職場でも家庭内でも立場がない冴えないサラリーマンの犬屋敷壱郎は、ある日犬の散歩中に高校生・獅子神皓と共に宇宙人の事故に巻き込まれ、機械の身体となって蘇った。
記憶と意識はそのままに、身体のなかが勝手に機械に置き換わったことで超次元の能力を手に入れた犬屋敷だが、自分が自分ではなくなったような感覚に襲われ、自分の存在意義について悩みを持つ。
同じく機械の身体となった獅子神はイジメられて不登校になった親友の安堂を気遣いながらも、連続民家襲撃事件を起こすなど他人を殺すことで生を実感するように。
一方の犬屋敷はとあるホームレスの男を暴行から助けたことをきっかけに「一人でも多くの人を救う」という行為に自分の生きる意味を見出し、さらに自分に治癒能力が備わっていることに気づくと、重い病に苦しむ人を救うために病院へ足を運ぶのだった。
3巻のあらすじを振り返ってみましょう。以下ネタバレ注意です。
カタギを襲うヤクザの鮫島
麻薬に手を染める極道の鮫島は、力ずくで自分の欲望を思いのままに叶えようとする鬼畜なヤクザ。
鮫島は街の弁当屋に勤める井上ふみのという清楚な美人につける。
ふみのは見かけはさえないが誠実な悟と交際しており、結婚を控え慎ましやかながら幸せな生活を送っていた。
〈幸せを掴むふみのと悟 [いぬやしき 3巻](c)講談社/奥浩哉〉
しかし鮫島に狙われたことが悲劇につながる。
鮫島は無理やりふみのを拉致し、覚醒剤を注射して無理やり行為に及ぼうとする。
〈拉致されるふみの [いぬやしき 3巻](c)講談社/奥浩哉〉
必死に抵抗するふみのは傍に置いてあった日本刀で鮫島を斬りつけ、隙を見て逃走。
なんとか家に帰り涙ながらに悟に事情を打ち明けるふみのだが、こんなことでは諦めない鮫島たちは悟とふみのの家を特定し2人の住まいに押し掛けた。
〈獲物を諦めない鮫島 [いぬやしき 3巻](c)講談社/奥浩哉〉
ふみのを守りたい悟は、借金を背負ってでも金を渡す覚悟を口にするが、鮫島は悟の首を絞めはじめる。
泣き叫ぶふみの。
と、その悲鳴を聞きつけた犬屋敷が駆けつけるのだった。
〈犬屋敷が駆け付ける [いぬやしき 3巻](c)講談社/奥浩哉〉
立ち上がった犬屋敷
手下たちをなぎ倒し、鮫島に突っかかる犬屋敷。
鮫島はそのパワーに驚きながらも、犬屋敷の頭に銃弾を何発も撃ちこむ。
犬屋敷は衝撃で意識を失い、鮫島はふみのを再び拉致してどこかへ去っていく。
〈意識を失いふみのを奪われる [いぬやしき 3巻](c)講談社/奥浩哉〉
意識を取り戻した犬屋敷は、倒れている悟の治癒を試みる。
既に心肺停止しており、機械の力では蘇生は困難。
必死の心臓マッサージで悟を蘇生させ、犬屋敷は鮫島への制裁とふみのの救出のため、鮫島のいるヤクザのアジトに単身で向かうのだった。
〈怒りに燃える犬屋敷 [いぬやしき 3巻](c)講談社/奥浩哉〉
ヤクザのアジトに単身乗り込む
ヤクザたちが一堂に会するアジトに単身乗り込んだ犬屋敷。
怒りに燃える犬屋敷は鮫島に鉄拳を食らわせ、押し寄せてくる手下たちと交戦。
〈激しい銃撃を受ける [いぬやしき 3巻](c)講談社/奥浩哉〉
激しい銃撃を受けるが、ピンチになると機械が勝手に作動。
その場にいるヤクザたちを全員ロックオンし、小型の追尾レーザーで次々と両目・頸椎を撃ちぬいていくのだった。
〈暴走しながら反撃 [いぬやしき 3巻](c)講談社/奥浩哉〉
【3巻のまとめ】
ヤクザに目をつけられ拉致されてしまった一般人のふみのを助けるため、犬屋敷が立ち上がる。
ふみのの彼氏である悟を救護し、ふみのの救出のためにヤクザのアジトに単身乗り込んだ犬屋敷。
怒りに燃える犬屋敷は押し寄せてくる手下から激しい銃撃を受けるが、ピンチになると機械が暴走し全員をロックオン。
反撃で次々と撃ちぬいていくのだった。
次巻へ続きます。
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