将来を期待された秀才達の集う名門校・秀知院学園(しゅうちいんがくえん)。
その生徒会のメンバーである副会長・四宮かぐやと生徒会長・白銀御行はお互いに惹かれ合っているものの、高すぎるプライドが邪魔をして告白することが出来ない。
素直になれない二人は、いつしか自分から告白することを「負け」と捉え、「どう相手に告らせるか」ばかりを考えるようになり、熾烈な駆け引きが始まり、書記の藤原や会計の石上ら友人たちはそれに振り回されることとなる。
夏休みの花火大会や白銀の誕生日など、様々なイベントを経ても一向に進展しない2人の仲。
早くも1年が終わり生徒会が人気を終えるが、白銀の勝利を確信しつつも一生懸命頑張っているミコが笑われるのが許せなかった石上は白銀にお願いし、白銀もあえてミコが周囲から認められるように花を持たせながら会長に再選を果たした。
副会長はかぐやとなり、接点の出来たミコをメンバーに加えて新たな生徒会の1年が始まる。
中学時代には片想いの相手を助けようとした結果、デマを流されて孤立したトラウマを持つ石上だが、リア充の巣窟である応援団に入ったことで変わり始める。
一大イベントである副団長のつばめ先輩や、生徒会のメンバーらのサポートもあって過去と決別することに成功。
つばめに想いを寄せる石上に自信を付けさせようとかぐやが指導を開始した。
他方、三者面談でそれぞれの進路希望が明らかに。
かぐやは内部進学を考えていたが、白銀は校長推薦による海外留学を考えており、文化祭の期間にかぐやから告白されなければ自分から告白することを決意するのだった。
12巻のあらすじを振り返ってみましょう。以下ネタバレ注意です。
目次
白銀からアプローチをかける
文化祭までに決着をつける決意を固めた白銀はかぐやへアプローチをかけていく。
コスプレを見たいのを隠さず、「凄く可愛いぞ」と言ったり、好意を隠さずに攻める。
白銀が落ちるまであと1歩と感じたかぐやは決定的なコスプレとして猫耳メイドを選択。
平静を装っていた白銀もキャパシティの限界を迎えたところで石上がかぐやの恥ずかしいコスプレ姿にツッコミ、猫耳は封印された。
文化祭の偵察をデートの口実に?
かぐやをデートに誘いたい白銀。
他校の文化祭の偵察を口実にさりげなく誘うが、気づかずにかぐやは「わざわざ会長がそんな事しなくて大丈夫ですよ」と返してしまう。
すぐさまデートに誘われたことに気づいたかぐやは翌日なんとか自分から誘い返そうと勇気を出すが、2人ともあと一歩のところで決定的な誘いの言葉が出てこない。
と、そこに現れた石上やミコ、藤原が無神経な発言で白銀とかぐやの勇気を削っていく。
結局、文化祭の偵察には白銀と石上で行くことになり、それなりに楽しむのだった。
自分を客観視できているか
藤原に「自分を客観視できていない」と指摘された白銀。
さっそく検証するために「自分のことを男としてどう思うか」とミコや藤原に問いかける。
どこから見ても告白で自分を客観視できていなかった。
あまりにもボロクソに言われ白銀のメンタルはボロボロになるが、かぐやからは「今のままでいい」と言われ、すぐさま自信を取り戻すのだった。
ちなみにかぐやも藤原もミコも自分のことを客観視できていないものである。
文化祭実行委員会に入った石上とミコ
生徒会から文化祭実行委員のヘルプで石上とミコが派遣されることになった。
文化祭の実行委員長はつばめとあって、石上はすぐノった。
応援団のときと同じく、ウェーイ系が集う実行委員会。
経験者の石上はノリを合わせる一方、ミコは一向に合わせられない。
つばめにいいところを見せようと石上をはじめ陰キャ寄りの男子たちが低レベルなマウント合戦を繰り広げ、議題は進んでいく。
