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勝って死ぬか、負けて死ぬかの選択を『ぼくらの』2巻【ネタバレ注意】

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小学館/鬼頭莫宏
~前巻までのあらすじ~

夏休みの自然学校で出会った15人の少年少女たちはココペリと名乗る男と出会い、「巨大ロボットを操って敵から地球を守るゲーム」に参加することに。

ウシロの妹であるカナ以外全員がパイロットとして契約を済ませ、ゲームが始まる。

コエムシと名乗る口の悪いマスコットにサポートされながら、ココペリは実際に巨大ロボットを操り敵を撃破した。

勝利に興奮する子供たちだが、この後に待つ自分たちの悲痛な運命はまだ知る由もなかった。

最初にパイロットとなったのはいちばん活発なワク、

見事に敵を撃退するが、戦闘の直後に原因不明の死を遂げた。

次にパイロットとなったのは土建屋で成り上がった父を持つコダマ。

成金で横柄な父を尊敬し他人の命を軽視した振舞をみせるが、その父が自分の戦闘の巻き添えとなってしまう。

最も尊敬する父を自分が殺してしまったことにコダマはひどく動揺するのだった。

2巻のあらすじを振り返ってみましょう。以下ネタバレ注意です。

辛勝するコダマ

尊敬する父を殺してしまい、ひどく動揺するコダマ。

敵にいいようにやられ、街への被害も拡大していく。

モジのアドバイスで冷静さを取り戻したコダマは、相手の触手を利用して綱引きを制して接近戦へ持ち込んだ。

〈立ち直ったコダマ [ぼくらの 2巻](c)小学館/鬼頭莫宏〉

こうなればジアースが有利。

コダマは敵の核を潰し、無事に勝利を挙げた。

勝っても負けても死ぬ運命

街に大きな被害が出たころで、子供たちにもゲームをやめるべきという意見が出てくる。

しかし契約は誰にも止められない。

さらにコックピットではコダマが突然倒れ、息を引き取った。

コエムシは「一戦闘するごとに操縦者の命を奪う」というジアースの仕組みを初めて明言し、動揺が広がっていく。

〈ジアースの真実 [ぼくらの 2巻](c)小学館/鬼頭莫宏〉

闘わなければ敵が暴れ、48時間以内に決着がつかなければ地球は滅亡する。

つまり契約した子供たちは、勝って地球を守りながら死ぬか、負けて地球と共に死ぬかのどちらかの選択しかない。

そんななか、次のパイロットにはダイチが指名された。

幼い家族を支えるダイチ

父が行方をくらまし、叔父夫婦の手伝いをしながら双葉、三太、四詩という3人の妹・弟の面倒をみるダイチ。

貧しく幼いながらも父が帰ってくるべき場所を守りながら、一家の大黒柱代わりとして強い責任感を生活している。

〈妹弟たちを支えるダイチ [ぼくらの 2巻](c)小学館/鬼頭莫宏〉

ダイチは自分が死ぬということを突きつけられながらも、家族を守るために覚悟を固めた。

そして自分にはどれだけの時間があるかわからない、せめて妹弟たちのために、明日遊園地に連れて行ってあげたい。

しかしそんなダイチの小さな願いをも打ち砕くかのように、その晩敵が出現。

〈戦闘が始まる [ぼくらの 2巻](c)小学館/鬼頭莫宏〉

戦闘が始まるのだった。

ダイチの戦い

ダイチは妹弟たちを避難する叔父夫婦に預け、自分は姿をくらましてコックピットへ。

ドラム上に回転しながら向かってくる敵に対し、住民たちの避難する時間を稼ぎに出る。

〈街を守るダイチ [ぼくらの 2巻](c)小学館/鬼頭莫宏〉

ダイチはジアースの装甲を削られながらも敵を担ぎ上げ、被害を抑えるために海へ出た。

敵は弱く、ジアースの勝利は目前。

ダイチは死ぬ前の遺言としてウシロには「カナを大事にしろ」と説き、自分が死んだあとは家族には知らせず行方不明として処理するようコエムシに頼んだ。

〈妹を想って [ぼくらの 2巻](c)小学館/鬼頭莫宏〉

覚悟を固め、敵にトドメを刺すダイチ。

戦闘から3日後。

フタバは、ダイチの帰りを信じながらまだ何もわからない弟と妹を連れて貸し切り状態の遊園地に来たのだった。

〈兄の帰りを信じて [ぼくらの 2巻](c)小学館/鬼頭莫宏〉

母に憧れるナカマ

ダイチの次のパイロットに指名されたのはナカマ。

水商売をする母に女手一つで育てられ、そのせいでクラスメイトからはいじめを受けている女生徒である。

〈ナカマと母 [ぼくらの 2巻](c)小学館/鬼頭莫宏〉

自分でも内心では母のことを気にしてか、模範的でいようという強い気概を持ちながら、家では裁縫の内職で家計を助けている。

母を助けたい一心でナカマは母の知り合いのナベという男に連絡を取り、自分も母には内緒で身体を売る考えを口にする。

〈母を助けたい一心で [ぼくらの 2巻](c)小学館/鬼頭莫宏〉

男はナカマの母への後ろめたさを感じながらも、信頼できる客を紹介した。

職業差別をものともせず、クラスメイトの親から嫌味を言われても毅然と立ち向かう憧れの母。

〈毅然と振る舞う憧れの母 [ぼくらの 2巻](c)小学館/鬼頭莫宏〉

その夜、緊張しながらも客を待つナカマの前に、現れたのは1人の男性。

男は十年以上も前にナカマの母にプロポーズしたがフラれた男で、ナカマの気持ちや覚悟を聞いて優しく家に帰す。

ちょうど、母が心配して娘を捜しにナベを問い詰めていたところだった。

ナカマは母と本音で気持ちを打ち明け、スッキリする。

そして一緒に戦うパイロットたちのために裁縫をはじめ、戦闘の時を迎えるのだった。

ナカマが遺したユニフォーム

今回の敵はすぐに攻めて来る気配がない。

敵の顔をよく観察すると、ジアースと同じように白い光が複数。

ジアースの顔の光は3つ消えていることから、光の数は生きているパイロットの数なのだろう。

闘いに向けて覚悟を固めたナカマは、これまで自分をいじめてきたクラスメイトを避難させる代わりに些細な復讐をしつつ、パイロットのみんなのためにユニフォームを披露する。

〈皆のためのユニフォーム [ぼくらの 2巻](c)小学館/鬼頭莫宏〉

闘いまでの間、寝る間も惜しんでナカマが縫ったものだった。

そして戦闘が始まる。

ナカマは母のように正面から堂々と戦い、勝利を挙げて命を落とすのだった。

〈堂々と戦うナカマ [ぼくらの 2巻](c)小学館/鬼頭莫宏〉

【2巻のまとめ】

街に大きな被害が出ながらもコダマは辛勝。

コエムシから「一戦闘するごとに操縦者の命を奪う」というジアースの仕組みが明かされ、勝って地球を守りながら死ぬか、負けて地球と共に死ぬかの運命を突きつけられる子供たち。

それでもダイチは幼い家族のために勝って死に、ナカマも憧れの母のように堂々と戦って命を落とした。

ナカマがみんなのために作ったユニフォームが、次のパイロットたちの絆となっていくのだった。

次巻へ続きます。

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