空手の大会に颯爽と現れ、あっさりと優勝した範馬刃牙。
その正体は東京ドームの地下に存在する禁じ手なしの裏闘技場のチャンピオンだった。
地下の闘技場では現役横綱やプロレスラーをはじめ、様々な闘技者が禁じ手なしの異種格闘技戦を繰り広げる。
チャンピオンである刃牙はこの日、”紐切り”を得意とする鎬昂昇と対戦。
刃牙は右腕や右目の神経を切られながらも逆転勝利を飾る。
しかし鎬昂昇に苦戦しているようでは目標とする父には到底及ばない。
より高みを目指す刃牙の次の相手は天才レスラー花田純一に決まるが、花田はプロレスをナメきったことで制裁を受け、代わりにプロレス界の首領であるマウント斗羽が刃牙の相手に。
圧倒的なパワーとタフネスを相手にピンチに陥りながらも斗羽を倒した刃牙。
しかし相手に情けをかけるような息子の戦いぶりに納得のいかない勇次郎が闘技場に乱入する。
因縁のある愚地独歩も闘技場へ降り立ち、ここに勇次郎vs独歩のスペシャルマッチ開催が決まった。
同じく因縁のある本部が先に勇次郎に挑むが、あえなく惨敗。
独歩は勇次郎戦に向けて気合を入れる一方、刃牙の次の対戦相手がスーパードクター鎬紅葉に決定。
勇次郎vs独歩、刃牙vs紅葉の試合が翌日に迫る。
7巻のあらすじを振り返ってみましょう。以下ネタバレ注意です。
勇次郎vs独歩 試合開始
試合当日。
55歳にして肉体のピークを維持し続ける独歩は朝の水浴びで精神統一。
そして試合が始まる。
開始の合図を待たずに独歩が奇襲を仕掛ける。
〈開始前から仕掛ける独歩 [グラップラー刃牙 7巻](c)秋田書店/板垣恵介〉
独歩が勇次郎を羽交い絞めした状態でそのまま試合開始。
序盤は独歩が攻勢を仕掛け、ようやく勇次郎にもエンジンがかかってきた。
琉球王家秘伝の武術である御殿手で勇次郎が仕掛ける。
構えが万全な独歩だったが、お互いに射程距離に入ったところで独歩が繰り出した攻撃に勇次郎がカウンターの連撃。
〈勇次郎がファーストダウンを奪う [グラップラー刃牙 7巻](c)秋田書店/板垣恵介〉
独歩からダウンを奪う。
一進一退の攻防
再度同じ御殿手で仕掛ける勇次郎に対し、今度はより守備的な前羽の構えで対抗する独歩。
制空権が重なってもギリギリまで仕掛けず、今度は勇次郎の攻撃にカウンターの正拳5段突きでダウンを奪い返す。
〈独歩の正拳5段突きが炸裂 [グラップラー刃牙 7巻](c)秋田書店/板垣恵介〉
しかし驚異的なタフネスでダメージを感じさせない勇次郎。
今度は北極熊を屠り去った猛獣の連撃を繰り出せば、独歩も古代インド拳法に伝わる散眼を用いて連撃を防ぎきる。
〈猛獣の連撃vs散眼 [グラップラー刃牙 7巻](c)秋田書店/板垣恵介〉
勇次郎vs独歩 決着
勇次郎と独歩の試合が気になり集中できない刃牙。
試合を控えているが、居てもたってもいられずに試合会場へ。
会場では独歩が磨き続けた空手の打撃技が勇次郎にクリーンヒット。
息子に醜態をさらした勇次郎がついに本気を出す。
〈本気の背中に現れる鬼の形相 [グラップラー刃牙 7巻](c)秋田書店/板垣恵介〉
その異常なまでに発達した筋肉が背中に鬼のような形相を作り、勇次郎の全力の打撃が独歩を襲う。
空手の受けが通用せず、形勢が一気に勇次郎に傾く。
空手の敗北に末堂がいてもたってもいられずに乱入して勇次郎に殴りかかるが、一撃でKO。
独歩は古武道に伝わる完全なフェイントから必殺の両手貫きを繰り出すが、鬼の反射神経には叶わず勇次郎に敗れた。
〈独歩敗れる [グラップラー刃牙 7巻](c)秋田書店/板垣恵介〉
勇次郎が追い打ち
全身に深刻なダメージを抱えながらも、独歩はまだ立ち上がり、勇次郎に仕掛けようとする。
勇次郎はその独歩の姿勢に敬意を表し、全力で応対。
独歩の右目を潰し、さらに鬼の形相からの全力のパンチを独歩の心臓に突き刺した。
〈トドメの全力パンチ [グラップラー刃牙 7巻](c)秋田書店/板垣恵介〉
生死の境を彷徨う独歩
立ったまま力尽きた独歩。
その鼓動は既に止まっており、医務室へ急いで運ばれる。
医務室に駆けつけた刃牙は、親しい人の死を間近にして震えが止まらない。
〈震えが止まらない刃牙 [グラップラー刃牙 7巻](c)秋田書店/板垣恵介〉
と、そこへ刃牙の対戦相手であるスーパードクター、紅葉もやってきた。
【7巻のまとめ】
善戦するも独歩は勇次郎に敗北。
それでも執念で立ち上がった独歩に勇次郎がトドメの一撃を放つ。
心臓を撃たれ、生死の境を彷徨う独歩。
身近な人の死に震えの止まらなくなる刃牙だが、瀕死の独歩の前にスーパードクター紅葉が現れた。
次巻へ続きます。
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