S級に昇格してから壁にぶち当たり、思うように成績が伸びない麟太郎。
たまたま観戦に来ていた鍼・灸・指圧の国家資格を持つコンディショニングトレーナー・伊藤一路と出会い、フォーム改善のアドバイスを受けてから浮上のきっかけを掴む。
同期のライバルたちが集うルーキーチャンピオンレースに向け、心強いコーチを味方につけた。
ルーキーチャンピオンレースに同期のライバルたちがそろい踏み。
秋谷に師事して秘策を伝授されたママが伏兵となって優勝を勝ち取った。
麟太郎はフォームを改造し理想的な走り方を身に付けつつあるが、それらを支える筋肉が足りないことを痛感し、一緒に練習する寒川とゴンゾと共に一路の本格始動を受けながら練習に励んでいく。
競輪とは違う「競技」が数多く開催される「全プロ」のチームスプリントでは惜しくも優勝を逃したものの、会心の走りで最高グレードGⅠ開催の「寛仁親王牌」への出場権を獲得。
その後、追加あっせんによって秋谷も出場するいわきでのレースに参加することとなり、思わぬタイミングでの師弟対決実現に期待がかかる。
しかし麟太郎は予選で厳しいマークにあい、最後のラストスパートも奮わずに敗退。
間を潰された絶妙な牽制をはじめS級のレベルの高さを思い知り、秋谷もいる最高峰の舞台で勝利を掴むためのヒントを学ぶのであった。
そしてトップ選手たちが集う寛仁親王牌が開幕。
初日の予選では寒川が大金星での1着を勝ち取り、
観客たちも麟太郎に熱視線を向けるなか、集中力を研ぎ澄ました麟太郎は寒川に続くことができるのか―。
8巻のあらすじを振り返ってみましょう。
麟太郎が爪痕を残す
麟太郎の予選レース、スタート直後からSの位置を獲りにいったのは七海。
しかし麟太郎は全く動じず、残り2周になった時点で早々に誘導を振り切って仕掛ける。
麟太郎の牽く関東ラインが先行する展開となるなか、最終2コーナーから他のラインが猛追。
麟太郎の番手が1人を牽制して凌ぐが、その大外から七海が駆け上がってきた。
だがここで麟太郎が自ら七海に強烈な牽制をお見舞いし、捲りを阻止しながら自分のラインの体制を整えてみせる。
「Odds VS!」8巻©双葉社/石渡治
自分だけが勝てばいいのではなく、先行としてラインを見捨てないのが麟太郎の信条。
対する七海は怒りで頭に血が上り、暴走モードに突入。
それでも麟太郎は七海の牽制を真っ向から跳ね返し、4コーナーで外に膨らんだ七海はキツい傾斜によってスピードを殺されてしまう。
「Odds VS!」8巻©双葉社/石渡治
あとは最後の長い直線勝負。
意地のラストスパートを見せる麟太郎だが、あと一歩力及ばず、ゴール寸前で次々と抜かれてしまった。
爪痕は残したものの、悔しさをにじませる麟太郎。
それでも結果は4位に滑り込み、翌日の二次予選進出をもぎ取ったのだった。
「Odds VS!」8巻©双葉社/石渡治
初日のレースが終わる
次のレースではハチとのりピーの八郎潟兄弟が出場。
ハチは想いを寄せる杏里からの声援で一気に気合が入り、ラインでワンツースリーを固めて圧巻のゴール。
「Odds VS!」8巻©双葉社/石渡治
その後も着々とレースは進み、初日の最終レースではトップ選手の1人である竹中とシーサー、そして富士見率いる北日本ラインが激突。
高度な駆け引きのなかでシーサーは単騎で最後尾に追いやられる窮地に陥る。
「Odds VS!」8巻©双葉社/石渡治
苛烈なマークと牽制を潜り抜けようと大外から攻めるシーサーだが、やはりキツい傾斜によってスピードを殺されてしまった。
最後の直線勝負はギリギリの戦いに。
しかしレースの結果、脱落したはずのシーサーが6着に入ったことで関係者たちはどよめくのであった。
「Odds VS!」8巻©双葉社/石渡治
【8巻のまとめ】
麟太郎は予選で七海との激しいバトルを制し、力及ばず3着以内には入れなかったものの、4着で翌日の二次予選へ進出を決めた。
八郎潟兄弟も勝ち、初日最後のレースではシーサーが厳しいマークに合いながらも6着に入るのだった。
次巻へ続きます。
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