偶然にも世界各地で死刑囚5人が「敗北を知りたい」という言葉を残して脱獄し、東京へ向かう。
徳川のご老公は地下格闘士たちを集め、死刑囚たちとの全面戦争が始まった。
5人の死刑囚が後楽園に揃い、刃牙・独歩・花山・烈・渋川の5人と対決することに。
花山がスペックを破り、独歩と烈がドリアンを追い詰めて勝利した。
シコルスキー、ドイル、柳の捕獲に向け、各国の機関はビスケット・オリバに協力を依頼。
目の前で梢江を拉致され、怒る刃牙がシコルスキーを追う。
しかしそこにオリバが横やりを入れ、刃牙に実力の差を見せつけながらシコルスキーを捕らえる。
そして死刑囚たちとの戦いにジャック・ハンマーも参戦。
烈がドイルを追い詰めるも、あと一歩のところでジャックの横やりが入り、決着は持ち越しとなってしまう。
しかし意識を失った烈をドイルが夜通し守り抜き、2人の間には奇妙な絆が生まれていた。
烈はドイルを神心会本部まで運び介抱するも、ドイルは抜け出し、克己たちのいる神心会の道場を爆破。
街が騒然とする中、今度は独歩がドイルの前に立ちはだかるのだった。
15巻のあらすじを振り返ってみましょう。以下ネタバレ注意です。
独歩に叩き伏せられるドイル
敗北を知りたいといいながら、オリバ・烈と最後まで戦わずに逃げたドイルを挑発する独歩。
独歩は近くの広場へドイルを誘い込み、堂々とした勝負を持ち掛ける。
そのうえで独歩は空手技で叩き伏せ、気絶したドイルは再び神心会の本部へ拉致された。
〈独歩に屈するドイル [バキ 15巻](c)秋田書店/板垣恵介〉
敗北を受け入れるドイル
ドイルが目を覚ますと、爆発により全身に火傷を負った克己が目の前にいた。
克己はドイルが敗北を認めるまで、何度でも繰り返し叩きのめす。
〈敗北を認めるよう迫る克己 [バキ 15巻](c)秋田書店/板垣恵介〉
しかし、いくら繰り返してもドイルは敗北を認めない。
克己は横たわるドイルの顔面に本気の下段付きをかまそうと、最後までドイルから敗北宣言は無かった。
そしてドイルが再び気絶から覚醒したとき、そこに克己の姿はなく、「この勝負、あなたの勝ちだ」という伝言がドイルに告げられる。
〈不意に訪れた解放 [バキ 15巻](c)秋田書店/板垣恵介〉
武道家としてこれ以上ドイルを壊すことができないと感じ、克己が手を引いたのである。
不意に解放されてはじめて、ドイルは静かな歓喜と共に自らの敗北を受け入れた。
〈敗北を受け入れたドイル [バキ 15巻](c)秋田書店/板垣恵介〉
克己の前に跪いて服従を示すドイル。
この2人の間にもまた、奇妙な絆が生まれていた。
大人の階段を上る刃牙
刃牙と梢江の次のデート、すなわち2人の身体が結ばれる日。
梢江はあえて自分を探すように書置きを残し、刃牙は梢江の姿を全力で探す。
〈梢江の置手紙 [バキ 15巻](c)秋田書店/板垣恵介〉
たどり着いたのは、刃牙が昔家出したときに一人暮らししていた家。
ようやく、2人は大人の階段を上った。(詳細は外伝へ)
柳の師匠、マスター国松
FBIや警察、要人警護を仕事とする外国人たちがこぞって教えを乞うマスター国松のもとをご老公が訪れる。
国松は柳の師匠にもあたる殺法家。
その左腕は昔、柳の毒手によって切断を余儀なくされていた。
〈国松が認める柳の実力 [バキ 15巻](c)秋田書店/板垣恵介〉
当時から門下最強の実力を誇っていた柳は、掌で自在に真空をつくる技術は勿論のこと、人に触れれば肉が腐って死ぬレベルの毒手を仕込んでいる。
刃牙に仕掛ける柳
刃牙が梢と共に一晩を過ごした翌朝、その柳が刃牙のもとに姿を現す。
刃牙は大人の階段を上ったことですっかり少年のような甘さが消えていた。
〈甘さが消えた刃牙 [バキ 15巻](c)秋田書店/板垣恵介〉
刃牙に連れられ、梢江が見守る中2人は空き地で対峙する。
刃牙はスピードで柳を圧倒するが、柳もただでやられはしない。
毒手による鞭打が刃牙を襲うのだった。
〈毒手の鞭打がヒット [バキ 15巻](c)秋田書店/板垣恵介〉
【15巻のまとめ】
独歩や克己に叩き伏せられた後、不意に訪れた解放を以てドイルはようやく静かな歓喜とともに敗北を受け入れた。
他方、梢江と結ばれ大人の階段を上った刃牙の前に柳が姿を見せる。
刃牙にはすっかり少年のような甘さは消え、容赦ない攻撃を柳に浴びせていく。
しかし柳も仕込んでいた毒手と鞭打で反撃に出るのだった。
次巻へ続きます。
この漫画をもう一度読みたい方はこちら
全巻まとめに戻る
-
参考地下格闘士と死刑囚たちとの死闘、そして舞台は中国へ『バキ』全31巻+外伝【ネタバレ注意】
続きを見る