裏路地でのバトルを偶然目撃したことから冴えないサラリーマンの山下一夫の人生が一変する。
争いを収めるための手段として300年前から続く代表闘技者同士の戦い、拳願仕合の新しい闘技者である十鬼蛇王馬の世話役を命じられ、王馬と行動を共にすることに。
指のピンチ力を武器に相手の肉を削ぎ落す”レイザーズエッジ”を必殺とする理人との試合を制し華々しいデビューを飾った王馬は続く試合でも”呪術師”蕪木に勝利。
皇桜女子大学では桐生刹那という謎の青年が闘技者の座を勝ち取るなど、拳願仕合に新たな闘技者たちが出てき始める。
そして王馬の次の試合は57戦無敗にしてプロレス界のビッグネーム、”獄天使”関林ジュン。
圧倒的なフィジカルを武器に関林に蹂躙される王馬だったが、死の淵を彷徨った末に覚醒。
打って変わって攻撃的になった王馬が関林を押し返し始める。
2人の激闘の行方は―。
3巻のあらすじを振り返ってみましょう。以下ネタバレ注意です。
目次
王馬vs"獄天使"関林ジュン 決着
謎の動力源を得て覚醒し、まるで猛獣のように攻める王馬と耐えながら反撃を狙う関林。
関林は正面から王馬の攻めを受け切るが、王馬が並外れたスピードで関林の喉にカウンターを当てると失神。
〈王馬が関林を破る [ケンガンアシュラ 3巻](c)小学館/だろめおん・サンドロビッチ ヤバ子〉
そのまま王馬がKO勝利を飾った。
拳願絶命トーナメントの開催が決定
2人の試合を見届けていた拳願会の会長にして大日本銀行総裁 片原 滅堂が姿を見せる。
〈拳願会会長の片原滅堂 [ケンガンアシュラ 3巻](c)小学館/だろめおん・サンドロビッチ ヤバ子〉
乃木グループとガンダイがこの仕合で賭けていたのは「乃木が提案する拳願会会長職争奪戦の発議に賛同すること」。
勝利によっては次の要件を満たした乃木は圧倒的な威圧感を放つ滅堂を前にもひるまず挑戦状をたたきつけた。
滅堂が擁するのは拳願仕合史上最強の闘技者とも噂される”滅堂の牙”。
滅堂は乃木の挑戦を受けて全会員が参加資格を持つ「拳願絶命トーナメント」の開催を決定。
〈拳願絶命トーナメント開催決定 [ケンガンアシュラ 3巻](c)小学館/だろめおん・サンドロビッチ ヤバ子〉
こうして会員417名に開催が知らされるのだった。
”狂信鬼”長島vs"血染めの象牙"坂東 最悪の犯罪者同士の激突
重犯罪者専用の刑務所で日本犯罪史上最悪の2人の受刑者が対峙している。
〈拳願会会長の片原滅堂 [ケンガンアシュラ 3巻](c)小学館/だろめおん・サンドロビッチ ヤバ子〉
拳願仕合の闘技者の資格をダシに糸を引くのは十王通信社長の高田。
闘技場に立つ1人は”狂信鬼”長島銀司。カルト教団の信者で、対立する宗教団体の関係者を56人も殺害した。
もう1人は”血染めの象牙”坂東洋平。元エリート医大生でありながら暴力団事務所を襲撃し22人を死傷させた。
生死を問わず、勝った方に闘技者という自由の資格が与えられる対決。
戦いは一撃で勝敗が決し、拳願絶命トーナメントへの挑戦者が決定した。
山下商事が誕生、王馬が正闘技者に
乃木は自社の闘技者から王馬を外すことを宣告し、王馬の怒りを買う。
乃木グループの正闘技者は初見 泉という飄々としたオヤジである。
〈乃木グループの闘技者 初見 [ケンガンアシュラ 3巻](c)小学館/だろめおん・サンドロビッチ ヤバ子〉
納得のいかない王馬が初見に仕掛けるが、関林戦で見せた覚醒を以てしても及ばない。
それどころか初見は王馬の流派が「二虎流」であることを見抜いた。
〈覚醒王馬も及ばない初見の実力 [ケンガンアシュラ 3巻](c)小学館/だろめおん・サンドロビッチ ヤバ子〉
2人の対決がよりヒートアップする前に乃木が仲裁に入り、王馬にある提案をする。
「一夫が会社を設立して拳願会会員の資格を勝ち取り、王馬がその闘技者となる」というものだった。
〈乃木が話を進めていく [ケンガンアシュラ 3巻](c)小学館/だろめおん・サンドロビッチ ヤバ子〉
会員権を賭けた非公式な仕合に向け、一夫の考えがまとまらないうちにすぐさま話が進んでいく。
いつの間にか一夫は乃木から挑戦料として一億円が貸し付けられ、一夫は負けたら借金一億を抱える状態に陥るのだった。
新企業 山下商事として自身の運命を賭けた非公式仕合に臨む一夫。
王馬の相手は牛民フードサービスの闘技者である横田である。
悲壮感の漂う一夫だが、仕合は王馬があっけなく勝利し、見事拳願会会員の資格を勝ち取った。
〈拳願会の資格を得た一夫 [ケンガンアシュラ 3巻](c)小学館/だろめおん・サンドロビッチ ヤバ子〉
