空手の大会に颯爽と現れ、あっさりと優勝した範馬刃牙。
その正体は東京ドームの地下に存在する禁じ手なしの裏闘技場のチャンピオンだった。
地下の闘技場では現役横綱やプロレスラーをはじめ、様々な闘技者が禁じ手なしの異種格闘技戦を繰り広げる。
幼少の頃から刃牙は「地上最強の生物」と謳われる父、範馬勇次郎に勝つことを目標にし、大富豪である母、朱沢江珠の管理を離れて家出。
ボクシングjウェルター級最強のユリー・チャコフスキーに惨敗した刃牙は山籠もりの修行で脳内麻薬の制御と死に際の集中力を体得し、過酷な修行の末、夜叉猿にも打ち勝った。
日本一強いヤクザ、花山薫との死闘にも打ち勝つが、刃牙はまだ勇次郎を満足させられるレベルにはなく、江珠は勇次郎を振り向かせるためにより一層刃牙を鍛えることを決心するのだった。
父に戦友である夜叉猿を殺され、決闘に向けて怒りに燃える刃牙は最後のトレーニングとして最強の実戦部隊と戦う。
勇次郎に匹敵すると称されるガイアを含め、刃牙は、見事に部隊を倒し、ついに勇次郎との決戦を迎えた。
母、江珠の愛を勝ち取るために刃牙は奮起するが、磨き上げたカウンターは通用しない。
夫への愛よりも母性が勝った江珠は2人の戦いに割り込み、勇次郎の腕に抱かれながら息を引き取った。
勇次郎と刃牙の決闘は幕を引き、刃牙は母の仇を討つために武者修行へ出る。
そしてたどり着いた先が後楽園の地下闘技場。
刃牙はご老公に直談判して正ファイターの座を勝ち取り、その後瞬く間にチャンピオンにまで上り詰めることとなるのだった。
21巻のあらすじを振り返ってみましょう。以下ネタバレ注意です。
目次
稀代の天才空手家、愚地克己
地下格闘技場の格闘士たちが再び後楽園に集う。
神心会の独歩は養子にして愛弟子の愚地克己を地下闘技場へ送り込むことを決めた。
体格と体術の才能に恵まれ、空手を完成させたと言わしめるほどの天才である。
〈独歩を超える才能を見せる克己[グラップラー刃牙 21巻](c)秋田書店/板垣恵介〉
克己の才能は独歩の若いころを遥かに凌駕している。
地上最強を決める最大トーナメント、開催決定!
時を同じくして、徳川のご老公は地上最強を決めるトーナメントの開催を宣言した。
徳川グループの総力を挙げた一大イベントとなり、優勝のベルトにかけた金は10億。
金に糸目をつけず、全世界から強者が集められていく。
〈集う猛者たち[グラップラー刃牙 21巻](c)秋田書店/板垣恵介〉
神心会の加藤と本部の弟子である花田が出場を賭けて戦い、加藤が出場権を勝ち取った。
そして大会が始まる。
出場者は次のとおり。
愚地独歩:神心会の長
稲城文之信:日本憲法の使い手
ロジャー・ハーロン:オリンピックアマレス代表
ジャガッタ・シャーマン:ムエタイの使い手
三崎健吾:少林寺拳法の使い手
ラベルト・ゲラン:ボクシング3階級制覇
畑中公平:全日本柔道
ローランド・イスタス:レスリングの神様
柴千春:暴走族の特攻隊長
ズール:ブラジルのピュア・ファイター
李猛虎:韓国海兵隊のテコンドー使い
リチャード・フィルス:プロの用心棒
渋川剛気:渋川流柔術(合気道)の達人
アイアン・マイケル:ボクシング世界ヘヴィ級チャンピオン
ジャック・ハンマー:カナダ出身、謎に包まれたファイター
デントラニー・シットパイカー:ムエタイの使い手
セルジオ・シルバ:ブラジル柔術
アンドレアス・リーガン:2m40cm、310kg。デカすぎて説明不要
本部以蔵:本部流実戦柔術
ロブ・ロビンソン:キックボクシング統一王者
セルゲイ・タクタロフ:サンボ全ロシアチャンピオン
鎬昻昇:紐切りを得意とする空手家
山本稔:シュートレスラー
烈海王:香港から来た中国拳法の達人
猪狩完至:プロレスの燃える闘魂
鎬紅葉:人体の破壊と再生に長けた医者
金竜山:相撲界の横綱
加藤清澄:神心会の刺客
花山薫:ヤクザ
マイク・クイン:超一流のレスラー
愚地克己:神心会の切り札
範馬刃牙:地下闘技場の若きチャンピオン
【リザーバー】
フランシス・シャビエル:カポエイラの使い手
栗木拓次:伝統派空手
マウント斗羽:プロレス界の巨人
もう1名は謎のまま
〈トーナメント表[グラップラー刃牙 21巻](c)秋田書店/板垣恵介〉
一回戦第一試合 刃牙 vs アンドレアス・リーガン
一回戦第一試合は刃牙VSアンドレアス・リーガン。
圧倒的な体格差をものともせず、開始早々から刃牙がラッシュをしかける。
リーガンを正面からねじ伏せ、無傷で幸先のいいスタートを切った。
〈圧倒する刃牙[グラップラー刃牙 21巻](c)秋田書店/板垣恵介〉
一回戦第二試合 ズール vs シットパイカー
第二試合はズールVSシットパイカー。
ズールが野性味あふれる攻撃でマウントポジションを取り、シットパイカーの顔面を何度も殴打し勝負あり。
〈容赦ない攻撃を浴びせるズール[グラップラー刃牙 21巻](c)秋田書店/板垣恵介〉
敗者が無残な姿で救護室へ搬送されていく姿に、刃牙に連れられて観戦に来ていた梢江は戸惑いを隠せないのだった。
【21巻のまとめ】
地上最強を決める最大トーナメントの開催が決定し、強者たちが後楽園に集った。
愚地独歩の義息子にして天才空手家の克己も参戦。
地下闘技場のチャンピオンとして出場する刃牙は1回戦を余裕の突破。
ブラジルのピュア・ファイター、ズールも野性味あふれる攻撃で1回戦を突破し、刃牙の次の対戦相手に決まった。
次巻へ続きます。
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