桜木らのノウハウを引き継いだ龍山高校は進学校へと一気に成長したが、教職員らが影で「女帝」と渾名される龍野久美子が理事長代行となってからは有名私立大学の合格実績がさらに上がる一方で東大合格者は年々減少し、ついにゼロとなってしまった。
この低迷に桜木は龍山高校の理事となり、既存の特進クラスとは別に「東大専門コース」を設置すると独断で宣言、自身の弟子にして龍山高校初の東大合格者であり、現在は桜木の下で弁護士を務めている水野にその担当を命じる。
東大専門コースの門を叩いた早瀬菜緒と天野晃一郎を迎え、スマホアプリを始めとするITを駆使しながら様々な受験テクニックや勉強法を教えていくことに。
龍野が裏で5年後の廃校と土地売却を企むなか、桜木は再び東大合格者を増やすことができるのか…。
2巻のあらすじを振り返ってみましょう。以下ネタバレ注意です。
親には内緒
東大専科に入ったことは親には内緒にするよう伝える桜木。
2人に「頑張らない」ことをモットーとしたのも、正しい頑張り方を教えて東大合格へと導くため。
帰宅して早速母親に志望校のことなどを聞かれた天野は適当にはぐらかすが、物怖じせず要領もよく名門中高一貫校に通う弟と自分を比較しては自己嫌悪に陥ってしまっていた。
最初の力試しで早瀬が早くもリタイア?
そして東大専科の授業が始まる。
最初に学力を測るため、センター試験を受けさせることにした桜木。
全国統一試験であるセンター試験は基礎学力を評価するための指標としては信頼度が高く、今の自分が全国でどの位置にいるのかを客観的に見ることで合格への第一歩を踏み出せる。
選択科目は桜木が決め、早瀬は日本史Bと世界史B、物理基礎と化学基礎。
天野は世界史B、化学と物理。
初めて見る問題の量に圧倒され動揺する2人。
それでも懸命に取り組み、早瀬は勘でもいいから全問マークする一方、天野は真面目に順番に解いていく。
何とか全科目を終えるが、2人とも全くできず完全に意気消沈。
水野は必死に「この時期はできなくて当然」とフォローするが、気分屋の早瀬は「東大受けるのやめます」と言って去ってしまうのだった。
早瀬を復帰へ誘導するも、天野までもがリタイア宣言
思い付きで東大専科に入ったことを後悔しながら帰る早瀬。
しかし両国にある実家のちゃんこ屋には桜木が客として先回りしてしており、予め早瀬がリタイアするであろうことを予期していたと告げる。
実家は繁盛し恵まれた環境で育った早瀬に対し「自分が幸運であることに気がつかない、こういうヤツは結局不幸な人生を送ることになる」と断言する桜木。
このままでは早瀬は現状にいつまでも満足できずずっと何かを求めてさまよい続け、自立できないと予言し、「運に乗れ。自分の運の良さを採点で確めろ」とアドバイス。
そして翌日、早瀬はなに食わぬ顔で教室に姿を現すが、今度は桜木の予想通り天野が東大専科のリタイアを宣言してしまうのだった。
天野の欠点はメンタルの弱さ
採点の結果思ったよりも高得点が取れて喜ぶ早瀬。
当て勘でもマークすればラッキーも生まれるというのはセンター試験の鉄則である。
早瀬は教室に姿を見せなかった天野にメールして励ますが、天野は「テストになると全然できない。自分はやっぱりダメだ」と考えてしまう。
この状況で水野が天野の説得に行こうとするが、桜木は業務命令として天野は放置するよう指示。
天野の最大の欠点はメンタルの弱さ、本番で実力を発揮できない精神面の脆さにあり、自分で東大専科に戻らないと意味がないと考えているのだった。
受験を乗り越える三種の神器
結局、天野は勉強にも部活にも精を出す弟を見習って自分も行動を始めることを決意し、翌日は教室に姿を表した。
桜木は水野と早瀬の前で天野の点数が悪かったことを伝え恥をかかせつつ、「こういう時は笑うしかない。失敗した時は笑え」と指示する。
笑うことで持ち直し、思考を次どうするかに向ける。
基礎ができていないところはスタディサプリを使って徹底的に勉強し直し、三種の神器として受験マトリックス、付箋、スマホを掲げるのだった。
【2巻のまとめ】
東大専門コースに入った2人だが、最初の力試しで早速自信を無くすこととなり、気分屋の早瀬がリタイア宣言。
これは反応を先に予想していた桜木のフォローで事なきを得るが、一方の天野も最大の欠点であるメンタルの弱さが露呈。
天野は優秀な弟を見習って自力で立ち直り、いよいよスマホを使った新しい勉強が始まるのであった。
次巻へ続きます。
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