ポンタの強引な性的接触に嫌気がさした千砂は、滝川からのアプローチを受け、ポンタに嘘をついて滝川と会うことに。
滝川と一緒に過ごすなかで逆にポンタの大切さに気づくが、嫉妬した滝川に睡眠薬で眠らされ、無理やり処女を奪われてしまう。
ポンタたちが行方不明になった千砂を探し回り、滝川の元へ着いたときは時すでに遅しだった。
千砂を守ってやれなかった後悔を抱えるポンタは千砂をストーカーのように見守るだけ。
心に傷を負った千砂は学校をサボってパパ活に手を出すようになってしまい、それを諫めたポンタは、お互い距離をとったまま気晴らしに旅行に行くことを提案。
美砂子から連絡用で渡されたケータイで連絡を取り合いながら、千砂の一人旅をポンタが離れて見守るだけ。
だが京都ではハプニングで連絡が取れないままはぐれてしまい、不安に駆られるなかようやく再会することができた2人。
この旅初めて一緒の部屋に泊まることとなり、「好きにしていい」と千砂はポンタを受け入れようとするが、ポンタは固辞。
眠りについた千砂はうなされており、それを見たポンタは「この悪夢から千砂を救うまでは抱かない」と決意するのだった。
3巻のあらすじを振り返ってみましょう。
目次
現実を受け止めた2人
千砂はポンタが隣で寝ているのにもかかわらず、滝川に犯されながら快感に溺れるという悪夢にうなされていた。
翌朝、千砂は滝川に犯されたときのことを全てポンタに打ち明け、別れるかどうかはポンタの決断に委ねようと決意。
ポンタはもう千砂とは大丈夫だ、あとは時間が彼女のことを癒すだけと考えていた。
すると千砂は川に足を付けながら、滝川に自分がおしっこをするところを見られたから、ポンタにも見てほしいと言い、滝川にされたことを打ち明けた。
ポンタは笑って話す千砂を抱きしめ、千砂のおしっこをそのまま口で受け止める。
千砂は自分の汚れたものをポンタに受け止めてもらい、嬉し涙を流しながら「ありがとう」と伝えた。
こうして2人は前を向いて歩きだしたのだった。
あの夜と対峙するために
千砂とポンタは学校へと戻り、日常生活が戻ってきた。
千砂はもう現実から逃げないことを決意してセラピーに通う。
知らないうちに文化祭実行委員に任命されていたポンタは、受験勉強と文化祭の準備に追われながら、千砂のためにも自分のためにも、自分自身に勝つと決意した。
2人はエッチよりも、会っているときはキスをした。
そして、千砂はポンタに滝川のせいで自分のしたいことが出来なくなるのが嫌だ、と文化祭にルミたちを誘って行くと伝えた。
千砂は「あの時」を乗り越えるためにも、滝川もいるポンタの学校へと向かうのだった。
許すしかない
文化祭当日、千砂はポンタと別れて学校を回っていたが、エミたちがトイレに行っている間に千砂が滝川と出会ってしまった。
エミたちは急いでポンタに千砂がいなくなったことを伝えに行くが、千砂は逃げようとする滝川のことを追いかけていった。
滝川を屋上に追い詰めた千砂は、「私、妊娠したんだ。わかってすぐに堕ろした、どうすんの?」と嘘をついて責める。
滝川は「千砂の言うとおりにする」と話すと、「飛び降りて死んでよ」と千砂は突き放す。
滝川が迷わずフェンスを越えて身を投げようとしたところで千砂がその身体を掴み、妊娠も中絶も嘘だと明かした。
千砂は駆け付けたポンタに助けを求め、滝川はポンタには助けられたくない、と突っぱねるが、ポンタは「彼女に悪いと思ってるなら生きて償え!」と滝川を救い出した。
滝川は「父親が金で片づけるかもしれないが訴えてほしい」と言うと、千砂は「てめえのツケはてめえで払いな!」と滝川をビンタ。
憎んでいると忘れられない、傷つけても気が晴れない、許すしかない。
千砂はそう本心を明かし、ポンタも千砂に惚れ直すのだった。
快楽を知ってしまったポンタ
誰もいなくなった模擬店に戻り、キスを始める2人。