最後の議題はキャンプファイヤーの実施について。
ミコが唯一積極的な姿勢を見せるが、安全管理の面で懸念があるため周囲は否定的。
しかしミコは風紀委員として得てきた実績を武器に町内会をはじめ大人たちの許可を取ってみせ、ミコが中心となってキャンプファイヤーの実施が決定した。
文化祭に向けて意気込む白銀
文化祭に向け、マスメディア部が各部のマドンナに取材を申し込む。
紀かれんと巨瀬エリカはともにかぐやの信者。
弓道部のかぐや、新体操部のつばめ、天文部の龍珠などにインタビューを行い、さらに白銀にも。
白銀は生徒会の伝統である宝玉をモチーフにした飾りの設置中。
「文化祭は男らしく決める」と意気込みを語るのだった。
生徒会の腕相撲対決
生徒会のメンバーで腕相撲対決をすることに。
藤原がコスい手を使って勝ち上がろうとするも、すぐに見抜かれて恥をかく。
白銀と弓道で鍛えているかぐやが順当に勝ち上がり、決勝に。
2人は少しでも長く手を繋ぐために茶番を演じて試合を引き伸ばしにかかるが、手汗をかいてしまったかぐやが一気に勝負をつけ、マッスルクイーンの栄冠に輝いた。
バルーンアートと格闘する白銀
クラスの装飾のためにバルーンアートを作る白銀とクラスメイト達。
しかし白銀の害悪級のポンコツさが炸裂。
藤原が母性から助け舟を出そうとするも、白銀は珍しく「一人でなんとかしたい」と固辞。
かぐやもその努力を見守りひたむきさに惚れ直すが、肝心のバルーンアートの腕は上達しなかった。
白銀のファッションセンスを矯正
圭の所属する中等部の学園祭に顔を出すことになった白銀。
しかし兄の絶望的なファッションセンスの無さを露呈したくない圭は同じくどうしようもない父ともどもダメ出しを連発し、白銀のファッションを矯正する。
当日。圭は周囲からの「お兄様カッコいいねー」という黄色い声を聴き、秘かに自慢の兄を喜ぶのだった。
永遠の愛のジンクス
秀知院の文化祭は「奉心祭」の別名がつけられている。
嘘か誠か、昔の逸話にちなんで「奉心祭でハートの贈り物をすると永遠の愛がもたらされる」というジンクスがあるのである。
その話を聞いたかぐやは気づかれないレベルでさりげなくハートを白銀に渡すことを考える。
素直に白銀のことが好きだと自覚したかぐや。
白銀もかぐやも共にもう恋に落ちていた。
しかし先に恋に落ちたのは、白銀の方なのだった。
入学当初の白銀とかぐや
入学式からまもない4月。
外部からの転入で家柄もない白銀は、当時の生徒会長に誘われて生徒会に入った。
生徒会の活動で沼の清掃をしているとき、ボランティアで手伝っていた女生徒が誤って沼に落ちてしまう。
いち早く沼に入って溺れかけの彼女を救ったのは、「氷のかぐや姫」と称されるかぐやだった。
家柄や才能とは関係なく、動くべき時に動くことができる、そんなかぐやの行動力に白銀が惹かれたのが最初である。
当時のかぐやは冷徹で、溺れた女子を助けたのも彼女が新聞社局長の娘で恩を売っておくべきと判断したからだったが、そうとは知らない白銀は自らが生徒会長となってかぐやの横に立ちたいと考えるのだった。
【12巻のまとめ】
文化祭での告白に向けて意気込む白銀。
「ハートの贈り物をすると永遠の愛がもたらされる」というジンクスにかけてかぐやがハートのプレゼントをすることを考え、2人は互いに恋に落ちている。
あとは告白をするだけ、そして白銀が秘かに壮大な告白作戦を練っているのであった。
次巻へ続きます。
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