主人公の高校生、伊江が友人のカズと一緒に帰宅途中に拉致され、目覚めた先は謎の施設。
そこでは冷凍された人間の死体と、重度の薬液中毒で肥えた人間、そして異常なまでに性欲を強化された人間。
ここで飼われている人間たちはその施設の奥に棲む巨大生物たちの食糧となる運命―。
そしてこの施設が作られた意味とは。
施設で出会った仲間と共に脱出を図るパニックサバイバル漫画。
巨大生物が人間を喰うシーンはグロい描写のオンパレードなので注意が必要です。
※続編「食糧人類Re」が連載中!
登場人物紹介
<主人公たち>
伊江(いえ)
本作の主人公。自分が見たものを瞬時に記憶し、物や風景を描く瞬間記憶能力を持つ。
バスに乗っていたところを睡眠ガスによって拉致され、人間飼育施設「ゆりかご」へ連れてこられた。
カズ
伊江の親友。伊江とともにゆりかごへ拉致され、養殖用の薬液の影響で急激に体型と人格が別人のようになってしまう。
ナツネ
ゆりかごの中で出会った黒髪の青年。人間養殖の実験体だった山崎さおりの子供であり、完全体の増殖種。
中枢神経を損傷しない限り体のあらゆる部位が欠損しても再生する能力を持ち、成長速度も常人より早い。
山引(やまびき)
ナツネと同行している青年。知的好奇心を持ち、様々な場面で男女の対象を問わず性的興奮を覚えるサイコパス。
かつては桐生が教授を務める研究室の天才研究生で桐生の娘とも恋仲であったが、モラルを逸脱した研究により桐生から見限られた。
小倉(おぐら)
施設の天井裏に隠れ住む男。元はゆりかごの機密を暴くために職員として潜入したルポライターで、ゆりかごの真相を知ってその場から逃げ出そうとするも脱出できずに天井裏に潜伏している。
<施設の職員>
和泉 新太郎(いずみ しんたろう)
ゆりかごの所長を務める若い青年。所長として人間を巨大生物の食料として提供する責務を全うする一方で、腹心では巨大生物を施設地下へと閉じ込め食糧を断つことで共喰いさせ自滅による根絶を計画する。
花島
ゆりかごの副所長。
和泉 純一(いずみ じゅんいち)
新太郎の父親でゆりかごの前所長。
施設の停電を利用して新太郎を脱出させようとするが、その際に新太郎が山崎さおりを逃してしまったことで「大粛清」が行われ、粛清の対象として選ばれた新太郎の身代わりとなって死亡した。
<夕凪の会>
桐生 龍三(きりゅう りゅうぞう)
夕凪の会会長。施設内で逃亡などのトラブルを起こした者を構成員に引き込み、自ら人体改造を行うマッドサイエンティスト。
過去には大学の教授を務め遺伝子学の研究をしており、山引もその生徒の一人だった。
<その他>
桐生 夕希(きりゅう ゆうき)
桐生の娘。ごく普通の女性だが、山引に出会って心酔。山引が桐生によって致死量の放射線を浴びた際には彼の後を追うように自身も放射線を浴び、山引によって小型猿の遺伝子を移植されて生きながらえるもメガネザルのような姿になってしまった。
山崎 さおり(やまざき さおり)
ナツネの母親。ゆりかごで研究されていた増殖種の被験者。若年であった和泉新太郎を懐柔しして脱走し、街中の団地に潜伏していた。
上原(うえはら)
施設の職員。元は売れない漫画家。
山崎(やまざき)
施設の若手職員。