頼れる妻と、ちょっと反抗期気味だけど可愛い高校生の娘。鳥栖哲雄の人生はそれなりに幸せだった。娘の顔に殴打の傷を見つけるまでは。「100万の命の上に俺は立っている」の山川直輝、「サイコメトラー」「でぶせん」の朝基まさしの異色コンビが描く、罪と罰、愛と戦いの物語、開幕！
(U-NEXT作品紹介より引用)
さっそく、1巻のあらすじを振り返ってみましょう。
娘を反グレの彼氏から守るために
主人公 鳥栖哲雄は玩具メーカーの営業を務める平凡なサラリーマン。
推理小説オタクであり、趣味で推理小説を50本も書いてネットで公開しているほど、ミステリの殺人トリックや殺害方法を知り尽くしている。
これまで妻・歌仙、大学生の娘・零花の3人で幸せな家庭を築いてきた。
ある日、哲雄は一人暮らし中の零花に久しぶりに会った際、顔に暴力の痕跡を見つけるが、零花は彼氏からの暴力を否定。
零花と別れた直後に、路上でガラの悪い若者の集団と遭遇した哲雄は、彼らの会話の内容から、そのうちの一人が娘の彼氏であるらしいこと、また暴力を振るったことも聞き取れたため、尾行し確かめようとするが仲間に見つかり痛めつけられてしまう。
そのため翌日、会社を休んで娘のマンションで手がかりを探っていたところ、娘の彼氏・麻取延人が突然訪ねてきた。
とっさにクローゼットに隠れて電話を盗み聞きしているうちに、呉服屋の老舗である妻の実家の財産を奪い取るために零花に近づいたこと、そして延人が過去に二人の交際相手を殺害していることを知る。
ちょうど延人は仲間からの連絡で哲雄に尾行されていたことを知り、キレて「零花も殺す」と電話相手に喚きだしたことから、哲雄は娘を守るためにこの男を殺すことを衝動的に決意、不意を突いて急襲し撲殺するのだった。
半グレ組織による監視が始まる
哲雄は、偶然部屋を訪ねてきた歌仙と共に、推理小説で培った持ち前の知識で延人の死体をバスルームで処理して証拠隠滅を図る。
だが撲殺した麻取延人は犯罪組織（半グレ）のメンバーで、かつ、組織上層部の凄腕の詐欺師 麻取義辰の息子であった。
外で見張っていた 組織の一員である間島恭一がピッキングし、延人の様子を探りに来る。
部屋で鉢合わせすることとなった哲雄は、「出張お掃除サービスの鈴木」と、清掃業者を騙って難を逃れた。
その後、風呂の浴槽を鍋のようにカスタマイズし、死体を煮込む間、殺人という罪を背負いながら生きていく覚悟を固める哲雄。
しかし、反グレ組織も実働部隊のリーダーである窪の指揮のもと、徹底した行方探しを開始。
大きなスーツケース(処理しきれなかった死体入り)を持って自宅に帰ってきた哲雄は、自宅前に謎の車がずっと止まっていることから既に半グレ組織にマークされていることを確信する。
そしてどこまで疑われているのか確かめるため、あえて中身をすり替えたスーツケースを持って１人で車で出かける哲雄。
自分が車から離れている間にトランクとスーツケースが開けられ、またその間も自宅前の張り込みは継続されていたことから、家族全員が徹底マークされていることを知るのだった。
夫婦で同じ罪を背負うことに
延人が死んだことはまだ気づかれていないはずだが、監視されている以上は山などに死体を埋めに行くことはできない。
そう考えた哲雄は、ホームセンターで買ったバクテリアと鉢植えを使い、自宅の中で死体を処理することにする。
ところが半グレ組織側もちょうど、土地鑑定の営業を装って哲雄と歌仙を足止めしている間、恭一が盗聴器を仕掛けるために自宅に侵入。
怪しいコンセントが増えていることに気付いた歌仙が盗聴器を発見し、哲雄はすぐさま盗聴されていることを逆手にとって、歌仙と共に零花のストーカーが延人とトラブルを起こした可能性を示唆する演技をする。
同じ罪を2人で背負っていく覚悟を固め、協力して鉢植えでの死体処理を進めつつ、半グレ組織の監視を躱す哲雄と歌仙。
しかし、頭のキレる恭一は哲雄と歌仙の会話は盗聴している自分たちに向けたブラフである可能性を疑っているのであった。
【1巻のまとめ】
主人公・鳥栖哲雄は平凡なサラリーマンだが、推理小説オタクであり、娘・零花が彼氏・麻取延人から暴力を受けたと知り、 延人を尾行したところで延人が半グレ組織の一員であり鳥栖家の実家の財産を狙っていること、そして尾行に気付いた延人が零花を殺そうとしていることを知り、零花を守るために延人を殺害。
妻の歌仙と共謀として死体の処理に奔走するが、 撲殺した麻取延人は犯罪組織（半グレ）のメンバーで、かつ、組織上層部の凄腕の詐欺師 麻取義辰の息子であったことから、実働部隊のリーダーである窪の指揮のもと、徹底した行方探しを開始。
哲雄と歌仙は自宅の鉢植えでバクテリアを使って処理することにするが、ちょうど自宅には反グレ組織の実行部隊の恭一が親友して盗聴器を仕掛けた。
盗聴に気付いた哲雄はそれを逆手に取り、 歌仙と共に零花のストーカーが延人とトラブルを起こした可能性を示唆する演技をする。
しかし、頭のキレる恭一は哲雄と歌仙の会話は盗聴している自分たちに向けたブラフである可能性を疑っているのであった。
次巻へ続きます。
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