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屋形越え立ち会いの座を賭け、立会人たちによる本気のバトルが開幕『嘘喰い』44巻【ネタバレ注意】

~前巻までのあらすじ~

多重債務者の冴えない青年・梶隆臣はひょんなことから凄腕のギャンブラー・斑目貘と出会い、行動を共にするようになる。

さらに梶は命すら対価にするギャンブルや、それを成立させるために立会人を派遣する中立の秘密組織「賭郎」の存在を知り、廃ビルでの命懸けの脱出勝負に勝った貘は、全てを凌駕する暴力を持つ別人格の怪物・ロデムを宿すマルコを仲間に加え、賭郎の会員権や大金を得た。

賭郎の会員権を梶に譲った貘はさらに賭郎の能輪立会人の手配で新たな賭郎勝負の場を設定してもらうこととなり、貘と顔なじみである立会人の夜行妃古壱が梶の専属につくなか、富士山中のトンネルでテロリストの佐田国との賭郎勝負に勝ち、お屋形様との取引で再び賭郎会員に復帰。

しかしその裏ではお屋形様の思惑通り警察以上の力を持つ新組織成立へと動き始めており、さらに賭郎の乗っ取りを企む米国の犯罪組織「アイデアル」も実行部隊リーダーである暗殺者カラカルが暗躍する。

貘は警察とグルになって未解決事件の犯人をでっち上げるための迷宮ギャンブルを利用して自分が屋形越えに失敗した事実を無かったことにし、さらにこの迷宮ギャンブルに関与していた警察関係者の天真とその部下である密葬課の箕輪とのギャンブルにも勝利してLファイルを獲得する。

他方、自らの力で無実を証明すべく立ち上がった梶は、貘から得た情報で殺人事件の真犯人である羽山邸へと潜入、羽山家に取り入るヤクザの鞍馬と滑骨の代理戦争に巻き込まれる形で「ファラリスの雄牛」の勝負に臨んだ。

焼かれたカールが瀕死の重傷を負うが、カールとの協力もあり梶が最終的に勝利して事件の証拠を獲得、負けを認めようとしなかった滑骨は屋敷の外で伽羅によって葬られるが、伽羅は滑骨が契約していた伝説的ボディーガードのキョンホ・ジョンリョに狙われることとなり、姿を消した。

貘は梶が獲得した証拠と犯罪者が載るLファイルを使い、テレビ局を乗っ取って生放送での暴露番組を企画し、貘はゲストの中に潜ませていた梶と共謀して500億もの大金をゲストから巻き上げることに成功する。

放送市場類を見ない番組を終えた貘はさらに電波ジャックを継続し、Lファイルを利用して賭郎が用意した搦手の人員を各所に受け入れさせ、500億と合わせて屋形越えの権利に手をかけた。

そのまま貘は搦手が成立するまでの時間稼ぎとして旧電波塔である帝国タワーで賭郎勝負を始めたが、相手として現れたのは零號立会人の切間撻器を連れた謎の男・捨隈。

2人の戦いはアイデアルのカラカルとマーティンや鞍馬組も割り込み混沌とした戦いとなるが、アイデアルの工作員だった捨隈の思考をも看破した貘が勝負を制した。

他方、タワーの外では賭郎と警察が互いの代表による激しいバトルが繰り広げ、搦手の成立と笹岡副総監の死によって決着し、密葬課は解体、真鍋と三鷹の2人は賭郎に吸収されることとなる。

零號の称号を賭けた號奪戦でも死力を尽くした妃古壱が撻器から勝利を挙げ、貘が賭けに勝ったものの、その勝負の裏で貘の500億がアイデアルに横取りされてしまう。

さらに持病の記憶喪失を起こしたお屋形様がかつてお守役だった栄羽と合流すべく、賭郎の追っ手を振り切って行方をくらませた。

お屋形様の表の顔である内閣調査室の蜂名直器と面識のあった防衛省の大船額人が逃走を助け、額人が追う武器密輸事件の捜査に協力することとなった蜂名は、密輸の受渡場所であるジャルード号に額人と共に潜入。

船に拘束されていた新聞記者の横井と偶然巻き込まれた梶と共に額人がレーシィ船長と賭郎勝負「バトルシップ」を繰り広げ、額人は勝負に敗れたものの、梶や賭郎たちが脱出した後に蜂名の工作によって船は沈没した。

その蜂名とアイデアルのボスであるラロが接触し、貘と3人で直接対峙、屋形越えの挑戦権を賭けて勝負することが決まる。

限られた空間・時間・協力者の人数のなかで好きに勝負ができる卍勝負となり、オンラインゲーム「プロトポロス」の世界を現実に再現した絶海の孤島で勝負が始まった。

各所でラロ側との戦いが勃発し、ラロの協力者たちを撃破するも、伽羅が死亡。

運営も巻き込んだ混沌とした戦いを経て、貘は互いに全てを賭けたデスマッチ「エア・ポーカー」でラロから勝利を挙げ、約束通り屋形越えに臨むこととなるのであった。

 

