地上最強の生物と謳われる父、勇次郎との決闘へ向けてトレーニングに励む刃牙。
全盛期のアイアン・マイケルとのシャドーファイトをウォームアップにし、次の相手に挑む。
さらに人間大サイズのカマキリをイメージしたうえでのシャドーファイト。
普通の格闘技が通用しない相手にも真っ向から立ち向かい、象形拳にヒントを得て勝利した。
次にオリバとの決闘を望んで自らアリゾナ州立刑務所に収監された刃牙。
しかしオリバとの対戦はすぐには実現せず、その前にオリバと同等の自由を許される実力者、「ミスター2」ことゲバルとオリバが激突。
共にダウンを奪い合う激しい戦いとなるが、最後はオリバに軍配があがった。
続いて刃牙も行動を起こし、自らもアンチェインの資格を持つことを立証する。
さらにアイデンティティを脅かされ怒り心頭のオリバに対し挑発を重ね、ついに刃牙とオリバが激突。
誰もが惚れ惚れするような正面からの殴り合いの末、最後には刃牙がオリバを上回った。
その報せを聞いた勇次郎は、息子が生涯最大の敵にまでなったことをに笑みを浮かべるのだった。
11巻のあらすじを振り返ってみましょう。以下ネタバレ注意です。
古代から蘇ったピクル
ストライダムが刃牙のもとを訪れ、ジュラ紀から蘇った原始人がいるという衝撃的なニュースを告げる。
隕石の衝突によってもたらされた氷河期への突入で氷漬けになったまま保存され、現代になって蘇生したのである。
恐竜たちのいる時代を生き延びたということは、T-REXよりも強いはず。
野生のままに生きるその原始人は「ピクル」と名付けられ、世界中の人々の関心をさらった。
不用意に近づいた女性レポーターを衆人監視のなか本能のままに襲って交尾する、現代のモラルが全く通じない存在。
〈本能のままに生きるピクル [範馬刃牙 11巻](c)秋田書店/板垣恵介〉
その強さに引き付けられるように、ピクルのいる米軍基地に地下格闘士たちが集う。
ピクルの元へ集う地下格闘士たち
勇次郎は己の威圧感だけで正面から道を開けさせる。
烈は兵士の死角をぬって基地に侵入し、ピクルのいる部屋にたどり着く。
〈烈の侵入方法 [範馬刃牙 11巻](c)秋田書店/板垣恵介〉
そこには鎬昻昇、独歩、ジャック、渋川、克己、寂海王らも集結していた。
これだけの猛者たちを前にしてもピクルは一向に動じない。
しかしピクルが急に振り向くと、そこには勇次郎の姿があった。
〈集った地下格闘士たち [範馬刃牙 11巻](c)秋田書店/板垣恵介〉
勇次郎とピクルの力比べ
勇次郎は部屋を囲う強化ガラスを悠々と破り、ピクルの前に立つ。
〈顔で強化ガラスを破る [範馬刃牙 11巻](c)秋田書店/板垣恵介〉
言葉が通じずとも互いに拳を合わせ、力比べが始まった。
ピクルが本気を出すと、思わず勇次郎は合気を使ってしまう。
〈合気に追い込まれる勇次郎 [範馬刃牙 11巻](c)秋田書店/板垣恵介〉
技術を使わざるを得なかった事実に勇次郎は驚き、笑みを浮かべるのだった。
【11巻のまとめ】
古代から蘇った野生人ピクル。
その存在に惹かれるように地下格闘士たちはこぞって対戦を望むようになる。
その強さは単純なパワーでは勇次郎を上回るほどであった。
次巻へ続きます。
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