しかし挑戦料は拳願会への上納金として勝敗に関わらず回収され、結局一夫は借金一億円を抱えたのだった。
一夫の息子たち 健蔵と康夫
一夫の自宅を訪れた王馬は一夫の次男で不良の康夫と居合わせる。
無謀にも担架を切るがあっさり返り討ちになる康夫。
〈次男の康夫 [ケンガンアシュラ 3巻](c)小学館/だろめおん・サンドロビッチ ヤバ子〉
王馬は康夫が所属する暴走族チームを壊滅させ、その強さを目の当たりにした康夫は心を入れ替えて更正した。
その様子を一夫の長男で引きこもりの健蔵も注視。
健蔵はアンダーマウント社の社長 太田を操る裏の社長で、影で国を掌握する野望を持っている。
〈影で会社を操る長男の健蔵 [ケンガンアシュラ 3巻](c)小学館/だろめおん・サンドロビッチ ヤバ子〉
そのためには拳願絶命トーナメントで優勝するのが一番の近道。
大金をはたいて伝説の傭兵一家である呉一族から代表討議者を擁立することを決定するのだった。
〈傭兵一家の呉一族 [ケンガンアシュラ 3巻](c)小学館/だろめおん・サンドロビッチ ヤバ子〉
一夫と親しくなったのは書店業界の帝王
拳願仕合の観客にいた1人のおっさんといつの間にか仲良くなった一夫。
そのおっさんと飲んで親交を深めるなかで、一夫は拳願絶命トーナメントの参加費50億円がいつの間にか乃木に立て替えられ、自分の借金になっていることを知る。
〈一夫と親しくなった大屋 [ケンガンアシュラ 3巻](c)小学館/だろめおん・サンドロビッチ ヤバ子〉
そのおっさんは日本書店業界の帝王にして義伊国屋書店の会長 大屋 健。
そして大屋もまた、その店のバーテンダーを務める青年 氷室 涼を闘技者として拳願絶命トーナメントへの参加を表明するのだった。
〈義伊國屋書店の闘技者 氷室 [ケンガンアシュラ 3巻](c)小学館/だろめおん・サンドロビッチ ヤバ子〉
王馬と桐生の因縁
トーナメントに向けて準備する王馬の前に桐生が姿を現す。
〈王馬と桐生が再会 [ケンガンアシュラ 3巻](c)小学館/だろめおん・サンドロビッチ ヤバ子〉
王馬の記憶は薄れているが、王馬に異常な執着心を見せる桐生は2人の過去の因縁について触れる。
そして「王馬が十年間追い続けた自分(桐生)の師匠は、僕が殺した」と告げるのだった。
〈2人には因縁が [ケンガンアシュラ 3巻](c)小学館/だろめおん・サンドロビッチ ヤバ子〉
果たして2人の過去にあった因縁とは…?
御雷 零(GPグループ)vs洪 小虎(岩美重工)
拳願絶命トーナメント開催の1か月前、拳願会会員同士の仕合が行われた。
GPグループと岩美重工の激突である。
〈両牝が激突 [ケンガンアシュラ 3巻](c)小学館/だろめおん・サンドロビッチ ヤバ子〉
GPグループの若木代表 倉吉 理乃はフェロモンと慈愛に溢れる夜の女王。
闘技者は正闘技者の座を新たに勝ち取った御雷 零。
対する岩美重工は兵器製造にも注力する大企業、トップの東郷とまりは”死の商人”とも称される危険人物である。
闘技者は滅堂の牙と戦って再起不能を免れた数少ない実力者、洪 小虎。
脳内麻薬を自在に操り痛覚を遮断して戦う洪に対し、御雷は圧倒的なスピードで一蹴。
〈御雷が洪を一蹴 [ケンガンアシュラ 3巻](c)小学館/だろめおん・サンドロビッチ ヤバ子〉
両膝を破壊されても立ち上がろうとする洪に対し、闘いを収めに入った理乃が洪に指をかざす。
するとたちまち洪の本能が呼び覚まされて痛覚が蘇り失神。
GPグループが文句ない勝利を飾り、負けた岩美重工は新たな地上最強の闘技者を捜すのだった。
〈勝利した御雷 [ケンガンアシュラ 3巻](c)小学館/だろめおん・サンドロビッチ ヤバ子〉
【3巻のまとめ】
王馬が"獄天使"関林ジュンを破り、拳願仕合に勝利した乃木は拳願会会長の片原滅堂に挑戦状をたたきつける。
"滅堂の牙"と呼ばれる最強の闘技者を擁する滅堂はこれを受けて「拳願絶命トーナメント」の開催を決定。
乃木グループは従来の正闘技者である初見 泉を代表とし、いつの間にか山下商事として起業させられた一夫も拳願会会員の資格を勝ち取って王馬を闘技者とした。
そして野望を抱く拳願会会員たちは次々と強い闘技者を立てていく。
そしてトーナメント開催を前に王馬の前に姿を現し、異常な執着をみせる桐生。
2人の過去にはどんな因縁があったのか―。
次巻へ続きます。
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