44巻のあらすじを振り返ってみましょう。以下ネタバレ注意です。

屋形越えのゲームは立会人が決める

屋形越えをするためにオベリスクのふもとに来た貘とお屋形様。

貘はかつてと同じように「この上空を30分以内に飛行物が横切るかどうか」で勝負しようと提案。

しかし前回とは違い、傍に立会人の姿はなくこの勝負の結果を証明することはできない。

お屋形様のつれない態度を前に腹を立てた貘は30分を計るためのストップウォッチを破壊するが、お屋形様はこれも貘の策のうちだと疑ってかかる。

いずれにせよ、屋形越えのゲームは立会人が決めるもの。

そして立会人たちは屋形越えの立会人という唯一の座を賭けて壮絶なバトルを繰り広げているのであった。

屋形越え立ち会いの座を賭けたバトルが始まる

バトルに参加するのはこの場にいる立会人である妃古壱、門倉、間紙、三鷹、弥鱈、紫音、真鍋、銅寺、能輪の9人。

屋形越えに立ち会える立会人はお屋形様付きのみであり、それ以外の立会人は屋形越えの様子を見ることはできない。

立会人たちはインナーを身に着け、互いのハンカチを奪い合うバトルで唯一のお屋形様付きに相応しい者を決めることに。

・ハンカチを持たない者はその場で負け
・自らのハンカチを所持し、終了までにより多くのハンカチを獲得した立会人の勝ち
・インナーの感圧センサーに2発衝撃を与えれば電気ショック
・制限時間は30分

以上がバトルのルールとなるのであった。

開始早々に妃古壱と門倉が激突

ゲームスタート直後、門倉は妃古壱に嘆願しつつも、互いに譲れないと分かるとバトルへと突入する。

左手は撻器との號奪戦の負傷で使い物にならず、右腕は百龍との戦いで折れている妃古壱は、足だけで門倉からハンカチをいったん奪うことに成功。

しかしすぐさま門倉の反撃にあって奪回され、さらに猛攻を凌ぎ切ることができずに自分のハンカチを奪われてしまった。

新たに立会人となった梟が立会人たちの戦いを監視カメラを通じてモニタリングするなか、マルコも貘のためにできることを探して走り回る。

他方、断崖絶壁では弥鱈と能輪が遭遇、森の中では間紙と銅寺が遭遇。

各所でバトルが勃発するのだった。

流れ込む麻薬の煙、能輪・弥鱈・紫音のバトル

間紙も銅寺に自分のハンカチを差し出すが、なかなか銅寺と噛み合わない。

それもそのはず、運営がこの島から脱出する際に大量の麻薬などを全て燃やし、その煙が通気口を伝って立会人たちがいる森へと流れ込んでいたのである。

断崖絶壁で弥鱈と対峙した能輪はそのことに気づき、弥鱈に自分のハンカチを託す考えを明かして気をそらしながら弥鱈に麻薬の煙を吸わせる。

能輪の勝利かと思われた矢先、錯乱した紫音が義父である能輪のハンカチをもらい受けようと乱入。

能輪のハンカチを巡って争う弥鱈と紫音。

紫音は本気を出せば弥鱈をも凌駕する実力を持っていたが、立ち会い以外の勝負にはまるで集中できない悪癖が災いし、隙だらけのところを弥鱈に倒された。

そのまま能輪のハンカチももらい受けようとする弥鱈に対し、能輪はついに秘中の策である自分の足を解禁する。

人生を費やしたトラップに仰天し死を覚悟する弥鱈、しかし能輪は崖から落ちそうな紫音を救うために動いていた。

立ち会いや自分の武器を捨てて家族を守った能輪がここで脱落。

ハンカチを譲り受けた弥鱈はお返しに、「今見た事は忘れます」と返すのであった。

門倉が一歩リード

銅寺も間紙からハンカチを譲り受ける一方、門倉は途中で遭遇した三鷹からハンカチを奪おうとする。

しかしもともと屋形越えの立ち会いに興味が無かった三鷹は、数分前に出会ったマルコに自分のハンカチを託していた。

マルコは立会人を発見する度に屋形越えでどんなゲームをするつもりか聞いて回り、貘に有利になりそうなものを選ぶのが目的である。

三鷹からハンカチを貰えなかった門倉はその後銅寺と遭遇し、バトルに突入。

迷宮勝負の際に脳を損傷したことでサヴァン症候群を発症し、むしろ覚醒した門倉が銅寺を圧倒していく。

銅寺も少年時代から敬愛していた亡き兄のために簡単には折れず、門倉の腕にヒビを入れることに成功するが、門倉に一歩及ばず敗戦。

銅寺と間紙のハンカチも手に入れた門倉がバトルをリードするのであった。

残るは門倉・弥鱈・真鍋の3人

銅寺に勝った門倉の前にマルコが立ちはだかるが、マルコが三鷹のハンカチを持っていると分かると逆に門倉がマルコを追い回す。

門倉はサヴァン症候群によって麻薬の煙を視覚的に感知しながら避けて進み、その道中でさらに弥鱈とも遭遇した。

弥鱈とマルコの持つハンカチを狙う門倉。

しかし麻薬の煙の中に身を潜めていた真鍋が割って入り、門倉に一撃を与える。

戦いは佳境。

そして妃古壱は「屋形越えの立ち会いに最も相応しい者」のところへと向かいながら、勝負を仕切る梟に「誰もが認める相応しき者、相応しくありながら今はもう立ち会えない者の前に現れる事を望む」と伝言を託すのであった。

【44巻のまとめ】

屋形越えの勝負に立ち会える者は唯一人。

その座を得るために立会人たちによる実力勝負が幕を開けた。

ハンカチを奪い合うバトルは佳境、門倉が一歩リードし弥鱈と真鍋が続くのであった。

次巻へ続きます。

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