舞台はジャズの聖地へ!アメリカ編開幕!!「世界一のジャズプレーヤーになる」日本で運転免許を取得し、テナーサックスだけを手に、アメリカに旅立つ宮本大。その耳に飛び込んできたのは、かつての仲間・雪祈もアメリカにいるという情報――――大が降り立つ地は、西海岸のシアトル。全米の街と土地と人を知り、新しい音を生み出そうとする大の実験的冒険が始まる…!!
(U-NEXT作品紹介より引用)
さっそく、1巻のあらすじを振り返ってみましょう。
単身アメリカへ旅立つ大
大は「NUMBER FIVE」での活動を終わらせ自動車免許を取得するため帰国し、玉田と再会を果たす。
次に単身でジャズの本場・アメリカへ行くことを告げると、交通事故で利き手での演奏ができなくなった雪祈も作曲の勉強でアメリカの音楽大学に入学していることを知らされた。
そしてアメリカへ向けて出立する大。
ところがその行先はジャズの聖地・アメリカ東海岸とは真逆の、西海岸北部の街・シアトル。
アメリカのジャズを全部見たい―。
大は世界一のジャズプレイヤーを目指し、アメリカを横断して様々なジャズを吸収しながら東海岸へ向かうつもりなのだった。
自動車整備工場でバイトしながらの生活
シアトルの地に降り立った大。
金に余裕は無いため宿は相部屋の安いホステル。
ヨーロッパで出会った有名ジャズプレイヤーのサム・ジョーダンからの推薦でアーティストビザを獲得できたため、ジャズをしながらお金を稼ぐことはできる。
それでもジャズのためなら出費を厭わず、シアトルで1番のジャズバーには高いミュージックチャージを払ってでも入店し、アメリカのトッププレイヤー達の音を知る。
渡米2日目からは早速、移動のために車を購入しようとするが、圧倒的に予算が足りず普通の店には全く相手にもされない。
そんなときに古びた自動車整備工場を見つけ、ぶっきらぼうな工場長ジャック・アダムズに対し、オンボロでもいいから超格安で買える車がないか交渉。
そして僅かに足りない予算を補填するため、大は日本のガソリンスタンドでアルバイトしていた経験を活かし、その工場で働きながら車を買う金を貯めることになるのだった。
アメリカで目指す音楽の道
ジャックの工場の従業員は、他にはエディという中年男性1人だけ。
真面目に整備の仕事をこなしながらエディとも親しくなると、エディは昔ロックバンドでギタリストをしていたことを知る。
エディのギターの腕前は大が聞いても相当のものだったが、それでもエディは音楽一本で食べていく道から挫折したという。
アメリカの音楽のハードルの高さを感じる大に対し、「音楽の道は諦めな」と促すエディ。
それでも当然諦めない大は、エディの演奏も「まだ音楽を諦めずにいつでもステージに立つ準備ができているような音だ」と返す。
その言葉に思うところがあったのか、エディは郊外の行きつけのライブハウスへ大を連れていき、そこで飛び入り演奏させてみることに。
そのライブハウスでは20年間も毎日ステージに立ち続けているピアニストのダグラスらが演奏していたが、即興にも関わらず力強い演奏を見せる大。
一緒に演奏したダグラスも大の才能を見抜き、成功を祈ると共にエディに対して「間違いない。彼は特別だ。あまり長くシアトルにいちゃいけない。どんどん動いていくべきプレーヤーだ」と評する。
実はダグラスはエディの父であり、父の言葉を受けてエディも大を見る目が変わっていくのであった。
ライブハウスの閉店イベントへ
休日に大を誘ってキャンプをすることにしたエディは、大にアメリカでの運転を教えつつ、昔のバンドメンバーを再結成してステージに立つことを話し、大をゲストプレーヤーに誘う。
舞台は老舗のライブハウス「サンディーズ」の閉店イベントで、音楽関係者もそこそこ集まる見込み。
さらにエディのバンドのベーシストは、現在はプロとして活動しているらしい。
大は誘いを快諾し、エディはその舞台で同じミュージシャンとして大と勝負をする覚悟を固め、これまでにないほどの情熱を注いで練習に励む。
そして工場長のジャックもライブハウスに姿を見せるなか、閉店イベント当日を迎えるのであった。
ロックバンドにも負けない演奏
本番のステージで大はエディ達のロックバンドとプレイし、観客から賛否の歓声が飛び交うなか、完奏した。
一部の観客からのブーイングをものともせず、どこまでも自分の演奏に集中してジャズを貫き通す大のプレーを間近で見たエディは、ミュージシャンとしての才能の違いを痛感し、この日でようやく音楽への道を諦めることができた。
一方、演奏をやり切った大はシアトルの街を出る決意を固めるのであった。
【1巻のまとめ】
世界一のジャズプレイヤーを目指し、シアトルの街からアメリカを横断して様々なジャズを吸収して聖地・東海岸へ向かうことにした大。
ジャックの経営する自動車整備工場で働きながらシアトルの音楽に触れつつ、あるライブハウスの閉店イベントでは 一部の観客からのブーイングをものともせず、自分の演奏を貫き通した。
そして演奏をやり切った大は、シアトルを離れ次の街へ向かう決意を固めるのだった。
次巻へ続きます。
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