抑えられなくなったポンタは千砂の下着に手を入れるが、千砂は拒否した。
今度は千砂からポンタの下半身を口で受け止め始めた。
そして、ポンタは果ててしまった。
桃子との期末テストの勉強のさなかでも、情事を思い出していたポンタ。
千砂は自分のせいでポンタの勉強が遅れていることを気に病んでいたが、ポンタはエッチしたいという気持ちが抑えられなく焦っていた。
ポンタはタロたちと神社に願掛けに行き、童貞維持を祈願を書いて乗り切ることを決意、夏休みに入るころにはすっかり落ち着き、勉強に身が入る。
ポンタは急いでエッチしなくていい、あの笑顔だけ見れればいいと思っていたが、両親が不在のなかで、互いの親の許可のもと、千砂がお泊りに来ることに。
煩悩に苦しみ勉強に手がつかなくなりながらも、何とか耐えるポンタ。
帰り際には千砂の方から少しイチャつきたいと誘い、寸前まで進みそうになったが、ポンタの両親が帰宅して未遂に終わるのだった。
高3の幸せな夏休み
ポンタは夏休みという名の夏期講習が始まった。
千砂はポンタのために毎朝、学校にお弁当を作って持って渡していた。
千砂はエミたちとファミレスでポンタとの話で盛り上がっていた。
まだ、お誘いがなくずっとそわそわしている、と。
その後ろの席で千砂たちの会話を聞いている少女がいた。
少女は千砂の後をつけ始めて、ポンタとのやり取りもずっと見ていた。
日曜日、ポンタと千砂はプールに気分転換にいくことにした。
当日、千砂が大胆なビキニで現れると、周りの男の目が気になって仕方なくなるポンタ。
ポンタに気に入ってもらえなかったと落ち込む千砂は、ポンタとの別れ際にもうビキニは着ないと伝えると、ポンタは「今夜12時にビキニ着て一人エッチしてよ、俺もするから」と言い出した。
そして千砂はポンタの依頼どおり、12時の合図で一人エッチし始めるのだった。
三角関係の始まり
一方で、千砂と別れたポンタの後から少女が走ってくる。
「助けて、変な男が追いかけてくるの!」と助けを求めてきた少女の顔は可愛く、動揺するポンタ。
ポンタが保護して話を聞くと、少女の名前は“ななか”といい、中学3年生で家出中らしい。
泊まるところがなければ公園で寝ると言い始めるななかを見かねたポンタは、こっそり自宅へ連れて帰り自分の部屋に泊めることに。
家出の理由を尋ねると、ななかは義理の父から性的虐待を受けていることを涙ながらに明かし、ポンタは守ってやりたいと思ってしまう。
翌朝目を覚ますとななかは姿を消しており、ポンタが登校すると千砂が約束通り1人エッチしたことを打ち明けてきた。
千砂との約束をすっかり忘れ、中3女子を家に泊めていたことなど言えない、と内心ビクビクするポンタ。
そこへななかが現れ、「ゆうべはありがとう、恩返しに来たよ」とポンタに声をかけてきたのだった。
千砂以外の女の子と
ポンタは慌てて、ななかに千砂のことを「オレの彼女」と紹介する。
だがななかは「ゆうべのお礼にデートしてあげようと思ったのに」と千砂の前で話し出し、いぶかしがる千砂。
ポンタは強引に千砂とななかを引き離して立ち去り、ななかを連れて図書館で勉強することに。
そこで偶然出会った滝川にななかとのツーショットを見られると、ポンタは滝川に事情を話し、ななかについて探りを入れてもらうことに。
滝川の見立てでは、ななかは嘘をついているようだ。
滝川と話した後、大人しくなったななかに対し、ポンタは察し家に泊まるように促す。
するとななかは自分で何とかするが頼みがあると言い、ポンタを連れてラブホテルへ。
エッチする気はないポンタだが、ななかはシャワーの水をポンタにかけて裸にならざるを得なくし、「自分の処女をポンタに奪ってほしい、そうすれば家に帰れる」と迫ってくるのだった。
千砂の作り笑顔
ポンタは千砂を裏切ることはできないとはねつけるが、下半身がいうことを聞かなかった。
指摘されたポンタは、童貞だから、と話すと、ななかにも本当はそんな経験ないんだろと指摘。
