地上最強の生物と謳われる父、勇次郎との決闘へ向けてトレーニングに励む刃牙。
自らアリゾナ州立刑務所に収監され、見事オリバを上回った。
その頃、古代から野生人ピクルが蘇る。
烈と克己が敗れて身体の一部を失い、ジャックもまた「日に2度の敗北」を再び味わう。
そして烈と克己からバトンを託された刃牙もまた武術をもって翻弄しペースを握るが、最後は武術を捨てて真っ向からの勝負をあえて望み敗北した。
烈はボクシングの門を叩き大物プロモーターのカイザーに連れられてアメリカへ。
デビュー戦では元王者のワーレフに余裕で勝利し、衝撃的なデビューを飾る。
しかし"スモーキン"ジョーとの対戦では苦戦を強いられながらも逆転KO勝利。
次の相手は最強王者ウィルバー・ボルトに決定した。
他方、数度の親子団欒を経てついに親子喧嘩にいたった刃牙と勇次郎。
大観衆が詰めかけ困惑する勇次郎をよそに、刃牙にエンジンがかかっていく。
勝利を目指す刃牙に対して勇次郎も姿勢を改め、息子を好敵手として認めるために本気で向き合うのだった。
本気になった勇次郎が刃牙に繰り出したのは、「アメリカに勝った男」とも呼ばれる父、範馬勇一郎の得意技「ドレス」。
目にもとまらぬ速さで刃牙の身体を振り回し、ワゴン車に叩きつける。
対する刃牙は自分の身を守りながら勇次郎にある物をプレゼントするのだった。
36巻のあらすじを振り返ってみましょう。以下ネタバレ注意です。
刃牙から勇次郎へのプレゼント
刃牙が勇次郎に送ったプレゼント、それはワゴン車に叩きつけられながら少しずつ部品を抜き取って作った人形だった。
〈刃牙が作った人形[範馬刃牙 36巻](c)秋田書店/板垣恵介〉
追撃で仕掛けられた足払いをいなしながら、刃牙が反撃に出る。
手こずることがなく、退屈だった勇次郎の人生に刃牙が潤いを与えていく。
〈勇次郎を退屈から解放する[範馬刃牙 36巻](c)秋田書店/板垣恵介〉
勝負に水を差す梢江
そのとき、梢江が2人の勝負に水を差した。
梢江は勝負をやめるよう説得するが、2人は聞く耳を持たず思うがままに自分を解き放とうとする。
勇次郎は言いつけを守り刃牙を強く成長させた梢江に礼を言い、再び戦い始めた。
〈梢江の制止もきかない[範馬刃牙 36巻](c)秋田書店/板垣恵介〉
宴の終わりが近づく
大観衆が見とれる中、2人の戦いが進む。
刃牙が勇次郎の首に乗った姿は、まるで親が子を肩車しあやしているかのようである。
〈親子の姿[範馬刃牙 36巻](c)秋田書店/板垣恵介〉
このままずっと続けていたい。
そんな気持ちとは裏腹に、宴の終わりが近づいていた。
勇次郎がかつて江珠を手にかけたように、刃牙の頭を両側からはたく。
〈刃牙の鼓膜が破れる[範馬刃牙 36巻](c)秋田書店/板垣恵介〉
刃牙の両耳からは血が流れた。
壁画の続き
エジプトのピラミッドに描かれた鬼を宿すものの壁画には続きがあった。
悪魔の息子が立ち向かい、周囲をあらゆる種類の人間が見守っている。
〈壁画の続き[範馬刃牙 36巻](c)秋田書店/板垣恵介〉
拳の握り方を教える勇次郎
鼓膜が破れ何も聞こえていないであろう刃牙に、勇次郎が話しかける。
勇次郎は戦いの終わりを告げ、おもむろに刃牙の手を取って拳の握り方を教え始めるのだった。
〈戦いの終わりへ[範馬刃牙 36巻](c)秋田書店/板垣恵介〉
【36巻のまとめ】
割って入った梢江の制止も聞かずに戦い続ける2人。
その戦いにも終わりが近づいていく。
鼓膜が破れた刃牙に対し勇次郎は戦いの終わりをつげ、おもむろに拳の握り方を教え始めるのだった。
次巻へ続きます。
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