高校2年生、半田清。
書道の大家、半田清明を父に持ち書道の世界では知られた存在で、男子・女子からも一目置かれている。
半田くん本人は、みんなから嫌われている、イジメられていると思い込んでいたが、委員長キャラの相田、元モデルのレオ、そして元引きこもりの不良である筒井らが半田くんに心酔していくのだった。
2巻のあらすじを振り返ってみましょう。
半田くんとプリン
半田くんと同じクラスの常識人キャラ・近藤幸男は調理実習で半田くん、相沢、レオ、筒井という個性的な人たちと同じ班になった。
相沢たちは半田くん抜きで料理を作って半田くんを驚かそうとする一方、半田くんは疎外感を感じながらも料理への苦手意識を押し殺して自ら独自のプリンを作り出す。
相沢・筒井・レオの3人が小競り合いを始めるなか、半田くんのフライパンからは大きな火柱が。
「はんだくん」2巻©スクウェア・エニックス/ヨシノサツキ
ボヤ騒ぎを起こして喧嘩を止めたとして半田くんへの評価がまた上がる。
半田くんの作ったプリンは本当にまずかったが、それでも筒井たちは憧れの半田くんが作った特別なプリンだと食べ続けるのだった。
もう一人の半田くん、現る!
半田清になりたい男、ニセモノの半田くんこと、花田慶。
半田くんのことを研究しつくして、半田くんになり切ろうと路上でポエムを書いていた。
それが本物の半田くんが書いたとみんなにウワサが広まり、半田くんは身に覚えのないうわさで恥ずかしい想いをすることとなる。
だがいつも半田くんを尾行している筒井とレオは、半田くんが公園でポエムを書く時間などあるはずがないとニセモノの仕業であることを確信しており、公園でニセモノ・花田を見つけてボコボコにする。
「はんだくん」2巻©スクウェア・エニックス/ヨシノサツキ
花田はマスクをしていればけっこう半田に似ており、仕草もかなりの精度で真似できていた。
半田くんのファンである女子たちもマスクをした花田を半田くんと間違えてもてはやすが、マスクを取ると一瞬で冷めていった。
ニセモノだとバレたことで花田は半田くんに謝ろうと教室へ赴く。 すると、黒板に貼ってあった花田のポエムには半田くんから「真似るならもっと上手くなれ」と直筆の添削が。
「はんだくん」2巻©スクウェア・エニックス/ヨシノサツキ
感動した花田は翌日には唯一の問題であった出っ歯を矯正し始め、懲りずに半田くんになり切ろうとするのだった。
半田くんの彼女の正体は?
半田くんが美しい女性(母親)と一緒にいるところをクラスの肉食女子が目撃し、その写メが学校中に広がって半田叩きが始まった。
「はんだくん」2巻©スクウェア・エニックス/ヨシノサツキ
その女性は三者面談のために学校に来ていた半田くんのお母さんだったが、女子たちは知る由もない。
普段から嫌われていると思い込んでいる半田くんにとっては、いつもより少し悪口や嫌がらせが露骨なくらい。
半田くんの机に「死ね」の文字が書かれているが、汚い文字をよくよく観察すると、どうやら「死ぬ」と書かれた遺書だった。
ちょうど同じクラスで半田くんの隣の席のみよこがベランダから飛び降りようとしている。
「半田くんはみんなの半田くんでなくてはダメ!」と叫んだところで、半田くんが教室に机を取りかえにきた。
「はんだくん」2巻©スクウェア・エニックス/ヨシノサツキ
「普段、気にも留めなかったけど、オレにとっては代えのきかない大事なものだったんだな、オレのせいでこんなことになって辛かったよな、ゴメンな」と独り言をつぶやく半田くん。
机に向けた独り言を自分へのメッセージだと勘違いしたみよこは、飛び降りることをやめて泣き崩れた。
そして廊下に出て泣いているみよこに、半田くんと噂になっていた美女が声をかけてきた。
それが半田くんの母だと知り、女子たちはまた一気に掌を返すのであった。
半田くんの社交性
三者面談で半田くんは担任から「社交性が足りないから、クラスメイトに話しかけるように」と提案される。
「はんだくん」2巻©スクウェア・エニックス/ヨシノサツキ
半田くんは必死に話しかけようとするが、オーラや上からモノ言う癖がついていたせいか、なかなかうまく行かない。
唯一、まともな会話が成立したのは常識人の近藤。 会話の内容は何でもないことだったが、嬉しくなった半田くんは帰宅後、笑顔で母に「今日、クラスメイトに話しかけられた」と話す。
だが母の反応は「へーそうなの」とかなり薄い。
そこでようやく、半田くんも「大したことじゃなかった」と感じたのだった。
「はんだくん」2巻©スクウェア・エニックス/ヨシノサツキ
半田くんと100m走のライバル
ダッシュ東野こと、東野幸太郎は中学の時、絶対の自信を持っていた100m走で半田くんに負けたことをずっと引きずっており、半田くんといつ対決してもいいように、エリート校を蹴って半田くんと同じ高校にやってきた。
「はんだくん」2巻©スクウェア・エニックス/ヨシノサツキ
しかし半田くんを見ると、冷や汗や心臓がバクバクして声がかけられなくなってしまう。
同じクラスの花田にそのことを話すと、「重度のHND(ハンダ)症だよ」と告げられる。
半田くんへの恐怖心を薄めるため、半田くんに似ている花田に色々とアドバイスをもらい、半田くんが全力で走るシチュエーションを作ろうとするが、なかなかうまく行かない。
そんなある日、東野は陸上部の練習中に土手を走る半田くんを発見。
慌てて駆け出して、ダッシュで勝負を挑もうとするが、半田くんは途中でわき道にそれて行ってしまった。
その後ろからは後ろから発情した大型犬のジョセフィーヌが猛スピードで追ってくる。
「はんだくん」2巻©スクウェア・エニックス/ヨシノサツキ
半田くんは東野を身代わりにして逃げ、ジョゼフィーヌに捕まった東野はのしかかられて腰を振られ続けるハメに。
東野にとって半田くんへのコンプレックスが深まる一方、今日あったことを川藤に話した半田くんは、「それってダッシュ東野じゃないか?」と言われても全く心当たりがなく、ダッシュ東野と関わりがあったことすら覚えていないのであった。
【2巻のまとめ】
一般人キャラの近藤、口元以外は半田くんにそっくりな物真似キャラ・花田、半田くんへの愛が深すぎるヤンデレ・みよこ、半田くんと中学自体の短距離走で因縁(一方的)のあるダッシュ東野が登場。
またまた半田くんの周りにはキャラの濃い取り巻きが増えていく。
次巻へ続きます。
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参考『ばらかもん』の主人公・半田清のカオスな高校時代を描くスピンオフ漫画『はんだくん』全7巻【ネタバレ注意】
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