地上最強の生物と謳われる父、勇次郎との決闘へ向けてトレーニングに励む刃牙。
自らアリゾナ州立刑務所に収監され、見事オリバを上回った。
その頃、古代から野生人ピクルが蘇る。
烈と克己が敗れて身体の一部を失い、ジャックもまた「日に2度の敗北」を再び味わう。
そして烈と克己からバトンを託された刃牙もまた武術をもって翻弄しペースを握るが、最後は武術を捨てて真っ向からの勝負をあえて望み敗北した。
刃牙と勇次郎は激突へと向かっていく。
その頃烈はボクシングの門を叩き大物プロモーターのカイザーに連れられてアメリカへ。
デビュー戦では元王者のワーレフに余裕で勝利し、衝撃的なデビューを飾るのだった。
27巻のあらすじを振り返ってみましょう。以下ネタバレ注意です。
刃牙と勇次郎の親子団欒が実現
自宅で生活する刃牙のもとを勇次郎が不意に訪れた。
急な来訪とはいえ、望んだとおりの親子団欒が実現する。
〈親子団欒が実現[範馬刃牙 27巻](c)秋田書店/板垣恵介〉
勇次郎は刃牙の心を見透かしたように、些細なことに難癖をつけて親子喧嘩を売ろうとする。
緊張感を持ちながら応対する刃牙。
結局勇次郎はちゃぶ台を4つに引き裂き、要求を飲ませたいなら力ずくでさせればいい、と言い残して去っていく。
〈ちゃぶ台を裂く勇次郎[範馬刃牙 27巻](c)秋田書店/板垣恵介〉
刃牙は危機が去ったことに安堵しながらも、単純明快な親子のルールを再確認するのだった。
烈 vs "スモーキン"ジョー
ワーレフを難なく撃破し、世界中のボクシングファンに衝撃を与えた烈。
次の相手は「スモーキン」の異名をとるジョー・クレーザーに決まった。
スモーキンは体格や才能に恵まれてはいないが、並々ならぬ努力でベルトに一番近いところにまで上り詰めた選手。
あのマホメド・アライですらもその煙のようにまとわりつくファイトスタイルには一目置いている。
実際、防御したはずの攻撃でも重くダメージを残すようなスモーキンの打撃に烈は苦戦し、不覚を取ってしまうのだった。
〈ジョーの前に苦戦[範馬刃牙 27巻](c)秋田書店/板垣恵介〉
刃牙に何度でも喧嘩を仕掛ける柴千春
暴走族のトップで過去地下最大トーナメントにも出場した柴千春が刃牙を待ち伏せし、果し合いを挑む。
唐突に売られた喧嘩に刃牙は困惑する。
〈困惑しながら応対する刃牙[範馬刃牙 27巻](c)秋田書店/板垣恵介〉
どう考えても実力がかけ離れすぎている。
それでも問答無用で仕掛ける千春を刃牙は一蹴する。
千春が刃牙に喧嘩を売る理由は、花山からの指示によるものだった。
理由がなくとも何度でも絡んでくる千春に対し手加減しながら一蹴する刃牙だが、3度目にはあえて無抵抗に攻撃を受けるのだった。
【27巻のまとめ】
刃牙と勇次郎の親子団欒が不意に実現。
喧嘩には発展しなかったが、力づくで相手に要求を飲ませればいい、という親子の明確なルールが再確認される。
その頃烈はアメリカで"スモーキン"ジョーと対戦し、不覚にもダウンを喫する。
そして刃牙に対し何度でも勝ち目のない喧嘩を仕掛ける柴千春。
その真意は…?
次巻へ続きます。
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