平凡な人生を送っていたサラリーマンが裏社会の抗争に巻き込まれていくアングラ漫画。
さっそく、1巻のあらすじを振り返ってみましょう。以下ネタバレ注意です。
浅村との出会い
会社員である野々宮孝(ののみや こう)は元アイドルのお天気キャスター、竹本美緒を心の支えにしながら会社でのストレスを我慢し続けていた。
〈我慢して生きる野々宮 [東京闇虫2 1巻](c)白泉社/本田優貴〉
課長からのパワハラに加え、部下の高橋直樹も生意気で言うことを聞かない。
そんあある日、野々宮は高橋と食事していると近くに援デリのグループを見かけた。
アングラに詳しい高橋によれば、未成年もいるような違法風俗のようである。
〈援デリの少女と目が合う [東京闇虫2 1巻](c)白泉社/本田優貴〉
そのうちの1人、金髪の少女のパンツが見えており一瞬目を奪われる野々宮だったが、「違法は違法だ!」と理性を保つ。
高橋に「最先端のガス抜きを案内しますよ!」と言われてついていった先は出会い喫茶。
高橋の勧めるがまま、野々宮は1人の女を外へ連れ出し、2人でバーへ。
高橋に教わった通り、「この女はヤれる!」と確信する野々宮だったが、バーで精算しようとすると法外な料金をふっかけられる。
〈ぼったくられる野々宮 [東京闇虫2 1巻](c)白泉社/本田優貴〉
店と女がグルのぼったくりに引っかかったのである。
踏み倒して逃げようとする野々宮は、外で店員と揉みあいに。
そこにたまたま通りがかった浅村という男が割って入り、野々宮は助けられた。
〈浅村が野々宮を助ける [東京闇虫2 1巻](c)白泉社/本田優貴〉
どうやら浅村は裏社会に顔が利く男らしい。
欲望を解放してもいい世界
翌日、「やたらとあの女を勧めてきた高橋もグルだったのでは」と疑う野々宮。
そして後日、野々宮はまた偶然にも街で浅村と出会った。
野々宮のことを気に入った浅村は、野々宮を飲みに連れ出す。
「お前はどうして『ガマン』をしているんだ?」
〈浅村に誘われるがまま [東京闇虫2 1巻](c)白泉社/本田優貴〉
浅村の言葉に野々宮は惹かれていき、浅村も野々宮をとある完全会員制のバーへ連れていく。
そこには憧れの竹本美緒もいた。
竹本はドラッグをキメているようで、浅村の紹介のもと、野々宮はそのまま竹本とキメセクに至る。
欲望を解放する気持ちよさを知った野々宮。
浅村によって「本来の自分で生きてもいい世界」に誘われていくのだった。
〈これまでとは違う世界へ… [東京闇虫2 1巻](c)白泉社/本田優貴〉
未成年の少女、結衣との出会い
本当の自分とは。
そんなことを考えながら歩く野々宮は、公衆トイレで援デリの現場を目撃する。
女の方は以前見かけた金髪の少女で、男の方は高橋だった。
〈高橋の援デリ現場を目撃 [東京闇虫2 1巻](c)白泉社/本田優貴〉
高橋が金を踏み倒して逃げようとし、少女と喧嘩になったところで大声を上げる野々宮。
高橋はそのまま逃げたが、金をとれなかった少女は野々宮の家に強引に上がり込んできた。
〈少女が野宮の家に転がり込む [東京闇虫2 1巻](c)白泉社/本田優貴〉
少女の名前は鬼塚結衣。17歳であり、手を出したら違法。
野々宮は必死に理性を保つ。
高橋の転落からすべてが狂いだす
翌日、野々宮は高橋に説教するが、高橋は一向に聞く耳を持たない。
その夜には結衣がまた野々宮の家に戻ってきた。
野々宮の人柄に結衣も少し惹かれ、妊娠していることや、お腹の赤ちゃんのために金を稼いでいることを明かす。
結衣はそのまま野々宮の家に泊まることを告げ、こうして野々宮と結衣の奇妙な同棲が始まった。
一方の高橋は懲りずに援デリで遊んでは金を踏み倒していた。
しかしヤリ逃げしたことで援デリのケツ持ちであるヤクザの香田組の村田に目をつけられることとなる。
〈高橋のヤリ逃げに目をつけるヤクザ [東京闇虫2 1巻](c)白泉社/本田優貴〉
村田は結衣を少女たちのリーダーに抜擢し、囮として高橋を誘き出すことに。
高橋はまんまと誘き出され、罰金150万と雑用を強要されることに。
〈ヤクザに捕まる高橋 [東京闇虫2 1巻](c)白泉社/本田優貴〉
高橋の家には色々なところからの借金の督促状と、今までのヤリ逃げやハメ撮りのファイルがあった。
免許証も取られ身元を抑えられてしまった高橋は、行き場のない怒りを抱え、会社でも経理部の山崎陽子に八つ当たりしてしまう。
一方で野々宮は結衣と過ごすことで少しずつ活気が溢れ、自分の殻を破っていく。
結衣もまた、野々宮といることで幸せを感じ、グループのリーダーとしての自覚も芽生えていた。
野々宮と結衣は強く惹かれあう一方で、高橋の怒りの矛先は自分をハメた結衣へ向いていくのだった…。
〈結衣を逆恨みする高橋 [東京闇虫2 1巻](c)白泉社/本田優貴〉
【1巻のまとめ】
後輩の高橋に騙されて裏社会を知り、浅村と出会った野々宮。
野々宮は未成年の援デリ少女、結衣と惹かれあい同棲を開始して人生が活気づいていく。
しかし高橋は援デリでの火遊びがたたり、結衣やヤクザにハメられて罰金を背負ってしまう。
高橋は金を用意する方法を考えながら、怒りの矛先を自分をハメた結衣に向けるのだった。
次巻へ続きます。
この漫画をもう一度読みたい方はこちら