ななかはそれを聞いて開き直り、ポンタと千砂のことは知っていたと話し、滝川の元へ行くと言い始めた。
「滝川にヤられてしまうくらいなら、いっそオレが抱いてしまいたい」という考えがよぎるポンタ。
まずいと思ったポンタは、ホテルを出て千砂の家へとななかを連れて行く。
ポンタは千砂と一緒にななかと関わるべきと考えたのである。
驚いた千砂だったが、美砂子が許可し、千砂の家に泊めることに。
ポンタは千砂なら女同士、気持ちがわかるのではないかと話していたが、千砂はポンタに対して不満を我慢しつつ、ポンタの望みを汲んで笑顔で対応するのだった。
ポンタに求められたい千砂
千砂はななかと過ごすうちにやはり、苦手なタイプだ、と思うようになる。
しかし、ななかを1人にしてポンタと2人きりで会われたら嫌と考え、我慢してななかと一緒にケーキ作りするなどして過ごすことに。
ななかが楽しそうにはしゃぎ、ポンタも喜ぶ一方、作り笑いする千砂は本当は自分にだけ構ってもらいたいと思っていた。
夜になり、美砂子に「再婚はしないのか、元旦那はどんなタイプだったのか」としきりに尋ねるななか。
美砂子も好きなタイプの男性が同じとわかると、「好きな人に彼女がいるなら奪ってしまえ」とななかにアドバイス。
その横で、千砂は「私にはポンタくんしかいない、お願いだから取らないで」と強く感じるのだった。
千砂、ポンタに裏切られる?
翌日もシュークリーム作りをすることとなるが、買い出しに出たななかは家の前でポンタと出会い、一緒に買い物に行くことに。
2人で話す間、ななかは千砂に嫌われていることを告げつつ、「ナンパ待ちでもして処女を早く捨てたいが、千砂に見張られていて外出もできない」と吐露。
ポンタは自分がななかをフッたためにどう言葉をかけるべきか悩みつつも、「千砂に出会っていなかったら自分はななかに夢中になっていたかもしれない。やけくそなことはしてほしくない」と慰める。
すると、ななかは不意を突き、ポンタにファーストキスを捧げた。
しかし、ななかの帰りが遅いのを心配して探しに来た千砂がその現場を目撃してしまう。
ななかは帰宅後、機嫌の悪い千砂を見てキスを見られたことを悟ると、そそくさと荷造りを始めた。
そして、滝川の家へと行くというななかを千砂も止めず、地図を渡して追い出してしまった。
ななかが滝川にめちゃくちゃにされて、ポンタとのキスを忘れてしまえばいい、と思ったのである。
ポンタが家にやってくると、ななかは遠くのスーパーに行っていると嘘をつき、ペッティングを千砂から誘う。
それでもポンタがななかの行方を心配すると、千砂はショックを受けながらななかを滝川の元へ行かせたことを打ち明けた。
それを聞いたポンタは千砂に対して怒ったが、千砂も「自分の彼氏だって知っててキスする女の処女を守ってやるほどお人好しではない」と泣きながら答える。
ポンタは泣いている千砂に謝るが、それでも千砂のそばを離れななかの元へと急ぐのだった。
【3巻のまとめ】
旅行を経て千砂は立ち直り、滝川にされたことも乗り越えた。
だがポンタに好意を寄せる家出少女の“ななか”が現れ、千砂はななかにポンタが奪われるのではないかと不安を感じるようになる。
ななかのことを心配するポンタの望みを受け、千砂は不満を隠しながら自分の家にななかを泊めるが、ななかがポンタにキスするのを目撃してしまい、家から追い出した。
ななかが滝川の家に向かったことを知り、「千砂と同じように襲われるのでは」と心配するポンタ。
彼女である自分だけを見てほしいと涙ながらに訴える千砂をよそに、ポンタはななかを追って滝川の家へと急ぐのであった。
次巻へ続きます。
この漫画をもう一度読みたい方はこちら
全巻まとめに戻る
-
参考不器用な童貞と処女の恋愛、関係が拗れながらも紡がれる甘酸っぱい青春『ちさxポン』全5巻【ネタバレ注意】
続きを見る