テニスの名門校・青春学園中等部にアメリカジュニア大会4連覇を成し遂げた天才少年・越前リョーマが入部。
並みの高校生すらも圧倒する実力を見せつけレギュラーの座を獲得したリョーマは、関東大会初戦のライバルの氷帝との対戦で故障を抱え離脱した部長・手塚に代わって青学の柱を担うスーパールーキーとして期待がかかる。
手塚抜きで関東大会ベスト4に入り全国大会への出場権を獲得した青学は、準決勝で古豪の六角中との対戦に。
ダブルス2では河村・桃城がパワー対決を制して1勝、ダブルス1では不二・菊丸が出場するが、回転のないシンカーを武器とする樹と前衛で菊丸をマークし続ける佐伯に苦しめられることになるのであった。
菊丸がまるで分身したかのような新ステップを解禁し、一気に流れを引き寄せてダブルス1も勝利。
シングルス3でも海堂が1年生ながら六角中の部長に抜擢された葵に執念と根性で競り勝ち、青学がストレート勝ちで決勝進出を決めた。
だが決勝の相手の王者・立海大附属はエース桐原をはじめ、地区のライバルである不動峰を完膚なきまでに叩き潰す猛者揃い。
ダブルス2では桃城・海堂が意地と根性を見せるがボレーのスペシャリスト・ブン太と鉄壁の守備範囲を誇るジャッカルのペアの前に敗れ、ダブルス1でも大石・菊丸の黄金ペアが出場するが、コート上のペテン師の異名をとる仁王、そして一撃必殺のレーザービームを武器とする柳生の前に敗北。
ダブルスの2連敗で王手をかけられ、シングルス3では乾が幼馴染で同じデータ分析を得意とする蓮二との激闘で執念で勝利をもぎ取った。
シングルス2では本気モードの赤也を不二が翻弄。
しかし僅かな隙を突かれてボールがこめかみを直撃し、不二は一時的に視力が低下してしまう。
するとどうしても負けられない不二はここから本領を発揮し、目が見えない状態でラリーを続けるのであった。
26巻のあらすじを振り返ってみましょう。
極限状態の不二vs無我の境地に至った赤也
目が見えない状態でも感覚を研ぎ澄ませ、5-4と赤也をリードする不二。
対する赤也もラケットで地面をこする音などで不二の邪魔をし、勝利への執念を燃やす。
接戦となるなか、不二が先にマッチポイントを握ると、トリプルカウンターのつばめ返しを繰り出し、赤也から返ってきたチャンスボールをスマッシュで叩き込もうとする。
ところがこの土壇場で赤也が覚醒。
練習試合のときのリョーマと同じ「無我の境地」に辿り着き、不二の羆落としや柳生のレーザービーム、ブン太の妙技やリョーマのドライブBまでも再現してきた。
そのまま怒涛の攻めを見せる赤也は、真田の真似も織り交ぜ、不二はカウンターで返した際にガットが切れてしまい、赤也にとってはチャンスボールに。
不二はラケットのフレームを使って強引にラリーするなか、真田の真似を続けた赤也が先の握力の限界を迎え、試合は7-5で不二が制した。
試合後に不二の視力も無事に戻り、極限状態で掴んだ勝利によって優勝の行方はシングルス1に委ねられることになるのであった。
シングルス1、リョーマが「皇帝」真田に挑む
シングルス1ではリョーマが、日本中学テニス界で最強の「皇帝」真田に挑む。
試合開始直後から、リョーマは意識的に「無我の境地」に至り、真田からいきなりリードを奪う。
だが真田も動じることなく、奥義「風林火山」の1つ、「風」のように見えないほど速いスイングで対抗してきた。
他にも怒涛の攻めである「火」、相手の攻撃を受け流す「林」、鉄壁の「山」を使い分け、相手の最も得意な戦い方で叩き潰すのが真田のスタイル。
それでもリョーマは不動峰の神尾のスピードを真似しながら食らいつき、さらにトップスピンとスライススピンを交互に打つ伊武の「スポット」も駆使して真田から1ゲームを奪って見せる。
「無我の境地」で序盤から飛ばすリョーマだが、その反動から体力を大きく消耗していく。
一方の真田はそれまでよりもさらに速い本気の「風」、そして粘りを見せるリョーマに「火」をも解禁し、ゲームカウント1-4と圧倒。
劣勢に立たされたリョーマは絶対王者の牙城を崩すことができるのか―。
【26巻のまとめ】
目が見えない極限状態で感覚を研ぎ澄ました不二は、土壇場でリョーマと同じ「無我の境地」に至った赤也をギリギリで破り、優勝へ望みをつないだ。
運命のシングルス1は、リョーマが中学テニス界最強の「皇帝」真田に挑む。
序盤から無我の境地に入って飛ばすリョーマだが、その反動から体力を大きく消耗してしまい、真田も4つの奥義「風林火山」のうち見えないほど速いスイングの「風」、そして怒涛の攻めである「火」を解禁し、ゲームカウント1-4と圧倒。
劣勢に立たされたリョーマは絶対王者の牙城を崩すことができるのか―。
次巻へ続きます。
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