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日高が調子を崩し逆転を許す、大ピンチでリリーフに上がったのは…?『ラストイニング』38巻【ネタバレ注意】

 

~前巻までのあらすじ~

弱小と化した彩珠学院の野球部を再建するため、狭山校長は13年前に審判を殴ってから今はインチキセールスマンとして転落人生を歩む元教え子の鳩ヶ谷圭輔に白羽の矢を立てた。

彩珠学院の経営監査を任せられている美里ゆり子が不良債権である野球部の廃部を主張するなか、狭山は理事長に掛け合って「来年の夏までに甲子園に出場できれば野球部の存続を認める」という約束を取り付け、鳩ヶ谷は監督としてチームを指揮することに。

さらに偶然草野球で特大ホームランを放った少年・剛士を借金まみれでどうしようもない実父から引き離し、OB会長の大宮と養子縁組することで彩珠学院野球部に転入させることに成功し、独自のやり方でチームを鍛えていく。

フリーライターの蕨やスポーツ用品メーカー営業の夏子らの協力を得つつ沖縄合宿を経てチームは力をつけていき、さらにヒョロヒョロではあるが変則左投の助っ人投手・スティーブをチームに迎えた彩珠学院。

春の大会でシード権を獲得し、いよいよ夏の県大会が開幕。

直前でエース日高がフォークの自主練で肘に違和感を抱えるアクシデントに見舞われた彩珠学院だが、快進撃でついに全国から優秀な選手が集まる聖母学苑をも破り、甲子園出場を決めた。

その一方、野球部の経営母体のあやのくにグループには土壌汚染のある土地を売ろうとしていたスキャンダルが発覚し、学校の未来に暗雲が立ち込める。

そして学校の外では彩珠学院の売却先候補が浮上し、このまま売却が成立すれば野球部を含むすべての部活動が廃止となる運命。

野球部存続のために売却を阻止したいゆり子は狭山校長と共に学校の理事長であるあやのくにグループ総帥・彩之小路に甲子園での野球部の活躍から新たな学校の買い取り先を探す策を提示し、学校の未来は野球部に託されることとなった。

本来は甲子園出場を果たしたことでお役御免の鳩ヶ谷だったが、そのまま自分の野球を甲子園で試すために監督続投を決意し、いよいよ甲子園が開幕。

甲子園初戦で地元の大声援を背に堅実なプレーを徹底する湊川商工を下し、2回戦でも劇的な逆転勝利で大豊を破り、帝都第一にも辛勝してベスト8に進出した彩珠学院。

しかし日高の右腕にはいよいよ限界が近づいていた。

聖母学苑の桐生監督の厚意で信頼できる整体師の堺を紹介され、マッサージや鍼で日高を治療に専念させるものの、次の試合で本調子で投げられるのは70球まで。

準々決勝の相手は優勝の大本命を破った四国の雑草軍団・興洋学園。

監督の言うことを聞かない問題児集団が相手となり、彩珠学院バッテリーが打者の粘りを嫌がっているのを見抜いた興洋打線は待球策で粘りだす。

4回表、ノーアウト満塁の大ピンチを何とか無失点で切り抜けた彩珠学院はその裏に興洋のエース佐野に揺さぶりをかけ、先制に成功。

さらに畳みかけたいところだが、強靭なメンタルを持つ佐野はまだまだ乱れそうにないのだった。

 

38巻のあらすじを振り返ってみましょう。以下ネタバレ注意です。

やっぱり日高の調子がおかしい…?

剛士はインコースのスローカーブに裏をかかれて見逃し三振。

続く川口もファーストファールフライに倒れ、彩珠学院の攻撃は1点どまりに。

5回の表、日高はテンポよく3人を三振に切って取る。

本人は絶好調のつもりだが、八潮だけはその異変を感じ取っていた。

見逃し三振になったからよかったものの、外角ボールになるよう要求したスライダーの変化が甘くストライクに入ってきたのである。

スライダーのすっぽ抜け、さらに日高にその自覚がないのは危険な兆候。

すぐに鳩ヶ谷に相談するが、まだ日高には伏せたまま現状だけで粘らざるを得ないのだった。

逆転を許し、日高をマウンドから降ろす

5回裏、彩珠学院はヒットと送りバントで2アウト2塁のチャンスを作るが、バッター八潮が佐野に打ち取られ凡退。

6回表、いよいよ日高の球数は60を越え、堺から保証されていた水準が近づく。

粘る興洋打線を相手に70球を越えるが、ひとまず日高に異変は見受けられない。

しかし2番には運の悪いポテンヒット、3番のフェルナンデスにもヒットを許し、4番の河内は敬遠気味の四球で1アウト満塁のピンチに。

スライダーを信用しきれない八潮はチェンジアップを多投して切り抜けようとするが、これをうまく拾われて同点タイムリーを許してしまった。(6回表 彩1-1興)

続くバッター佐野にも配球を読まれて長打を打たれ、一気に興洋が逆転する。 (6回表 彩1-3興)

1塁ランナーはホーム上で刺すも、2アウトランナー3塁。

ここで鳩ヶ谷は日高をマウンドから降ろす決断を下す。

といっても控え投手のスティーブでは荷が重すぎる場面。

日高はいったん休憩としてライトへ、マウンドには急造リリーフとして剛士が入るのだった。

リリーフ登板の剛士が何とかピンチを凌ぐ

練習試合では剛士は球速140キロを越える豪腕であるが、コントロールに難があり四球も多い。

重ねてこの大会では剛士は初登板。

プレッシャーから投球練習でも全くストライクが入らない剛士に対し、八潮はとにかく全力で腕を振ることに集中させる。

ひたすら目標点に向けて全力で投げることに集中した剛士は、豪速球でバッターを空振り三振に抑えてピンチを切り抜けるのだった。

試合の流れを左右する佐野と剛士の対決

6回裏、2点を追う彩珠学院はがむしゃらに考えて佐野のペースを乱すためにできることを実践する。

先頭の大井は絶妙なセーフティバントから、興洋の守備が甘いのを見たうえで一気に2塁を落とし入れ、さっそくノーアウト2塁のチャンスを作る。

続く岩槻は送りバントの構えからバスターでセカンドを強襲し、内野安打でノーアウト1,3塁。

対する興洋はあくまで守りやすさを重視して3番の滑川を敬遠し、4番の剛士との勝負を選択する。

小細工なしの勝負、剛士がここで抑えられれば一気に流れが変わってしまう場面。

剛士は前の打席で打ち取られたインコースのスローカーブを読みきって振り抜く。

打球は左中間への大きな当たり、抜ければ長打になるコース。

果たして剛士の打球の行方は…。

【38巻のまとめ】

先制に成功した彩珠学院だが、日高のスライダーに異変が起き始め、ついに球数が70球を越えた6回に連打から逆転を許してしまう。

リリーフとして緊急登板した剛士がピンチを凌ぎ、反撃に出たい彩珠学院はその裏にノーアウト1,3塁のチャンスを作って打席に剛士を迎える。

小細工なしの真っ向勝負、試合の流れを左右する場面で剛士の打球は左中間への大きな当たりに。

果たして剛士の打球の行方は…。

次巻へ続きます。

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