少女漫画

公生に憧れていた絵美が最高の演奏を披露、一方の公生には母の影が呪いのように蝕んでいく…『四月は君の噓』4巻【ネタバレ注意】

前巻はこちら母の影に苦しみながらも前を向く公生、コンクールではライバルたちと再会『四月は君の噓』3巻【ネタバレ注意】

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4巻のあらすじを振り返ってみましょう。

井川絵美の演奏

相座武士の演奏に観客は喝采した。

有馬公生の存在が武士を高みへと引き上げたからだ。

続いて演奏するのは井川絵美。

絵美は最近のコンクールでは調子を落としていた。

だがそれは2年間目標を失っていたからだった。

絵美は気分屋のピアニストだ。

ほんのちょっとしたことでピアノの演奏がガラッと変わってしまう。

感情の波が不安定に揺れている。

そしてその波のピークが今日この瞬間に来ても不思議ではなかった。

絵美の演奏が始まると観客は一気に引き込まれる。

絵美も調子に乗っている。

ピアノが合っていて指が軽い。

有馬公生を見た瞬間からテンションが上がっていた。

絵美は有馬公生を否定するためにピアノを弾き続けていた。

なぜなら絵美がピアノを始めたのは、公生が初めてのコンクールの舞台に立った演奏を聴いたことがきっかけだったからだ。

絵美の憧れ

絵美の演奏を聴いている武士と公生。武士は絵美に何度も公生の話を聞かされていた。

絵美いわく、本当の有馬公生は初めての演奏の中にしかいないのだという。

かつて、有馬公生の初めてのコンサートの観客席には、初めてピアノの演奏を聴く絵美の姿があった。

絵美は公生の演奏を聴いて感動して大泣きしてしまった。

それからピアノ教室に通い始めた絵美。

自分も公生のように心から感動するピアノを弾きたいと願って。

絵美が憧れていたのは機械のような演奏をする前の感情豊かな公生の演奏だった。

だからこそ絵美は機械のような有馬公生を否定し、本当の有馬公生の演奏を求めていた。

「戻ってこい私が憧れた有馬公生」

怒りと寂しさをピアノの音色に乗せて絵美はピアノを弾き終えた。

観客も横で聴いていた公生も武士も絵美の演奏に驚きを隠せない。

演奏終了後も会場は絵美の演奏の話でもちきりだった。

いよいよ公生の演奏が始まる

いよいよ公生の順番が回ってきた。

音楽はこんなにも血が滾るものだったのかと、ライバルたちの演奏を聴いて、公生の気持ちは高ぶっていた。

一方、武士や絵美は不思議に思っていた。

てっきりもっとも難しい課題曲を選んでくると思っていたが、予想とは違った曲を選んでいたからだ。

公生はピアノに向かう。

視線の先にはピアノと母親の幻影。

恐れるずに進むんだと公生はピアノを弾き始める。

一音も漏らさず刹那のズレもない完璧な演奏。

武士は興奮した、俺の憧れた有馬公生が帰ってきたと。

一方、絵美は寂しげな表情、正確無比で機械のような演奏は絵美の憧れた公生ではない。

公生は集中していた。

指も動く、音も聴こえる。

譜面のとおりに演奏することができている。

頭によぎるのはかをりの言葉

「本当の君はどう弾きたい?」

この演奏では今までと同じなままだ。

だがすぐに母の呪いの言葉が聞こえてきた。

「いいのよそれで」

「お母さんのために1位をとってくれるんでしょ」

公生の耳から音が消える

公生は思い出していた。

母とピアノのレッスンに明け暮れて子供の頃を。

母は病気で体調が良くなかった。

公生は自分が言われたとおりにピアノを弾けないから、母が身体を壊してしまったんだと自分のことを責めていた。

だからこそ母に喜んでもらうためにピアノを一生懸命に練習していた。

友人と遊ぶことを断って、我慢して母の言うことを聞いてコンクールで賞を取っていた。

機械のような演奏であらゆるコンクールで1位を獲得。

「無味無臭の演奏」「ヒューマンメトロノーム」など周囲の人からも軽蔑されても関係ない。

ある日のコンクール。

母の体調が良く、ステージ横で演奏を聴いてくれていた。

公生は最高の演奏をプレゼントしようと頑張った。

だが優勝しても母に怒られ叩かれてしまった。

そして公生の口はついに我慢できなくなって言ってしまう「お前なんか死んじゃえばいいんだ」と。

それが母と交わした最後の言葉になってしまった。

そしてこの出来事が公生の呪いとなって今も蝕んでいる。

演奏中の公生の耳からピアノの音が消えてしまった。

演奏が乱れていく。これは罰なのか。

【4巻のまとめ】

有馬公生をライバル視する井川絵美が素晴らしい演奏を披露。

絵美は子供の頃に聴いた公生の初めての演奏に感動してピアノを始めた。

だからこそ機械のような演奏ではなく、初めての公生のピアノに憧れていた。

そして公生の順番が回ってきた。

正確無比のピアノが鳴り響くが、母のことを思い出し、まるで罰を受けるかのように、ピアノの音色が聴こえなくなってしまう。

次巻へ続きます。

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完全無欠、正確無比、ヒューマンメトロノームと称された天才ピアニスト・有馬公生(山﨑賢人)は、母の死を境にピアノが弾けなくなってしまう。高校2年生となった4月のある日、公生は幼馴染の澤部椿(石井杏奈)と渡亮太(中川大志)に誘われ、ヴァイオリニスト・宮園かをり(広瀬すず)と出会う。勝気で、自由奔放、まるで空に浮かぶ雲のように掴みどころのない性格―そんなかをりの自由で豊かで楽しげな演奏に惹かれていく公生。「友人A君。君を私の伴奏者に任命します」かをりの強引な誘いをきっかけに公生はピアノと“母との思い出”に再び向き合い始める。しかしそんな中、公生はある時彼女の秘密を知ってしまう…。いったい彼女の秘密とは―。(C)2016 フジテレビジョン 講談社 東宝 (c)新川直司/講談社

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