赤髪の不良、桜木花道が同級生の赤木晴子に一目ぼれし、彼女目当てでバスケ部に入部。
しかしバスケ初心者の花道に待っていたのは地味すぎる基礎練習。
不満を募らせた花道は一度は部を辞めかけますが、晴子への思いが勝って思いとどまります。
安西監督の指導のもと行われた部内の紅白戦では流川がスーパープレイを披露。
一方の花道も将来に期待を持たせる身体能力を発揮し、超初歩的なレイアップシュートを練習し、リバウンドの極意をゴリから教わりました。
そしていよいよ陵南との練習試合。
花道が試合デビューし大激戦を繰り広げますが、惜しくも敗戦。
そして次期キャプテン候補の宮城リョータがバスケ部に復帰しました。
しかしバスケ部もこれで安泰かと思われた矢先、事件が起こります。
リョータと遺恨を残す三井が他校の不良を連れてバスケ部に殴り込み。
不良の番町格である鉄男が無抵抗な部員たちをKOしていき、ついにキレたリョータ・花道・流川の3人。
そこに花道軍団も援軍として参戦し、大乱闘に発展。
バスケ部はどうなってしまうのでしょうか。
8巻のあらすじを振り返ってみましょう。以下ネタバレ注意です。
三井がバスケ部に執着する理由
花道と鉄男の第2ラウンド。
花道は鉄男のパンチを見切り、痛めつけられた仲間の分を仕返ししていきます。
〈花道が鉄男をKO [スラムダンク8巻](c)集英社/井上雄彦〉
水戸も三井を殴り、もう二度とバスケ部に関わらないと誓わせようとします。
しかし三井は頑なにバスケ部への執着を捨てようとはしません。
鉄男も花道にKOされ、残るは三井だけ。
そんな三井に小暮が「大人になれよ…三井…?」と言葉を投げかけます。
〈三井を説得する小暮 [スラムダンク8巻](c)集英社/井上雄彦〉
劣勢になりその場から逃げ出そうとする鉄男の手下たちですが、ドアの外にいたのは赤木。
赤木は瞬時に状況を察し、自らの責任でドアを締め切り、威圧感をもって事態の収拾を図ります。
小暮によれば、三井は赤木・小暮とバスケ部の同期で、さらに三井は中学MVPの肩書で期待されたルーキーでした。
三井は中学の県大会で劣勢のチームを率いて逆転優勝に導いていたのです。
そのときに「諦めたらそこで試合終了だよ」とアドバイスをくれた安西監督に感銘を受け、湘北に進学した三井。
〈三井を支えた安西監督の教え [スラムダンク8巻](c)集英社/井上雄彦〉
技術は拙いながらも高身長と気合を活かしたプレーを見せる赤木とすぐにライバルとなり、良い関係を築いていましたが、膝を壊してしまったのです。
これが三井が転落していく転機となりました。
〈膝を故障した三井 [スラムダンク8巻](c)集英社/井上雄彦〉
はじめこそケガからの回復に専念する三井でしたが、インターハイ予選を控えるチームへの復帰を焦った結果、故障が再発。
チームは三井抜きでも赤木の活躍で躍進し、それ以来、三井はバスケ部から姿を消していきました。
安西監督の姿を見て心中を吐露する三井
本当は三井はバスケ部に戻りたいのではないか。
そんな思いがその場にいた全員によぎりますが、三井は頑なに認めようとはしません。
そんなとき、三井の憧れであった安西監督が体育館に入ってきます。
安西監督の姿を見て、今までの思い出が一気にあふれ出る三井。
こみ上げる涙とともに「安西先生…!!バスケがしたいです……」と本当の気持ちを吐き出すのでした。
〈本音を吐露する三井 [スラムダンク8巻](c)集英社/井上雄彦〉
【8巻のまとめ】
将来を期待されたバスケ部のスーパールーキーだった三井。
故障して、回復を焦るあまりまた故障して、そんなことを繰り返すうちにバスケ部から離れていってしまいました。
恩師である安西先生の姿を見たとき、ついに気持ちを抑えきれなくなった三井は涙ながらにバスケ部への未練を口にします。
次巻へ続きます。
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