飛行機が墜落し、島に漂着した私立鳳翔高等学園の生徒たち。
そこは巨大化した虫が巣食う島だった。
蝶に襲われ早速犠牲者が出る中、織部睦美は他の生存者らと共にジカバチの巣から親友の成瀬千歳を救出。
しかし今度はマダニの群れに襲われ、辛くも難を逃れる。
生存者たちのなかには恐怖に耐えかね、集団への協力よりも自らの安全を最優先に考える者も出始めていた。
2巻のあらすじを振り返ってみましょう。以下ネタバレ注意です。
ヘビトンボの襲撃
夜のうちに森を抜け、医療施設にたどり着いた睦美たち。
施設内で使えそうなものを手分けして探索しすると、食糧や生理食塩水を手に入れる。
アキラと千歳に治療を施すが、アキラは既に寄生生物によって身体を侵されていた。
〈寄生虫に侵されていたアキラ [巨蟲列島 2巻](c)秋田書店/藤見泰高〉
錯乱状態に陥ったアキラは鉄塔を登りだし、そのアキラを捕食しようとヘビトンボが襲ってくる。
アキラはそのまま襲われて死に、一同はパニックに陥るなか美鈴が建物の扉を閉め、睦美たちを締め出した。
白川がヘビトンボの犠牲となる一方、甲斐がピッキングでカギを開け、睦美たちは何とか避難する。
〈ヘビトンボを撃退せよ [巨蟲列島 2巻](c)秋田書店/藤見泰高〉
ここから睦美の発案でヘビトンボへの反撃が始まる。
施設も安全ではない
昆虫の走行性と甲斐の工作に関する知識を活用し、鉄塔にあるライトをフル出力で点灯させる。
睦美が身体を張って囮となり、ヘビトンボはライトに吸い寄せられて感電死した。
〈ヘビトンボを撃退 [巨蟲列島 2巻](c)秋田書店/藤見泰高〉
ひとまず難を逃れた睦美たちだが、甲斐曰く、施設の中にはホルマリン漬けになった巨大な生き物たちのサンプルが。
建物内も安全とは言い難い状況だった。
安全な場所を目指して
そのころ、建物内に居座った美鈴とアツシは治療を施した千歳を拘束し丸め込もうとするが、そこに巨大ガニであるガザミの群れが襲い掛かる。
強固なハサミと甲羅に苦戦する美鈴達。
〈施設内にはガザミの群れ [巨蟲列島 2巻](c)秋田書店/藤見泰高〉
そこに睦美たちが助けに入り、甲斐が発電機を使ってガザミの群れを感電させる。
自分たちを危険に陥れた美鈴とアツシをキャプテンが責めるが、睦美は人数は多い方が安全と判断し、拘束するに留めた。
〈難を逃れた一行 [巨蟲列島 2巻](c)秋田書店/藤見泰高〉
再び合流した一行は、睦美の指揮でこの島にある安全な場所を目指すこととなった。
中城先生のグループと合流
移動の道中、睦美たちはミヤマカラスアゲハに襲われる宮園 恵美子と鈴木 香代に出逢い、救助する。
2人は他の生存者グループのもとへ睦美たちを案内し、青山 望、桃崎 香住、碓氷 亮、柔道国体選手の箕輪 剛、そして指揮を執る教師の中城と合流を果たした。
〈中城先生らと合流 [巨蟲列島 2巻](c)秋田書店/藤見泰高〉
中城先生は有無を言わせぬ立ち振る舞いで睦美たちをもまとめ上げ、睦美の提言を聞かずに食糧捜しを指示。
アツシ、美鈴、睦美、千歳、箕輪、桃崎、宮園の7人が食糧の捜索に出ることとなった。
ハンミョウに襲われ捜索は頓挫
いつの間にかハンミョウの巣に足を踏み入れてしまった睦美たち。
〈ハンミョウに襲われる [巨蟲列島 2巻](c)秋田書店/藤見泰高〉
宮園が地中に引きずり込まれて死に、睦美たちは天然の防護壁である竹林に逃げ込む。
しかし桃崎と足を痛めた美鈴が逃げ遅れ、ピンチに。
睦美は竹を切り出して簡易的な刀を作り、剣道部の千歳がハンミョウに斬りかかった。
千歳が2人を救出し、一行はさらなる蟲の襲撃を避けるためにいったん拠点に引き返すのだった。
〈捜索は失敗 [巨蟲列島 2巻](c)秋田書店/藤見泰高〉
【2巻のまとめ】
自分たちの安全のために他者を貶めるのもいとわない美鈴やアツシにハメられ、ヘビトンボの襲撃を受ける睦美たち。
なんとかこれを退け、一行は安全な場所を目指して移動を開始する。
道中で中城先生が率いる生存者グループと合流を果たすが、有無を言わせぬ発言力で中城先生は睦美のアドバイスに耳を貸そうとしない。
先生の指示で危険を冒して食糧の捜索に出るが、ハンミョウに襲われ引き返さざるを得ないのだった。
次巻へ続きます。
この漫画をもう一度読みたい方はこちら