭遇し、さっそく練習試合を挑む。
赤也は本気モードを解禁してリョーマの身体を痛めつけるテニスで圧倒的な恐怖を植え付けにきた。
しかし窮地でリョーマが覚醒し、これまで戦ってきたライバルたちの動きも織り交ぜた変幻自在のプレイスタイルで逆転。
勝手な他流試合の話を聞きつけた立海大附属の真田副部長たちが駆け付けるころには、リョーマが本気の赤也を圧倒して堂々とコートから出ていくのであった。
23巻のあらすじを振り返ってみましょう。
敗北を許さない立海との決勝へ
赤也を6-4で下したリョーマは、体力を使い果たしてそのまま倒れこむように眠ってしまう。
立海の真田副部長は傍にいながらトラブルを止められなかったジャッカル桑原と、敗北を喫した赤也に喝を入れた。
立海は常勝、決して負けてはならないというポリシーのもと、全国3連覇に向けて気を引き締め直す。
一方のリョーマは目が真っ赤に充血する赤也の姿に軽いトラウマを覚えつつ、練習には気合が入る。
大石もダブルスに復帰し、いよいよ立海との決勝戦を迎えるのであった。
「テニスの王子様」23巻©集英社/許斐剛
ダブルス2 桃城・海堂vsブン太・ジャッカル
立海は真田と赤也の他にも、
ボレーのスペシャリスト・丸井ブン太
卓越した守備を誇るジャッカル桑原
コート上の詐欺師・仁王雅治
紳士・柳生比呂士
達人・柳蓮二
らを擁し、まさに死角なしの最強王者。
それでも青学は怯むことなく、ダブルス2には桃城・海堂ペアが臨む。
相手のブン太・ジャッカルペアは両腕に重りを付けたまま出場する余裕を見せるなか、試合開始。
奇襲で流れを掴むべく、桃城が最初からジャックナイフや海堂との連携で仕掛けるが、ジャッカルの広大な守備範囲を抜くことができず、さらにブン太の妙技が炸裂する。
「テニスの王子様」23巻©集英社/許斐剛
前衛のブン太のボレーは神懸かったコントロールでネット上やポールの上に当たって青学のコートに落ち、そのまま主導権を握って3ゲームを連取。
海堂のブーメランスネイクもジャッカルにそのまま同じブーメランスネイクで返され、これまでの努力を全て打ち砕かれた海堂はショックで動きが鈍ってしまう。
桃城が1人でカバーに走り回るもゲームカウントはさらに0-5となり、崖っぷちの青学。
ここで海堂がメンタルを立て直すと、桃城のアイデアで海堂が前衛でスネイクを連発し、ジャッカルに持久戦を挑む展開となる。
体力自慢同士の粘りあいからチャンスボールを桃城がダンクスマッシュで叩き込む流れで反撃へ。
ジャッカルはプライドから持久戦を受けて立ち、またブン太もフォーメーションを崩さずチャンスを狙うため、ジャッカルのフォローはしない構え。
「テニスの王子様」23巻©集英社/許斐剛
そして立海がマッチポイントを握るも、桃城と海堂の勢いが上回り始めた。
ここで海堂がチャンスを生み、桃城の渾身のダンクスマッシュが炸裂。
このまま流れを持っていかれると判断したブン太はここで初めて守備に回り、何とかロブで返球する。
桃城と海堂は2人でボールに追いつくが、打球は惜しくもネットにかかり、立海のポイントとなってしまった。
このまま試合は1-6で立海の勝利。
「テニスの王子様」23巻©集英社/許斐剛
桃城と海堂は力を使い果たして倒れこむ一方、肝を冷やしたブン太とジャッカルも最後には両腕の重りを外し、全力で戦っていたのであった。
【23巻のまとめ】
最強王者の立海との決勝戦がスタート。
ダブルス2では桃城・海堂が意地と根性を見せるがボレーのスペシャリスト・ブン太と鉄壁の守備範囲を誇るジャッカルのペアの前に敗れてしまうのだった。
次巻へ続きます。
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