主人公・鳥栖哲雄は平凡なサラリーマンだが、推理小説オタクであり、娘・零花が彼氏・麻取延人から暴力を受けたと知り、 延人を尾行したところで延人が半グレ組織の一員であり鳥栖家の実家の財産を狙っていること、そして尾行に気付いた延人が零花を殺そうとしていることを知り、零花を守るために延人を殺害。
妻の歌仙と共謀として死体の処理に奔走するが、 撲殺した麻取延人は犯罪組織(半グレ)のメンバーで、かつ、組織上層部の凄腕の詐欺師 麻取義辰の息子であったことから、実働部隊のリーダーである窪の指揮のもと、徹底した行方探しを開始。
哲雄と歌仙は自宅の鉢植えでバクテリアを使って処理することにするが、ちょうど自宅には反グレ組織の実行部隊の恭一が親友して盗聴器を仕掛けた。
盗聴に気付いた哲雄はそれを逆手に取り、 歌仙と共に零花のストーカーが延人とトラブルを起こした可能性を示唆する演技をする。
しかし、頭のキレる恭一は哲雄と歌仙の会話は盗聴している自分たちに向けたブラフである可能性を疑っているのであった。
2巻のあらすじを振り返ってみましょう。
強硬策に出る恭一
自宅で延人の遺体を処理し続ける哲雄だが、いつ露呈するかヒヤヒヤする。
その一方、半グレたちは零花の友達に金を握らせ、零花本人にストーカーの存在について確かめ、「ストーカーは知らない」という言質を取った。
哲雄と歌仙が盗聴に気付いて嘘をついている可能性が高いと踏んだ半グレたちは、いよいよ強硬手段に出る。
外出中の哲雄は拉致して恭一が自ら尋問、そして自宅にいた歌仙も恭一の手下たちによって捕えられてしまうのだった。
拉致された哲雄
目隠しされた状態で尋問と暴行を受けながらも、家族を守るために筋の通りそうなシナリオで嘘を重ねていく哲雄。
ストーカーのことは零花本人には知らせず、妻と2人だけで解決した。
解決のためになんでも屋を雇い、「鈴木」と名乗る男が対応したこと。
話を聞きながら考える恭一。
哲雄はその反応を見ながら、尋問している相手がマンションに踏み込んできた際に一度遭遇している男であることを悟り、「鈴木」が自分であることがバレないように祈る。
運よく哲雄の嘘はバレなかったが、恭一は哲雄を倉庫に連れていき、尋問を続行。
それでも尻尾を出さない哲雄に対し、恭一は仲間に連絡して歌仙にも尋問して証言が一致するかどうか確かめることにする。
この哲雄と歌仙への強硬手段は、延人の捜索を急ぐ恭一による独断での行動であり、後に引くことができない恭一にとってはもはや歌仙と哲雄の証言が一致したとしても、2人を無事に解放する考えはない様子。
そのことを知った哲雄は、家族が生き残るためには恭一たち組織を全滅させる以外ないと悟り、絶望するのであった。
絶体絶命の状況からの提案
歌仙への尋問でも、哲雄の嘘はバレることはなかった。
というのも、哲雄は予め歌仙と想定問答を共有し、口裏を合わせていたのである。
歌仙はうまく時間を稼いだことで、自宅へ押し入っていた実行部隊は歌仙はシロと判断し、警察が駆け付けるリスクを踏まえて撤退。
また独断による尋問が失敗に終わったことで、組織を危険に晒した恭一は責任を取らされることとなった。
恭一は4日後の金曜日までに延人を見つけ出さなければ組織から切られる状況。
哲雄はこの状況を利用し、かつ自分たち家族も生き残るため、恭一と手を組んで一緒に延人の行方を捜す(実際にはストーリーをでっち上げる)ことを提案し、恭一も乗るのであった。
延人の情報を集める
通報すれば自分にも捜査の手が及びかねないことから、警察に匿名で通報するといったことはできない。
延人の遺骨を他人の部屋に置けば罪をなすりつけることができるが、さらに嘘を重ねることになる。
そう考えた哲雄は、延人がまだ生きている証拠を捏造して殺害の容疑を晴らすことを目指すことに。
恭一は哲雄のスマホに監視アプリを仕込んだうえで、延人の失踪当日の足取りを確認するため、延人の行きつけのキャバクラへ。
そこでは響という延人のオンナから情報収集し、哲雄は恭一がいない間に「延人は組織の知らない別の顔がある」という話を聞き出すことに成功。
それは、1年半前の現金輸送車襲撃事件の犯人が延人だったというものであり、組織から逃げた延人がその犯行グループのもとに身を隠したというストーリーを考える哲雄。
延人のSNSの裏アカも入手することができたのだった。
裏仕事を押し付けられることに
店を後にしようとした恭一と哲雄だが、組織の動きは速く、2人は法外な料金を要求され、監禁されてしまう。
解放されるためには、組織から任されたある仕事をこなすしかない。
だがそれは、武闘派のヤクザ同士である龍健組と王虎組の取引現場に乱入し、取引物である鞄を強奪するというものだった。
生きるか死ぬかは半々、生きて帰れても組織が自分たちを解放してくれるかはさらに半々という窮地に陥った2人。
それでも、生き残る確率に賭けるために取引現場である山奥へと向かうのであった。
ヤバい取引現場への乱入
車で取引現場へ乱入し、銃撃を受ける恭一と哲雄。
2人の乗っていた車は炎上し、恭一が脇腹を撃たれてしまった。
哲雄は何とかハンドルを操作しつつ、車の炎上の陰に隠れながら恭一を連れて崖下へ逃れる。
すると、そこに窪が妨害電波を発しながら突入してきた。
圧倒的な武力を持つ窪が敵勢力を一蹴し、そして恭一と哲雄の前に姿を見せるのであった。
【2巻のまとめ】
哲雄の嘘を強く疑った恭一は、独断で部隊を動かして哲雄と歌仙を襲撃し、尋問する。
それでも哲雄と歌仙はシラを切りとおし、今度は勝手に動いた恭一が組織から責任を問われるハメに。
4日後までに延人を見つけ出さなければ組織から切られる状況となり、哲雄は恭一と協力して延人を捜索することを提案する。
どうにか延人が生きているようにでっち上げるため、情報を収集する哲雄は、延人の真の恋人である響から「1年半前の現金輸送車襲撃事件の犯人が延人だった」という情報と、延人のSNSの裏アカウントを入手し、組織から逃げた延人がその犯行グループのもとに身を隠したというストーリーを考える。
しかしその矢先、哲雄と恭一は組織から脅迫を受け、敵対するヤクザ同士の取引現場に乱入してブツを横取りする仕事を押し付けられてしまった。
断れずに山中の取引現場へ突撃し、返り討ちにあう2人。
恭一は腹を撃たれ、恭一を連れて崖下へ逃れるのがやっとのところ、 圧倒的な武力を持つ窪が敵勢力を一蹴し、そして恭一と哲雄の前に姿を見せるのであった。
次巻へ続きます。
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