新型コロナウイルスが蔓延する日本で、突如として高校生の男女4人を除く全人類が消えていなくなってしまった。
特に仲が良いわけでもない男女4人だけで始まるサバイバル。
しかしその孤独に耐えかねて発狂する者が現れ…?
「生贄教室」「寄生列島」の江戸川エドガワによるサバイバル・サスペンス漫画です。
さっそく、1巻のあらすじを振り返ってみましょう。
突如として人類が消え、男女4人だけが取り残された
新型コロナウイルスの蔓延で世界的に外出自粛ムードとなるなか、高校3年生の浜田 誠はつまらない日常にウンザリしていた。
文化祭も体育祭も中止、バイト先に客は来ず、父が勤める会社も経営難。
そんなある分散登校日、誠はまだ進路希望調査を提出していないことについてがり勉の安井 輝夫、柔道バカの田畑 靖、ギャルの松岡 綾香らと共に担任から居残りを命じられる。
だが突風で教室のカーテンが大きくはためくと、4人を残して学校中から人が消えてしまった。
先生を探しても職員室にも誰もおらず、学校の外の商店街にも人っ子ひとりいない。
それまでは普通に過ごしていた痕跡はあるが、世の中の人間が一瞬にして「消失」してしまったかのようである。
突然の出来事に理解が追い付かないが、この世界には4人だけが取り残されてしまったのだった。
非日常をエンジョイ
ポジティブにこの世界を楽しもうと考える綾香と誠。
一方、輝夫は冷静に自分たち以外の生存者を徹底的に探すべきだと主張し、捜索が始まる。
だが街にはやはり人はおらず、電話もSNSも反応は無い。
腹が減っても金を払う相手がいないので、誰も見ていないが万引きや食い逃げにならざるを得ない。
真面目に考え続ける輝夫をよそに、綾香は気分転換にカラオケに行こうと言い出す。
免許が無いため車の運転は全然できなかったが、ひととおり楽しんだ後には銭湯にも行き、学校に泊まることに。
外にはどこかの飼い犬と思わしき犬が闊歩するなか、まだこのときは非日常を楽しんでいたのであった。
柔道バカの靖
翌日を迎えても状況は変わらない。
徒歩で帰宅するのも困難であるため、輝夫はこの世界が元に戻るまで当面の間、学校で生活するための準備を整えることを提案。
思い思いに必要品を調達し、誠・輝夫・綾香の3人は学校のプールで遊ぼうとする。
一方、柔道部顧問の息子である靖は世界が元に戻った後のことを考え、柔道の地区予選に備えて柔道場で自主練をすることに。
どうやら春の大会では直前にコロナに罹ってしまったために部全体が出場停止になってしまい、そこに強い負い目を感じているようだ。
誠たちはひとしきりプールを楽しみ、靖が合流した後は屋上で花火などしながら、青春を楽しむ。
今起きていることをカメラで記録したり、上空からでも見つけられるように「HELP」の文字をペンキで書いたり、4人の取るべき行動を率先して決める輝夫。
そんな輝夫は、綾香のことを異性として意識し始めているのであった。
輝夫と綾香の衝突、外では大停電が…
人間が消失して3日目、街を捜索するうちに自分の家がどうなっているのか気になり始める誠たち。
だが綾香は家が嫌いなのか、話題を逸らしつつ「足が痛い」などと言って学校に戻ろうとする。
一方、綾香から冷たくあしらわれた輝夫の態度は少しずつ高圧的になっていき、4人の和に乱れが生まれ始めていた。
誠と靖が穏便に済ませようとするが、輝夫と綾香の衝突は口論に発展。
しかしちょうど、学校が停電になってしまう。
外を確認すると、他の建物も全てが真っ暗。
それはつまり、地域への電力供給そのものがストップしてしまったことを意味していた。
誠たちは電気を失い、これからこの世界の現実を直視しなければならなくなるのであった。
【1巻のまとめ】
新型コロナウイルスが蔓延する日本で、突如としてほとんどの人類が消えていなくなってしまった。
世界に取り残されたのは主人公・浜田 誠とがり勉の安井 輝夫、柔道バカの田畑 靖、ギャルの松岡 綾香のそれほど仲良しでもない高校生4人だけ。
学校でのサバイバル生活が始まり、最初こそ非日常を楽しんでいたものの、靖は元の世界に戻ると信じてひとりで柔道の練習に精を出し、周りを見下しがちな輝夫は綾香と徐々に衝突していく。
ほどなくして地域への電力供給そのものがストップし大停電に陥り、電気を失った誠たちはこれからこの世界の現実を直視しなければならなくなるのであった。
次巻へ続きます。
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参考突如として人類がみんないなくなった!?特に仲良しでもない高校生男女4人で始まるサバイバル生活『人間消失』全5巻【ネタバレ注意】
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